映画・演劇鑑賞記録2008

本文は随時作成中。
「ソロモン」観劇でテンションが上がったので、
一年近く貯まりに貯まった感想をまとめて書き上げていきたいと思います。



12月31日(火)
今年も終わりなので、例年どおり総括を。今年よかった映画は、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」、「西の魔女が死んだ」、「きみのともだち」、「百万円と苦虫女」、「櫻の園」など。洋画が不作の年でした。例外は「ダークナイト」くらいでしょうか。今年よかった芝居は、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ〜ツアーファイナル大打ち上げLIVE〜」、毛皮族「暴れて嫌になる夜の連続」、「表裏源内蛙合戦」など。また今年は、寺山作品に収穫が多く、演劇実験室万有引力「わがザッツ・エンターテーメントのための予告編-「寺山修司の予告編」より-」、ピースピットの末満健一が演出したOSAKAテラヤマ博『花札伝綺』、ストロベリーソングオーケストラ「レミング」、市街劇「人力飛行機ソロモン・松山篇」、双身機関「奴婢訓」などに驚かされました。「人力飛行機ソロモン」は、地元のパフォーマンス集団を多く取り込むことで、町おこしイベントとしての可能性も示したような気がします。それではよいお年を。


12月21日(日)
双身機関「奴婢訓」(作 寺山修司/演出 高田恵篤/会場 名古屋市千種文化小劇場「ちくさ座」)☆☆☆☆☆
5時間かけて名古屋へ。その価値は十分にありました。同じ台本なのに、こんなににも新しく、こんなにも面白く、こんなにも衝撃的な作品に仕上がるとは。当日パンフでも書かれていたことですが、J.A.シーザーの音楽も小竹信節の機械もないことが逆にいい方向に働き、舞台にまったく新しいエネルギーと魅力を生み出していました。その二つが揃った万有引力の舞台が、天井桟敷の縮小再生産になっていたのと対照的です。主人がいなくなってしまった巨大な屋敷で、誰かに服従する楽しみ、服従させる楽しみを忘れられない使用人たちが、交代で主人と奴隷ごっこを楽しんでいる、そこに外部から来訪者がやってくる・・・というストーリーなのですが、シーンの一つ一つに今の時代が透けて見えて驚きました。主人が次々と交代していくシーンは、4年の間に3回も首相が変わった某与党が重なりますし、主人の椅子に長く居座りすぎた女が吊るしあげられ、引きずりおろされるシーンは、亀田興毅・朝青龍・沢尻エリカなど、持ち上げるだけ持ちあげて、一斉に叩く今のマスコミやネットが重なってきます。

2月14日(日)
毛皮族のお気楽軽演劇シリーズ「大好き!!五つ演劇ちゃん」
大江戸ハードエロティック時代劇「お江戸、時々時雨」(作・演出 江本純子/会場 リトルモア地下)☆☆
「天野天街萬華鏡展」(会場 ギャラリー・ラ・カメラ)☆☆☆
少年王者館を主宰する天野天街の新刊2冊の発行を記念した原画展。曼荼羅を思わせるコラージュの数々が、不思議でどこか懐かしい。少年王者館、流山児事務所の公演ポスターや、寺山修司研究の表紙など、見覚えのある絵がたくさん見られました。


2月13日(日)
劇団APB‐Tokyo「田園に死す」(作 寺山修司/演出 高野美由紀/会場 ザムザ阿佐ヶ谷)☆☆☆
2年前の作品の再演。基本的に演出プランは変わっていないので、前回味わったほどの大きな感動はなく、正直少し退屈に感じた部分もありました。それでも中盤の、客席からの「こんなもんが芝居と呼べるのか!」の罵声とともに物語が中断し反転する瞬間には、わかっていても鳥肌が立ちました。こういう瞬間を味会うために、寺山修司の芝居を見に来ているといっても過言ではないですね。ザムザの密室空間を見世物小屋の異空間に変貌させる犬神サーカス団のシーンも圧巻。

   

五反田団といわきから来た女子高生「あらわれる、飛んでみる、いなくなる」(作・演出 前田司郎/会場 アトリエヘリコプター)☆☆☆☆



1月24日(月)
「歌人・俳人 寺山修司と天井桟敷ポスター展」(会場 正岡子規記念館)☆☆☆

「『坂の上の雲』1000人のメッセージ展」(会場 坂の上の雲ミュージアム)☆☆☆

「人力飛行機ソロモン・松山篇」(会場 松山市街)☆☆☆☆☆

写真も文章も多いのでこちらで詳述。


1月23日(日)
「GSワンダーランド」(監督 本田隆一)★★★

「写真屋・寺山修司展」第T期(会場 BLD GALLERY)☆☆☆☆
田中未知監修の写真集「写真屋・寺山修司展」の発売を記念した写真展。松山出発の前日ですが、ギャラリートークが開催されるというので、この日を選んで行ってきました。寺山修司の写真は大好きで絶版本の「幻想写真館 犬神家の人々」も持っているのですが、やっぱりちゃんとプリントされたもの美しさが違いますね。写真集のほか、Tシャツ、何種類もあるポストカードと缶バッヂなど、楽しいグッズもたくさん販売されていたのですが、いま買うと松山への往復の間持ち歩くことになってしまうので、次回来場時までこらえることにしました。ギャラリートークのゲストは、本展の監修者で寺山の秘書だった田中未知さん、映画「書を捨てよ町へ出よう」で撮影監督をした写真家の鋤田正義さん、映画「トマトケチャップ皇帝」で撮影監督をした写真家の沢渡朔さんの3人。激動のアングラの時代を潜り抜けた方々にしては、終始穏やかな語り口でした。印象に残った話を適当に記すと、「寺山はスナップ写真の類を全くと言っていいほど撮らなかった。常に作られた世界だけを撮った」(田中)、「「落下の王国」という映画に似た世界を感じる」(鋤田)、「「トマトケチャップ皇帝」を撮ったとき、「裸のおばあさんも出したい」という話になって、当時いた週刊誌に載るのが大好きなおばあさんにお願いして出演してもらったけど、後で家族に反対されて大変だった」(沢渡)などなど。最後に質問を受け付けたとき、以前安藤紘平さんに聞いた「写真家の人に撮影監督をしてもらったら、一番いい瞬間にカメラを止めてしまった。」という話が本当かどうかい聞いてみたかったのですが、「そんなことよりあなた、途中で居眠りしてたでしょ」と突っ込まれたらどうしようと思って聞けませんでした。すいません。
「俺たちに明日はないッス」(監督 タナダユキ/原作 さそうあきら)★★★★

1月16日(日)
「レッド・クリフ PART1」(監督 ジョン・ウー)
★★
スケールは大きいのですが、蜀の3人の義兄弟役の俳優にオーラがなくてがっかりでした。劉備がただの中年のおじさんにしか見えない。
「櫻の園」(監督 中原俊/原作 吉田秋生)★★★★

1月9日(日)
「小森生活向上クラブ」(監督 片嶋一貴/原作 室積光)★★★

「幸せ最高ありがとうマジで!」(作・演出 本谷有希子/会場 パルコ劇場)☆☆☆☆

「表裏源内蛙合戦」(作 井上ひさし/演出 蜷川幸雄/会場 シアターコクーン)☆☆☆☆☆
「天保十二年のシェイクスピア」を凌駕するほどの民衆のパワーに満ち溢れた作品。出世を望みながら叶わず生涯を終えた、民衆のヒーロー平賀源内の姿を鮮烈に描く。



0月31日(金)
「ブーリン家の姉妹」(監督 ジャスティン・チャドウィック)★★★
ナタリー・ポートマンがひどい目にあう映画第2弾。


10月25日(土)
メタリック農家「氷」(脚本・演出 葛木英/会場 下北沢OFFOFF劇場)☆☆

「森崎偏陸展」(会場 巷房・2)☆☆☆
海を、山を、町を、世界を旅する男根。「ぷっ」っと思わず吹き出してしまうバカバカしさですが、長い時間を費やしてとられたであろう何十枚という世界各地での男根の写真を見ていると、なんだかしだいにこの男根に愛しさを感じるようになってきます。非常に不本意ですが(笑)ところでこの巷房が入っている雑居ビル、地下から最上階まで小さなギャラリーが詰まっていて、まるで「RENT」に出てくる芸術家志望の若者が集まったアパートのようで面白かった。古いエレベータもいい味を出しています。暇な時またぐるっと見て回ってみたいですね。
   

唐組「ジャガーの眼2008」(作・演出 唐十郎/会場 雑司ヶ谷鬼子母神)☆☆☆
唐十郎が兄貴分である寺山修司に捧げた演目。NHKで放映された初演版を何度も何度も見て思い入れがありすぎたせいか、いまいち純粋に見ることができませんでした。それでも傑作には違いありません。

10月14日(火)
「宮廷画家ゴヤは見た」(監督 ミロス・フォアマン)★★★
ナタリー・ポートマンがひどい目にあう映画第1弾。ラストが哀れでしょうがなかった。

0月13日(月)
「東京アリスfetinism 09」(会場 StudioCube326)★★★★
ゾンビ・ロリータを目当てで観にいったのですが、アーヴァンギャルドの成長ぶりに圧倒されました。

0月12日(日)
「寺山修司◎劇場美術館 1935〜2008 「自分さがし」と「世界さがし」」(会場 郡山市立美術館)☆☆☆☆☆
かつてない規模でおくる寺山修司展。過去の展覧会と違い、寺山没後の動き(様々なアーティスト、劇団、ミュージシャン、イラストレーターなどが寺山作品に挑んだ活動)や演劇実験室万有引力の活動についても大きく取り上げてくれている点が見どころでした。会場限定の万有引力のサントラCDも無事入手。中庭に無数に立ち並ぶ寺山修司の等身大立て看板が不気味で面白い。並んで記念写真も撮ってきました。

0月11日(土)
「毛皮のマリー」(作 寺山修司/演出 森崎偏陸/会場 六本木・俳優座劇場)☆☆
ビキニパンツ一丁にボディペイントの裸の美女たちや、股間にシルクハットをつけただけの裸の男の子などが登場する、アングラ色たっぷりの幕開き。この辺の美意識はダンス・エレマンの公演に近いものを感じたので、美術の宇野亜喜良さんの世界観なんでしょうね。期待も高まったのですが、演出自体は意外とおとなしめでした。主人公のマリーのみ、肉体で演じる役者とセリフを語る役者の二役で演じるという、人間人形浄瑠璃的な劇団ク・ナウカと同じ上演方法がとられていました。演じる役者を舞踏家が演じていてビジュアルとしてはとても美しいのですが、エモーショナルな部分が断絶されてしまい、ドラマとしては盛り上がりの欠けるものになってしまったと思います。ストーリー上のクライマックスも、美術作品を観るような冷静さで鑑賞してしまいました。
「泉鏡花 夜叉ヶ池展/花魁地獄太夫展」(会場 マリアの心臓)☆☆☆

風煉ダンス「快速船」(原作 安部公房/演出 笠原真志/会場 せんがわ劇場)☆☆
渋さ知らズが好きで、「犬姫のテーマ」を聞き込み、相当に情動的な盛り上がりのある作品を期待して観にいったのですが、淡々とした不条理劇でした。


9月28日(日)
毛皮族「暴れて嫌になる夜の連続」(作 ・演出 江本純子/会場 シアター・トップス)☆☆☆☆☆
全国の給食費の一世値上げに反抗するべく、過激派として小学生運動を開始した……間違いなく「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を見たとわかる、あまりにもストレートな影響のされ方が最高でした。江本さんのこういうところは大好きです。

ナイロン100℃「シャープさんフラットさん」(作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ/会場 本多劇場)☆☆☆

月27日(土)
「人形の家」(作 ヘンリック・イプセン/演出 デヴィッド・ルヴォー/会場 シアターコクーン)☆☆☆☆


8月31日(日)
「アクロス・ザ・ユニバース」(監督 ジュリー・テイモア)★★★
アグレッシブなアレンジをされたビートルズの名曲の数々が素晴らしい。

竹宮惠子 幻の紙芝居「千夜一夜物語」展(会場 紀伊國屋画廊)☆☆☆
寺山修司作・竹宮惠子絵のエロチックな紙芝居「千夜一夜物語」の原画展。月食歌劇団団員による上演実演に合わせて行ってきました。

8月30日(土)
月蝕歌劇団「邪宗門」(作 寺山修司/演出 高取英/会場 ザムザ阿佐ヶ谷)☆☆☆☆
最近の月蝕歌劇団を見ていると劇団員全体の演技の質は格段に上がっている一方で、看板俳優になるようなスター役者が不在のような気がします。劇団員への「○代目トップ」というフレーズもいつの間にか使われなくなりましたね。

8月17日(日)
「対決 巨匠たちの日本美術」展(会場 東京国立博物館)☆☆☆☆


「女教師は二度抱かれた」(作・演出 松尾スズキ/会場 会場 シアターコクーン)☆☆☆

八月納涼歌舞伎・第三部「紅葉狩/愛陀姫」(会場 歌舞伎座)☆☆

8月10日(日)
流山児事務所「由比正雪」(作 唐十郎/演出 流山児祥/会場 本多劇場)☆☆


8月4日(月)
「スカイ・クロラ」(監督 押井守/原作 森博嗣)★★★★



7月28日(月)
七月大歌舞伎・夜の部「夜叉ヶ池・高野聖」(作 泉鏡花/補綴・演出 坂東玉三郎・石川耕士/会場 歌舞伎座)☆☆☆


7月9日(水)
劇団新感線『五右衛門ロック』(作 中島かずき/演出 いのうえひでのり/会場 新宿コマ劇場)☆☆☆☆

『道元の冒険』(作 井上ひさし/演出 蜷川幸雄/音楽 伊東ヨタロウ/会場 シアターコクーン)☆☆


6月28日(土)
演劇実験室万有引力『引力の法則‐2008年版‐』(作 寺山修司/演出 J.A.シーザー/会場 笹塚ファクトリー)☆☆☆

2008年版改訂版とのことでしたが、内容はほぼ2001年版と同様でした。中盤少し居眠りしてしまったのも同様。2001年は2階席だったためできなかった、ラストの画びょう差しがようやく出来たのでそれだけで満足でした。

『ドモ又の死』(監督 奥秀太郎/原作 有島武郎)★★★

青蛾館『恋火』(作 岸田理生/構成・演出 青蛾/会場 千本桜ホール)☆☆☆☆



6月22日(日)

シベリア少女鉄道の再放送『永遠かもしれない』(会場 新宿シアターミラクル)☆☆☆☆☆

6月21日(土)

『森山大道 T.レトロスペクティヴ U.ハワイ』展(会場 東京都写真美術館)☆☆☆☆


シベリア少女鉄道の再放送『残酷な神が支配する』(会場 新宿シアターミラクル)★★★


『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ〜ツアーファイナル大打ち上げLIVE〜』(会場 中野サンプラザ)☆☆☆☆☆
ジョン・キャメロン・ミッチェルをゲストに迎えた、山本版ヘドウィグ打ち上げライブ。三上ヘドウィグがいないのは少し寂しいですが、なぜかイツァークが3人もいるという豪華な顔ぶれ。ジョンの歌う「オリジン・オブ・ラブ」に大感動。
アンコールでは、ジョンが日本語で「赤い靴」を、しかもフルで歌うというサプライズもありました。

6月15日(日)
『冒険王・横尾忠則』展(会場 世田谷美術館)☆☆☆☆


コクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』(作 清水邦夫/演出 串田和美/会場 シアターコクーン)☆☆☆

唐組『夕坂童子』(作・演出 唐十郎/会場 新宿花園神社)☆☆☆☆

   


5月24日(土)
『わが魂は輝く水なり』(作 清水邦夫/演出 蜷川幸雄/会場 シアターコクーン)☆☆☆☆

水族館劇場『永遠の夜の彼方に』(作・演出 桃山邑/会場 駒込大観音境内特設蜃気楼劇場・黒の牙城)☆☆☆☆

5月5日(月)
ストロベリーソングオーケストラ『レミング』(作 寺山修司/演出 宮悪戦車/会場 中津Vi-code)☆☆☆☆☆
オリジナルの楽曲に乗せて、バンドのライブのような形式で進んでいく寺山修司の最後の演劇作品。原作では二人とも男だったコックの片方が女になっていました。大きな白い帽子、白いワンピースの少女が何度も舞台上に現れたのが印象的でした。あれはきっと寺山の初恋の女性「夏美」のイメージなんでしょうね。

5月2日(金)
OSAKAテラヤマ博 新宿公演
『星の王子さま』(作 寺山修司/演出 大塚雅史/会場 SPACE雑遊)☆☆☆☆
オナベ・バーのホスト、あるいは宝塚の男役のような扮装の女優たちが次々と歌い踊る、“ゲイバーのママを総出演させた「毛皮のマリー」の姉妹版として作られたと男装劇”というこの作品の出自に立ち返ったような、狂騒的な劇に仕上がっていました。ある意味「新宿二丁目」という劇場の所在地にもあった内容だ(笑)。白波五人男さながらの見えを切るシーンは圧巻。過去の観劇経験から上演前は「この戯曲はあまり好きじゃないんだよな」と思っていたのですが、本当に演劇というものは演出と演技しだいでいくらでも面白くなるものなのだと改めて再認識しました。。
   

OSAKAテラヤマ博 新宿公演
『花札伝綺』(作 寺山修司/振付・演出 末満健一/会場 タイニイ・アリス)☆☆☆☆☆
大槻ケンヂの楽曲に乗せて、かつてなくスタイリッッシュに描かれる寺山の世界。間違いなく今回のテラヤマ博の中で最高の出来栄えだったのですが、大阪行きの夜行バスの時間が迫っていたため、最後の10分を見ることなく、泣く泣く途中退場。せつに、せつに、再演かDVD化をお願いしたいと思います。


4月29日(土)
『いのちの食べかた』(監督 ニコラウス・ゲイハルター)★★★

ニットキャップシアター『愛のテール』(作・演出 ごまのはえ/会場 駅前劇場)☆☆☆

OSAKAテラヤマ博 新宿公演
『狂人教育』(作 寺山修司/演出 丸尾丸一郎/会場 SPACE雑遊)☆☆
劇団鹿殺しの演出家による寺山劇。鹿殺しの公演のイメージからすると非常におとなしかった気がします。舞台も葬式の白黒幕を意識した地味な飾り付けでした。アングラ初心者が「アングラ劇ってたぶんこんな感じかな」と考えて取り組んだような、非常にオーソドックスなアングラ劇になっていました。しかしなんとははなしに観ていたのに、祖父役を演じているのが政岡泰志さんだと気付いた途端におかしくてしょうがなくなっってしまったのが、自分でも不思議でした(笑)。

4月20日(日)
『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』(監督 ジェシカ・ユー)★★★

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(作 ジョン・キャメロン・ミッチェル/演出 鈴木勝秀/会場 新宿FACE)☆☆☆☆

四月大歌舞伎『将軍江戸を去る』『勧進帳』『浮かれ心中』(会場 歌舞伎座)☆☆☆☆


3月23日(日)
『性輪廻(セグラマグラ)/死にたい女』(監督 若松孝二)★★★

『赤軍‐PFLP・世界戦争宣言』(監督 若松孝二)★★★

田中泯 場踊り「世界堂々でんぐり」(場所 新宿歩行者天国終点周辺)☆☆☆☆☆
「地を這う前衛」田中泯さん。公式HPで新宿の路上で踊るという情報を得たので、行ってきました。時間と場所だけでが指定されていたので、近くのドトールでコーヒーを飲みながら出現を待つ。なかなか始まらないなと思っていると、やがて外に集まった人々が何やら見上げている気配を感じました。店を出てみると、なんと泯さんは近くの雑居ビルの3、4階の窓から出現。そこから身を乗り出すようにして踊っているのが見えました。落ちるんじゃないかとはらはらしながら見ていたのですが、やがて一度、中に引っ込みました。しばらく間をおいて、今度は一回から路上に出現。宝くじ店の看板にぶら下がったり、近くの植え込みの潜り込んだりとやりたい放題。やがて、宝くじ店のおばさんが通報したのか、集まりすぎた観客が車道にはみ出して危なかったからなのかわかりませんが、パトカーと警官が出動する騒ぎに。
    

演劇実験室万有引力・奇想番外奇劇
『わがザッツ・エンターテーメントのための予告編-「寺山修司の予告編 さらば書物よ」より-」(作 寺山修司/構成・演出 J.A.シーザー/会場 新宿村LIVE)
☆☆☆☆☆
「映画に予告篇があるなら、書物にも予告篇があっていいのではないか」というテーマのもとに書かれた本、「寺山修司の予告篇」を原作にした奇想天外劇。同書所収の「巨人伝」を中心に、物語は進みます。井内俊一さんの怪演がとにかく最高に素晴らしく、終始笑いっぱなしでした。予告篇と称して寺山修司のいろんな芝居のワンシーンが演じられるのですが、予告篇というより名場面集に近いですね。いろんな演目の芝居が味わえて非常にお得でした。「100年迷宮ラビュリントス」のクライマックスがこんな感じだったなと、なんだか懐かしく思いました。


3月22日(土)
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』(監督 若松孝二)★★★★★
 
メタリック農家『箱』(作・演出 葛木英/会場 渋谷ギャラリー・ルデコ)☆☆☆☆

黒色綺譚カナリア派『葦ノ籠』(作・演出 赤澤ムック/会場 青山円形劇場)☆☆☆

3月15日(土)
『ノーカントリー』(監督 ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン/原作 コーマック・マッカーシー)★★★★

『中野ブロンディーズ』(作・演出 金房実加/会場 全労災ホール/スペース・ゼロ)☆☆

五反田団『偉大なる生活の冒険』(作・演出 前田司郎/会場 こまばアゴラ劇場)☆☆☆☆

吉本大輔 舞踏路『極私空間』(作・演出 森岡利行/会場 赤坂RED/THEATER)☆☆☆

3月10日(月)
チェルフィッチュ『フリータイム』(作・演出 岡田利規/会場 スーパー・デラックス)☆☆

『ホッテントット・エプロン・スケッチ』(監督 七里圭)★★★★


3月9日(日)
『身毒丸』(原作 寺山修司/台本 岸田理生/演出 蜷川幸雄/会場 さいたま芸術劇場)☆☆☆☆
2002年にファイナルを宣言した「蜷川×寺山」演劇の、6年ぶりの復活公演。演出内容はほとんどと言っていいほど変わらず。白石加代子と藤原竜也の圧倒的な存在感は、何度観てもすごいですね。

『さらば、わが愛』(作 李碧華/脚本 岸田理生/演出 蜷川幸雄/会場 シアターコクーン)☆☆☆☆


2月16日(土)
新「パパ・タラフマラの『シンデレラ』」(作・演出・振付 小池博史/会場 ザ・スズナリ)☆☆☆

『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』(監督 バーバラ・リーボヴィッツ)★★★★

毛皮族『遺骨のトットさん、ドブに落ちる』(作・演出 江本純子/会場 駅前劇場)☆☆☆☆

2月9日(土)
流山児事務所『血は立ったまま眠っている』(作 寺山修司/演出 流山児祥/会場 新宿SPACE雑遊)☆☆☆
渋谷ジァンジァンの最終演目として流山児事務所で上演された作品を、今回は若手を中心に上演。良く言えば荒削りなぎらぎらした演技、悪く言えば勢いだけ。

ヤン・ファーブル『死の天使』(構成・演出・テキスト ヤン・ファーブル/さいたま芸術劇場)☆☆


2月8日(金)
『ちーちゃんは悠久の向こう』(監督 兼重淳/原作 日日日)★★★

小指値『霊感少女ヒドミ』(原作 岩井秀人/演出 北川陽子/会場 こまばアゴラ劇場)☆☆☆☆

『ネガティブハッピーチェーンソーエッジ』(監督 北村祐司/原作 滝本竜彦)★★★

STRAYDOG『路地裏の優しい猫』(作・演出 森岡利行/会場 赤坂RED/THEATER)☆☆


1月25日(金)
『IZO』(作 青木豪/演出 いのうえひでのり/会場 青山劇場)☆☆☆

『裸の夏』(監督 岡部憲治)★★★★

reset-N『繭』(作・演出 夏井孝裕/会場 シアタートラム)☆☆

1月6日(日)
『おそいひと』(監督 柴田剛)★★

スロウライダー『手オノをもってあつまれ!』(作・演出 山中隆次郎/会場 シアタートップス)☆☆

クロムモリブデン『スチュワーデスデス』(作・演出 青木秀樹/会場 駅前劇場)☆☆☆☆



自己紹介・雑記の
部屋へもどる