人生はレースのように短くないが、
しかし勝負のきびしさには、かわりないというところか。
外は今日も雨が降っている。
   
           −−−寺山修司『山河ありき』



恐山・田園に死すの旅
1999年7月30日〜8月1日



詳細は別ページでも記したが、1999年の夏、映画「田園に死す」の舞台となっている青森県の恐山を訪れた。
JR大湊線の下北駅から大畑線に乗り換え、田名部駅で下車。
恐山までは、バスで35分とのことだったが、少年の気持ちを味わうために歩くことにした。


   

街中を抜けて、森の中へ。途中に石塔や湧水があったりはするが、基本的には単なる車道で面白みはない。
全長13キロの長い道のり。やがて峠を越すと、目の前に宇曽利湖が広がった。


   

三途の川に掛かる太鼓橋を渡り、恐山へ。


   

映画の中で見たのと同じ風景が、至るところに広がっていた。
そのままに宿坊に一泊する。温泉に浸かり、精進料理をいただき、僧正さんのお話を聴く。
「ほろほろと 鳴く山鳥の声聞けば 父かとぞ思ふ 母かとぞ思ふ」




翌朝はタクシーに乗って、JR下北駅へ。そこから電車を乗り継ぎ、三沢に向かう。


   




寺山修司記念館で、イベント「両手いっぱいの言葉」に参加。
昭和精吾事務所の面々による「邪宗門・鞍馬天狗」・「スーパーマン」などの劇詩、数種の短歌の朗読、
寺山作詞の古間木小校歌の斉唱、九条今日子・昭和精吾らによるトークセッションなど。




帰り際青森駅で、翌日からのねぶた祭りで使われる山車を見ることが出来た。
その日のうちに帰ってしまったので、動いているのを見れなかったのが残念だ。



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