十三の独り言







聞こえてくるんは、バトルクラッシャーのメカニカルなサウンドだけや。
果てしない宇宙空間、漂うように移動する時が、 
ワイにとっては、休息の時なんや。

ごっつぅ激しかった戦いは空漠とした闇の彼方に去ってしもて、
メチャメチャ全身にみなぎっとった、ガルーダ将軍への憎しみも、
そん時、ワイの心ん中には…あらへん。 

やがてワイの心に潮が満ちるように押し寄せてくるんは、孤独感や。
そして、遙か交信でけへん星におる人への慕情が
流星が接近するように、そん姿を次第に明らかにして、ワイを慌てさよる。

あんさん、いつまでも美しゅう、ワイん心に居たってや。

ワイは、いつもそっと呟いて、
コックピットの使い慣れたマシンに手ぇを置くのや。






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