2007年の寺山修司情報


寺山修司関連の公演・展覧会の情報

3月17日(土)〜21日(水)
池の下『中国の不思議な役人』(作 寺山修司/演出 長野和文/会場 麻布diepratze)
寺山修司全作品上演計画を掲げる同劇団の10周年公演。利賀演出家コンクール2006優秀演出家賞受賞後第1作。舞台美術は朝倉摂、宣伝画は丸尾末広。3月17日昼の回にて観劇。後日、演劇表現専門番組「テアトルプラトー」にて放送予定とのこと。
(URL http://www.ikenoshita.com/)

3月20日(火)〜25日(日)
害獣芝居『邪宗門』(作 寺山修司/演出・構成 浅沼ゆりあ/会場 明治大学和泉校舎第一校舎地下005)
明治大学の実験劇場にて活動を行ってきたメンバーによるお披露目公演。ご縁があるようにと、入場料五円にて上演。3月24日観劇。
(関連URL http://gaijyu500.web.fc2.com/,http://plaza.rakuten.co.jp/jyashuumon/)

3月30日(金)〜4月1日(日)
翠 『毛皮のマリー』(作 寺山修司/脚色・演出 登り山美穂子/会場 中野スタジオあくとれ)
大阪を本拠地に活躍する同劇団の東京公演。4月1日昼の回にて観劇。
(URL http://www.max.hi-ho.ne.jp/sui97/)

4月20日(土)〜5月12日(土)
「テラヤマ博〜演劇篇  3 colour directors project」(会場 大阪・-IST[イスト]零番館)
3人の演出家が前衛演劇の旗手「寺山修司」の作品にスポットを当て、演出で競作するトライアル企画。岩崎正裕(劇団太陽族)が『大山デブコの犯罪』に、ウォーリー木下(劇団SUNDAY)が『書を捨てよ、町へ出よう、とか』に、佐藤香聲(銀幕遊學◎レプリカント)が『レミング〜世界の涯まで連れてって』に挑戦する。3週間のロング公演で、ゲスト劇団IQ5000による公演、寺山修司の過去作品のビデオ上映、ポスター展示、アフタートークなどの特別企画もあり。
5月5日16時の回、5月5日19時の回5月6日19時の回を観劇。
(関連URL http://www.zero-ist.com)

4月29日(日)〜6月23日(土)
『伝説の美女、魅惑の独演 昭和の銀幕に輝くヒロイン[第34弾]加賀まりこスペシャル』(会場 ラピュタ阿佐ヶ谷)
4月29日(日)〜5月5日(土)まで、寺山修司脚本、篠田正浩監督の映画『涙を、獅子のたて髪に』を上映。

5月12日(土)
『第4回国際寺山修司学会』(会場 愛知学院大学楠元学舎・薬学部棟2階)
(関連URL http://www.agu.ac.jp/%7Eyosikazu/terayama/)

5月10日(木)〜20日(日)
劇集・1960〜1970年代・日本のアヴァンギャルド『幻想と異端の図書室−文学とアートのコラボレーション−』(会場 Bunkamuraギャラリー)
60〜70年代のカウンターカルチャー特集第1弾。三島由紀夫、寺山修司、唐十郎らの作品の挿画を手掛けた画家たちの絵画、版画、特装本、挿画本などを展覧販売する。
(関連URL http://www.bunkamura.co.jp/shokai/gallery/index.html)

5月23日(水)〜30日(水)
特集・1960〜1970年代・日本のアヴァンギャルド『アングラ時代のポスター展』(会場 Bunkamuraギャラリー)
60〜70年代のカウンターカルチャー特集第2弾。寺山修司の演劇実験室天井桟敷など、時代を牽引したアングラ演劇の公演ポスターを展覧販売する。
(関連URL http://www.bunkamura.co.jp/shokai/gallery/index.html)

6月6日(水)〜10日(日)
劇団APB-Tokyo『青ひげ公の城〜魔術音楽劇〜』(作 寺山修司/演出 高野美由紀+East 10th Street/会場 ザムザ阿佐ヶ谷)
出演は斉藤レイ、マメ山田、井内俊一など。宣伝画は智内兄助、音楽はJ.A.シーザー。6月9日15時の回を観劇。
(関連URL http://www.h3.dion.ne.jp/~apbtokyo/)

7月14日(土)・15日(日)
芝居屋・劇団羊のしっぽ 番外実験公演『赤糸で縫いとじて。漂流寺山修司』(構成・演出 森島朋美/会場 ウェストエンドスタジオ)
(関連URL http://www.hitsujinosippo.com/)

7月18日(水)〜22日(日)
「テラヤマ博〜演劇篇」追加公演(会場 大阪・-IST[イスト]零番館)
GWで話題沸騰した、3人の演出家が前衛演劇の旗手「寺山修司」の作品にスポットを当て、演出で競作するトライアル企画の追加公演。
(関連URL http://www.zero-ist.com)

8月23日(木)〜26日(日)
月蝕歌劇団『寺山修司−過激なる疾走−』(脚本・演出 高取英/音楽 J.A.シーザー/会場 紀伊国屋ホール)
昨年上梓された高取英著「寺山修司−過激なる疾走−」(平凡社刊)を原作に、寺山修司の生涯を演劇化。月蝕歌劇団団員ほか、PANTA、大久保鷹も出演。8月26日昼の回にて観劇。
(関連URL http://freett.com/gessyoku/)

8月5日(日)
テラヤマ・ワールド2007 in 三沢「寺山修司フォーラム 風見鶏はまわるよ、あの日のように」(会場 三沢市・寺山修司記念館)
トークショー「世界を挑発し続けたテラヤマ・ワールド」、蘭妖子ミニコンサート、第7回寺山修司五月会・俳句大会の表彰式の三部構成で開催。またこの日から1年間、特別企画展「世界を駆け抜けたテラヤ・マワールド 世界を挑発し続けた軌跡をたどる」を開催。
(関連URL http://shuji-museum.misawasi.com/

8月24日(金)
世界演劇祭・利賀フェスティバル2007参加作品
池の下『犬神』(原作 寺山修司/演出 長野和文/会場 利賀芸術公園・特設野外劇場
(URL http://www.ikenoshita.com/、http://www.jpaf.net/archive_program_performance/65/)

9月11日(火)・12日(水)
池の下『狂人教育』(作 寺山修司/演出 長野和文/会場 大阪・-IST[イスト]零番館
2006年春に新宿タイニイ・アリスで上演された作品の再演。大阪公演(9月11日・12日)、名古屋公演(9月15日・16日)、東京公演(10月5日〜7日)のほか、韓国公演・上海公演と、計3カ国6都市で上演。
(URL http://www.ikenoshita.com/)

9月13日(木)〜16日(日)
演劇実験室カフェシアター公開ワークショップvol.34『疫病流行記』(作 寺山修司/演出 中沢清/会場 長野市・ネオンホール)
元・演劇実験室天井桟敷の中沢清率いる劇団。9月13日夜の回にて観劇。
(関連URL http://www.neonhall.com/schedule/2007/09/vol34_2.php)

9月29日(土)
『映像の地下水脈#1』(会場 高円寺・前衛派珈琲処Maching Mole)
実験映画の上映会。1975年に上演された寺山修司の30時間市街劇を記録したドキュメント「市街劇ノック」(かわなかのぶひろ、中谷芙二子、中島崇、小林はくどう、他)のほか、「しあわせ」(徳本直之)、「アニメーション百科デジタル」(IKIF)を上映。
(関連URL http://rundog.cool.ne.jp/cgi-bin1/kawagochi/909.jpg)

10月18日(木)〜21日(日)
Project Nyx 第2回公演『「かもめ」或いは寺山修司の少女論2007』(原作 寺山修司/構成・美術 宇野亜喜良/演出 金守珍/会場 芝居砦・満天星)
新宿梁山泊の女優の広島かつらが昨年立ち上げたユニットの第2回公演。演出は同じく新宿梁山泊の金守珍。
(関連URL http://www.project-nyx.com/、http://www5a.biglobe.ne.jp/~s-ryo/)

10月23日(火)〜28日(日)
たいらじょうロングラン2007『毛皮のマリー 人形劇版』(原作 寺山修司/監修 森崎偏陸/演出・美術・人形操演 平常/会場 プーク人形劇場)
(関連URL http://tairajo.com/)

11月3日(土)〜23日(金)
特集『スポーツする映画たち』(会場 シネマヴェーラ渋谷)
秩父宮スポーツ博物館「スポーツと映像」展とタイアップで送るスポーツ映画18本の特集上映。5日(月)、7日(水)に寺山修司監督作『ボクサー』を上映。
(関連URL http://www.cinemavera.com/)

11月3日(土)〜30日(金)
特集『東京 六本木 ATG 1961-2007 ATGセレクション』(会場 シネマート六本木)
ATG作品25本を4週間にわたって上映。ゲストを迎えてのトークショー・ライブイベントもあり。寺山修司作品では、『初恋・地獄篇』(脚本)・『サード』(脚本)・『書を捨てよ町へ出よう』(監督)・『田園に死す』(監督)・『さらば箱船』(監督)が上映される。
(関連URL http://www.cinemart.co.jp/theater/roppongi/atg/index.html)

11月7日(水)〜11日(日)
演劇実験室万有引力『夢のコンタジオン劇 螺旋階段』(テキスト 寺山修司+アントナン・アルトー/構成・演出・音楽 J.A.シーザー/会場 笹塚ファクトリー)
寺山演劇に大きな影響を与えたアントナン・アルトーの「演劇とペスト」を題材に、「感染の法則」そのものを劇化しようという試み。恐怖の残酷伝染劇。11月11日15時の回にて観劇。
また、アジアンクラックレーベル発足第1弾CD「万有引力楽曲集 1994−2007」を会場にて販売。
(関連URL http://www.banyu-inryoku.net/)

11月16日(金)・17日(土)
早稲田大学創立125周年記念『早稲田と映画 寺山修司のすべて』(会場 早稲田大学大隈小講堂)
寺山修司の映画の史上初のHDSR上映とゲストによるシンポジウム。
(関連URL http://www.waseda.jp/enpaku/special/2007/terayama.jpg


11月18日(日)
neoneo坐『世界の涯て』上映会(会場 スペースneo)
岡本和樹監督による、寺山修司が主宰した演劇実験室天井桟敷の元劇団員17人へのインタビューからなるドキュメンタリー。それぞれにとって天井桟敷が何であったかを探る第1部「過去」と、元劇団員が現在をどのように生きているかを見つめる第2部「現在」の2部構成。
(関連URL http://www.neoneoza.com/)

11月21日(水)〜25日(日)
劇団APB-Tokyo『さらば、映画よ!〈スタア篇〉』(作 寺山修司/演出 高野美由紀+East 10th Street/会場 ザムザ阿佐ヶ谷)
2002年、2003年と上演を重ねてきた同劇団の代表作。宣伝画は智内兄助、音楽はJ.A.シーザー。11月21日夜の回を観劇。
(関連URL http://www.h3.dion.ne.jp/~apbtokyo/)

11月23日(金)・24日(土)
ストロベリーソングオーケストラ第47回公演『かくれんぼの塔』(原作 寺山修司/脚本・演出 宮悪戦車/会場 中津Vi-CODE)
(関連URL http://www.bs-music.com/bs-music/ichigo/gakudan.htm)

12月14日(金)〜16日(日)
演劇学ゼミ12月公演『青ひげ公の城』(原作 寺山修司/演出 黒田可菜/会場 東京学芸大学構内芸術館第3展示室)
(関連URL http://www.u-gakugei.ac.jp/~theatre/)


寺山修司関連作品の発売情報

DVD『ボクサー』(東映)1月21日発売。
菅原文太、清水健太郎を主演に迎え、寺山修司が脚本・監督した劇映画。その他の出演者は、唐十郎、ファイティング原田、演劇実験室天井桟敷劇団員など。

寺山修司『イソップ物語』・荒井沙知『赤い鳥ひとり』、紙ジャケCDでの復刻で2月25日発売予定。
『イソップ物語』は、全曲寺山修司の作詞で、J.A.シーザー・パンタらが作曲、田中星児がヴォーカルを担当し、1973年に発売されたアルバム。ジャケットイラストは鈴木康二。『赤い鳥ひとり』は、作詞寺山修司&作曲田中未知と、「ときには母のない子のように」の大ヒットコンビが再び組んだ1977年発売のアルバム。寺山修司・天井桟敷関連レコードの主要な作品のCD復刻は、これでほぼ出そろう形になる。(後残っているのは企画CDの『大道芸』・『さらばハイセイコー』などでしょうか。)
(関連URL http://diskunion.net/news.php?genre_id=9)

野島直子・著『ラカンで読む寺山修司の世界』(トランスビュー)2月27日発売。
1995年に『孤児への遺志―寺山修司論』を上梓した著者が、ラカン理論で寺山の創作活動を読み解く。

清水義和・著『寺山修司海外フィルムドラマ』(文化書房博文社)4月発売。

北川登園・著『職業、寺山修司。』(STUDIO CELLO)4月23日発売。

田中未知・著『寺山修司と生きて』(新書館)5月9日発売。

国際寺山修司学会・編『寺山修司研究Vol.1 たね』(文化書房博文社)5月14日発売。

DVD『非行少女ヨーコ』(東映)12月7日発売。


寺山修司関連記事・特集の掲載情報

第十次「早稲田文学」第0号、5月20日発行。
35ページの小特集「寺山、発掘」を掲載。早稲田文学(フリーペーパー版)に掲載された作品の他、寺山修司の単行本未収録作品「家畜あそび」、久松健一氏の文章「寺山修司メビウスの帯のように」などを収録。

「月刊 ことばの翼・詩歌句」6月号、6月1日発行。
37ページの特集「寺山は蘇るか?」を掲載。1973年の同志社大学での講演記録「ぼくは話しかける」や、映画『サード』の監督・東陽一氏のエッセイ、第4回国際寺山修司学会春季大会報告などを収録。

「朝日新聞」2007年6月17日付朝刊
文化欄に、久田恵(ノンフィクション作家)さんによる田中未知・著「寺山修司と生きて」の書評を掲載

「朝日新聞」2007年7月8日付朝刊
文化欄に、四ノ原恒憲編集委員による特集記事「寺山修司は終わらない」掲載。2分の1ほどの紙面を使って、三沢の寺山修司記念館や、虚への執着や敗者へのいたわりといった寺山修司の創作姿勢について語っている。脚本家の山田太一氏の寄稿も掲載。


寺山修司関連の放送情報

4月29日(日)NHK教育,22:00〜23:00放送
「ホワッツ・テラヤマ?〜再考・団塊の青春〜」
1960年代末に若者のカリスマだった寺山修司の活動を中心に、団塊世代の青春時代のムーブメントを振り返る。語り手は活弁映画監督の山田広野氏。
(関連URL http://www.nhk.or.jp/etv21c/)


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