Modify the 2-wire Digital Voltage Meter to 3-wire

秋月電子で売ってる格安2線式パネルメーターを3線式に改造する



デジタル電圧計の改造について

改造をした理由

動作中に常に電源電圧を監視したいというニーズは比較的多いと思う、秋 月電子で売ってる3桁のLED電圧計は価格も250円と格安だ し、サイズも手頃なので気軽に埋め込んで使いたい。 しかし、2線式なので電源電圧が3V〜15Vと限定されるために、電子工作やパソコン の電圧モニター用途で使ったり、複数箇所の電圧を切換えて測定させるには、いまいち使いにくいし、何よりマンガン乾電池などの低電圧の測定がしたくても7セグ のLEDが光らないので使えない。 

 そこで、この電圧計を3線式に改造することでLEDを点灯させる電圧とは別の系の電圧を測定できるように成功した、但しGNDは共通なのでマイナス接地の 環境でのみの利用に限定される。


改造方法

(改造前)

Before Modification


(改造後)
After Modification


作業が終了しACC電源だけを入れた状態

ノーマル動作では絶対に表示されない「電圧0V」が表示されているのが判ると思う。

この改造により常時電源側を表示したり、ACC電源と切換えで表示させたり する事が可能になった。

手元にあったニッケル水素電池を測ってみたら

テスターで電圧確認したら合ってたので、これで3V以下の電圧でも問題なくちゃんと測れちゃいますね。


応用事例その1

うまく改造できたので、何か役に立つものを作ってみようと考えた。

電流計にする

原理的にはローサイドに1Ωの抵抗を入れて両端の電圧を測れば電流が読める訳だが、それではあまりにロスが大きい。

下の小さな基板は電流を測定をするために追加した電流検出用の抵抗とレールトゥレールのオペアンプを使用した反転増幅回路。

modified PCB

10倍の反転アンプと0.1Ωの抵抗でもって電流値が直読できます。


数十〜数百mA程度の計測を想定しているため、この定数だと電流検出用の抵抗での発熱ロスが多くなるので、
1Aを超える電流を測りたい向きには0.1Ωを0.01Ω(10mΩ)にしてオペアンプのゲインを100倍 (10K→100K)にしたほうがいいと思う。


応用事例その2

USB電流/電圧計にする

基板を作ったついでにケースに入れてUSBのVBUS電圧/電流計に仕立ててみた、スライドスイッチで切換えで電流と電圧が読めるようにしてみた。

ローサイド検出方式のため大電流になるとデータ線にコモンモードのノイズが載ってしまうが、モバイルバッテリーの動作チェック用としてなら問題なく十分使え る。


応用事例その3

サンプリング周波数カウンターならぬ、周波数メーターという奇怪な物を作ってみました。

前代未聞! オーディオ専用のアナログ式周波数メーター拡張する



 この改造は、HILOの個人的な実験により動作が確認されただけであり、確実な性能及び動作等の一切を保証するものではあり ませんし、もし愛車を改造された場合には当然メーカーのサポート対象外となります。   従って本資料に基づいて機器を改造した際に、機器が動作しない、もしくは、 期待した性能が得られない等の障害が発生したり、万が一に事故等が発生したと しても、当方は一切の責務において関知しないものであります。  従って実際に機器の改造を行う際は、あくまでも各自、個人の責任において行 ってください、腕に自信の無い方は絶対にトライしないで下さい。
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