Last updated 02.3.17

Black Eyed Cream のコンビネーションカラーその他

「その他」では、私が写真を集められていない毛色を紹介します。
ついでにちょっと遺伝の話〜♪

Pale Eared Cream  (うすグレー耳クリーム ,Caramel= キャラメル) ・・・eebb

黒目クリームとラストのコンビネーションカラー。
基本的に黒目クリームによく似ているが、耳の色が黒目クリームの耳よりも薄く、やや茶色っぽいグレー。
毛の色は黒目クリームに比べて、わずかに暗くなる(ほとんど区別がつかないくらい)らしい。

黒目クリームでも、若い頃は耳の色は薄めのグレーで、大人になってからもそんなに濃くならない個体もいます。
実際に、この毛色のシリアンがいたとしても、区別は難しいでしょう。
ラスト遺伝子は日本では今のところレアな存在であるため、この毛色自体もかなりレアだと思われます。

海外のサイトでMink=Caramelとしているところもあるのですが、私はPale Eared Cream=Caramelの方を支持しています。

イレギュラーな遺伝子型と表現型

遺伝の話〜。

Black Eyed Cream(黒目クリーム)遺伝子eeは、一部の毛色の遺伝子の表現を抑えます。
Black(ブラック)遺伝子aaBlack Eyed Cream(黒目クリーム)遺伝子ee
   遺伝子型はaaeeだが、表現型(見た目)はBlack Eyed Cream(黒目クリーム)とまったく同じになる。
   eeのコンビネーションカラー(セーブルとかアイボリーとか)も同様。
    (例:aaeeppは外見は赤目クリーム(eepp)とまったく同じ)

Yellow(イエロー)遺伝子To_Black Eyed Cream(黒目クリーム)遺伝子ee
   遺伝子型はTo_eeだが、表現型(見た目)はBlack Eyed Cream(黒目クリーム)とまったく同じになる。
   eeのコンビネーションカラー(セーブルとかアイボリーとか)も同様。

   イエロー遺伝子は三毛を作り出す遺伝子でもあるが、以上の理由から、
   黒目クリームおよび黒目クリームのコンビネーションカラーがらみの三毛を作ることはできない。
   三毛を作り出すのが目的の繁殖の場合、なるべく黒目クリーム遺伝子をホモにしないように。
    (例:aaeeToto(♀)の表現型は、黒目クリームeeとまったく同じになってしまう。)
        ↑ブラック三毛に黒目クリームがくっついている遺伝子型

そんな強い(?)黒目クリーム遺伝子ですが、Dark Eared White(えせアルビノ)遺伝子cdcdには抑えられてしまいます。
Dark Eared White(えせアルビノ)遺伝子cdcdBlack Eyed Cream(黒目クリーム)遺伝子ee
   遺伝子型はcdcdeeだが、表現型(見た目)はcdcd(白毛赤目グレー耳)とまったく同じになる。
   まれに“キンクマ”同士のペアから“アルビノ”が生まれたりするのはそのため。