2004・山菜OFF会 魔性の渓谷
6月5日〜7日
魔性の渓谷・・・何と神秘的・誘惑的な、そして挑発的な言葉であろうか。
我々ネット仲間の間で、その渓谷をいつしか「魔性の・・・」と呼ぶようになっていた。

<プロローグ>

それは、魔性の山菜が群生する谷、という意味である。この魔性の山菜と呼ぶギョウジャニンニクは、高山性の山菜でユリ科のネギ属に類する。

昔、山に分け入った修行者がこれを食べて飢えをしのぎ、精力をつけて過酷な修行に耐えたことから、この名前がついた。
特筆すべきは、その独特な味にある。強烈なネギ臭・ニンニク臭は茎から葉っぱ全体にまで及ぶ。
このギョウジャニンニクをひとたび口にすると、どうしてもまたもう1杯いきたくなるのは、おそらく私だけではなかろう。
そのエキスを存分に含んだ「ギョウジャニンニク醤油」は、焼肉のタレに最高だ。


しかし、これを自分で手にする(採取する)には、雪の残る深山にしかもかなり奥地まで、それこそ山越え谷越えして分け入らなければならないので、それ相当の覚悟が必要なのだ。
本州ではそんな感じだが、北海道では標高の低い普通の原野で自生しているらしいから、そういう覚悟は必要ないそうだ。
でも、簡単に手に入るものでは、はっきり言って面白くない。山アスパラだって、そこら辺で簡単に見られるような物だったら、たぶん興ざめしてしまうだろう。
そもそも山菜というのは、食べる事よりも、自分で探して見つけて採るところが、魅力的で面白いのだ。プラモデルが最初から組み立てられていたら、全然意味がないのと同じだ。

このギョウジャニンニクを「魔性の山菜」と先にネーミングされてしまったので、それに対抗して私は、山アスパラのことを「魅惑の山菜」と時々称すようになった。
“魔性”と“魅惑”。考えてみればどちらも世の男共が、ついフラフラっとなるような女性の形容である。ということは、カミさんに呆れられて相手にされなくなった寂しい男の反動なのか・・・。(いや、mac3さんやインクさんは少なくとも例外だ。失礼)




忠右ヱ門のギョウジャニンニク
この渓谷を最初に紹介した、今回のホスト役・菜工房:一風雲氏は、かねてから愛犬の散歩がてらこの谷に分け入っては、沢沿いに自生する様々な植物をつぶさに観察していたらしい。
私が推察するに、犬好きな一風氏は、彼ら彼女らが自由に散歩できる、人気(ひとけ)のない山々を探し求めて、とうとう県境を越えて長野の山奥深くまで進出した末に、この谷を最適なテリトリーとしてしまったに違いない。
後で紹介するが、今回参加の第2陣:山菜初心者班は、その一風氏の犬友達が多いのだ。

私は昨年の、自らの不注意で足を骨折し、この魔性の谷OFFの時期前後、2ヵ月半も入院を強いられ、悶々とした日々を過ごしていた。その入院中に、mac3助手さん、魚菜さんが突然やってきて、「意外と元気そうだね。」と、心温まるお見舞いをいただいた。そして、
「これから妙高に泊って魔性の谷へ行く。夏の親不知までにしっかり直しとけよ。」と、何とも残酷な励ましの言葉を残して、すたこらさっさと出かけていった。

玄関で見送った私は、悔し涙が停まらなかったのだった。(ちょっとオーバーです。笑)
そんな訳で今回は、今年の2月にボルトを抜いた傷も癒え、昨年参加できなかった分も含めて、大いなる雪辱戦であるのだ。

◆以上、簡単に魔性の渓谷のプロフィールをした所で本文に入る事にしよう。

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