第2回  

越後、親不知・子不知  2003年7月20日〜7月21日 ●  ヒスイの里・糸魚川

1日目 <第1編>集合〜初日親不知へ     <第2編>笹倉温泉      <第3編>晩餐会 
2日目 <第4編> 蓮華温泉            <第5編>笹寿司       <第6編> 海谷山峡峠

新たな出会いには、何とも言えないときめきと緊張がある。OFF会とはそういう出会いのひと時である・・・と思う。
今回、埼玉のインクさんご夫婦と、新潟は上越のエフさんご夫婦が飛び入り参加され、また新たな出会いを演出してくれた。
この方々については後ほどまた詳しく紹介するとして、土用の入りの7月20日、集合日当日を迎えた。


プロローグ---あれから、あっという間の1年でした。

インターネットのホームページ上の「類は友を呼ぶ」“リンク”。昨年8月、そのリンクのお友達からの声かけで、私自身初めてのOFF会を当地にて行った。それ以来リンク仲間としての結びつきがより一層深くなった。その為のOFF会なんだから当たり前といえば当たり前の話。
昨年の様子は、こちらにレポートしてあるが、初めてご覧になる人の為に、あらためて昨年の登場人物を紹介しておこう。
発起人の「菜工房」一風雲さん、影の仕掛け人「趣味千山」mac3さん &助手さん花山魚菜魚菜さん-----以上の4名だ。

一風雲さん
 同郷新潟の加茂市で、HP「菜工房」をやってるアウトドアマン。独特のタッチで綴る紀行文は読み応え十分。手作りの“はむ”“べーこん”を作るかたわら、新潟市内のデパートにて「さらだ屋」を営む、プロのオカズ屋さんだ。彼の手によるべーこんは野菜とすごく相性がよく、ご飯が何杯あっても足りない(うちのカミさん大ファン)。また去年作ってくれたブイヤベース親不知風は超美味だった。
ほとんど毎週のように愛犬を連れて、山や海に出かける、行動派詩人。入院中の私を、外出先まで追いかけてわざわざお見舞いに来てくれた、心優しきお兄さんである。

mac3さん&助手さん
 岐阜でHP「趣味千山」をやってる。こちらもアウトドア大好き人間で、パソコン教室を開いたり、作曲活動をしたり、といったマルチな才能の持ち主。趣味が高じて郡上八幡にログハウスを建ててしまい、そこを拠点に、釣り・山菜・キノコ・スキーと何でもこなす。ホントは立派な社長さん(のハズ)なのに、いつ仕事をしてるんだろう。本人曰く、遊びの合間に仕事をしているのだそうな。
 mac3さんも、私が入院中、前触れもなく突然お見舞いに来られ、びっくりさせられた。そういう茶目っ気と優しさを併せ持つ、そして気取らない性格のナイスな人だ。

魚菜さん
 三重県でHP「花山魚菜」をやってる、これまたアウトドアマン。読んで字の如し、草花(特に芝生に造詣が深い)、山歩き、魚釣り、山菜・キノコが大好きなグルメマン。野山の幼虫を生でかじったり、ベニテングタケを美味しいと言って食べる貪欲な好奇心は、おとなしそうな見かけからは想像できない。泳げないのに釣りのゴムボートには乗るという・・・良く理解できん。
 本業とするお茶のお仕事は素晴らしい。あの手作りの緑茶と紅茶の繊細な味と香りは、我が家の女衆はとても気に入っているようだ。


さて、今年の参加者は

昨年別れ際に、また来年・・・、との約束が本当になって、今年も皆さんがおいでなった。(魚菜さんは残念ながら都合がつかず不参加。)その代わり、昨年来れなかった「お気楽な写真館」sonetaさんが、今年は参加された。
sonetaさんは、温泉大好き人間、やはり山菜・釣り・キノコが大好きな、(本人曰く)軟弱虚弱系アウトドアマンである。意味が良くわからないけど・・・笑。
そして、前述のインクさんご夫婦とエフ@上越さんご夫婦。私を含めて総員9名の大賑わいとなった。


<第1編>・・・・出会い

集合(7月20日AM)

私は前日夕方からの夜勤明けで9:30頃退社し、家路の途中、集合場所の須沢臨海公園に寄ってみた。
ドームの前に岐阜NO.のハイエース(mac3氏曰く“ポンスケ2号”)発見。mac3&助手さん以外に4人の男女あり。(ああ、インクさんペアとエフさんペアだな、と察した。)
「はじめまして、山アスパラ活二です」・・「はじめまして・・・」の挨拶。ちょっと緊張、ときめく瞬間。私はこの日の為に用意した名刺を差し出した。
2ペアとも、想像していたより若々しく感じた。・・・ということは自分が歳を取ってきた証拠かなあ・・・(苦笑)。

一風さんも、sonetaさんを8時40分に燕三条駅で拾ってこっちに向かっているので、もう間もなく着く頃だ。談笑中、mac3さんが携帯連絡すると今糸魚川インターに着いたとの事。そこからこの公園までは10分足らずの距離だ。程なく彼らも到着し晴れて全員集合とあいなった。事前の連絡では12時集合ということにしてあったが、早いぶんには関係ない。
ところで、私はsonetaさんとは数年前からのネット友達だけれど、実際にお会いするのは今回が初めてだ。もう少し硬い感じの人物を想像していたのだけれど、自称・軟弱虚弱系のその風貌は、とても人なつっこそうな清清しい笑顔だ。OFF会では、この対面の瞬間が何ともたまらない。
ネット上ではしょっちゅうやり取りしながら、お互いの趣味嗜好を探り合ってきた。(“探り合って”はちょっと表現が適切でないかな?)


sonetaさんは、キノコOFFや山菜OFFにはいつも参加しているので、皆さんの紀行文の中でその人なりを紹介していただいており、温泉好きのアウトドアマンという共通の認識はある。時々出てくる「軟弱虚弱系」というのはどういうものなのか、この目で見て確かめたいという気持ちが強かった。
しかしこの数時間後、今OFF会の象徴的シーンの主役を見事に演じてくれることになるとは、まだこの時点で知るよしもなかった。

さて、全員集まり四方山話の中で、私は早速スケジュールの変更を申し出た。このOFF会のスケジュールは、私の独断と偏見で大雑把なところは既に連絡してあった(といっても去年とほぼ同じ)、予定は未定のメニューだが、「親不知OFF会」として、最も中心になるのは“海遊び”な事は間違いない。
しかし、季節は折りしも梅雨末期。最新の予報では今日明日とも芳しくなかった。ところがこの日は朝から青空が広がる晴天だ。予定では、初日に忠右ヱ門の笹寿司を食べてもらって、2日目の朝から親不知に突撃ということにしていた。
どうやら御天とうさんの顔色は、今日はご機嫌よろしく明日は悪そう。

そこで私は、「今日海に入って、明日忠右ヱ門へ」と変更した方が良い、と皆に提案申し上げた。実はその前に実家の母にはその旨打診のTelを入れておいた。
母「せっかく刺身も用意して待っとるわんね」
活「明日絶対雨降りそうだから・・・」
母はしぶしぶ我がままを聞いてくれた。母にしてみれば、作りたての一番美味しい状態で食べてもらいたいというのが心情であろう。でもここで躊躇して明日肝心の時に雨に当たられたら、楽しみにしていた皆に申し訳が立たない。
メンバー達は全員心よく賛成してくれた。OutDoorはお天とうさんの機嫌に従うのが基本というのは皆よく承知していらっしゃる。
(中には、雨が降ろうがアラレが降ろうが潜る分には関係ない、と思っている者も若干名いるようだったが・・・笑。)

親不知へ
かくして、先ずは親不知のポイントまで私が先導して案内することになった。ポイントは昨年と同じだが今年は工事用の浜道からできるだけ近くまで車でアクセスしようとという算段。先日立ち入り禁止のゲートの脇に際どいすり抜け道を確認しておいた。
その現場に着き、もう少し道幅を広げようと足でならしていると、驚いたことに、か弱き奥様方がその土方仕事を先頭に立ってやってくれた。おかげで程なく道が広がったが、ポンスケ2号ハイエースは車長があるため断念。一風ロシナンテとインク号は何とかすり抜け成功。その次エフ@上越号が躊躇しているところで、インクさんが思いもよらぬ行動に出た。
彼は、積んであったチェーンロープを出して一風号のリア牽引フックとバリケードをそれで結びつけた。バリケードしてあったガードレールは土台ごとズルズル・・・と、いとも簡単に通路が出来てしまった。これはホントはいけないこと、まさかこんな事するなんて・・・と思ってもやってしまった事は仕方がない。別のバリケードをし直してしゃあしゃあとしているインクさんを私はア然として見ていた。彼の鉄砲打ちとしての、“いっこく”さを垣間見た。(いっこく:一刻=当地の方言で、強引な、思い切りの良いの意)
後でちゃんと元に戻してあげようネ。

まあ、事の良し悪しはともかく、おかげで全車浜への道へ乗り入れることが出来た。その道は昨年の展望台下のポイントのすぐ近くまで伸びている。ただ、途中から砂利が柔らかくて進めないかもしれないので、そのつもりで・・・とmac3さんに言い伝えて、私はひとまず支度をし直しす為に家に戻ることにした。
(後で聞いたら、トライしたがやはり進めなくて往生し、諦めたとのことだ) 往生1   


家に帰りそそくさと着替え忠右ヱ門へ刺身の盛り合わせを取りに向かった。
忠右ヱ門が長年お付き合いしている、橋場鮮魚さんが腕を振るった近海鮮魚の造りだ。橋場のご主人は地元でも一目置かれる目利きの良さを誇る魚屋さんだ。せっかくはるばる遠路からこの海の近くに来たんだから、こういうものは是非食べてもらわなきゃいかん。

考えて見れば、今回参加のメンバー・・・いや、リンク仲間も含めて海のすぐ近くに住んでいる人はほとんどいない。私の場合、目の前は海、近くの実家は秘境海谷渓谷のすぐ近く、雪もたっぷり降ってそれゆえ水が美味い、つくづく贅沢な自然環境にある。しかし、こういう贅沢な自然環境や恵みの享受よりも、都会生活の利便性や文化的生活に憧れて、この辺の若者達は皆出て行ってしまうのが現実なのだ。実際働く場所がないんだからしょうがない。
農山村は急激に過疎化が進んでいる。「安全で心地よい産卵場所を求めて移住するのは自然の摂理だ」と酷評する人も居る。子供が少なくなり、町の学校と統合する。学校がなくなった村に新たに住む若者はいない。ますます子供がいなくなるという悪循環。いま残っているお年寄り達がいなくなったらどうなるんだろう。。。

話がそれたが、刺身だけは悪くなるといけないので、親不知の現場にもって行くことにした。本当は笹寿司も一緒にとも思ったが、そちらは翌日のお楽しみにということにした。

12時半ごろ、一人遅れて親不知に着き、既に入水しているであろう皆の勇姿を撮影しようと、国道沿いの展望台から見渡すが姿がない。遠くの東の小岩に人影らしきものが見えた。あれはメンバーじゃないだろうと思いつつ、戻って工事用道路を下り現場に近づくと、ゴムボートが確認できた。前線基地に着くとエフさんペアとインクママが羨望の眼差しで監視員をしていた。ということは、海に入っているのは、MAC3さん・助手さん・一風さん・sonetaさん・インクさんらしい。(mac1,mac4)

戦闘部隊帰還
整然と並ぶ護岸テトラに近いところにインクさん・助手さんが見えた。まずインクさんが収穫物を網に入れて上がってきた。続いて助手さん。
昨年助手さんは、牡蠣を獲るコツがつかめず悔しい思いをしているので、今回は獲物Getのリベンジに燃えていたはず。昨年とは違う黒いウエットスーツに身を包み精悍さを増している。聞けば何個かGetしたそうな。濁り気味でよく見えないこの条件下で、一つでも二つでも獲れば立派なものだ。上達に先ずは拍手!!

インクさんは流石につわものヤンチャ親父だけあって、2人分の食扶ちぐらい網に入れていた。このインクさん、昨年山アスパラのご試食品を申し込みいただいた埼玉の方で、千葉の富津市に別荘(遊び屋)を持ち海遊びをする傍ら、北海道へ鉄砲打ちにも出かけるという行動派だ。実は私は、インクさんにはひとつの借りがある。インクさん手作りのワカメやヒジキを送っていただいたにもかかわらず、山アスパラの収穫を目の前にして足を骨折してしまい、お送りする約束を果たせなかった。にもかかわらず今回、一風さんと私のリクエストに快く応え、珍しい鹿肉を持って来てくれた。
人との出会いは新たな味覚への扉でもある。今回のインクさんの登場は私たちのOFF会に新たな“獣の匂い”を漂わせてくれた。

私の姿を確認したのか、小岩からボート隊が戻ってきた。小岩方面へはmac3さんも行っていた様だが、ボートに乗っているのは2人。一風さんとsonetaさんのようだ。実はこれから岸に着くまでのこの場面が、今OFFのハイライトシーンと言ってもよい、最大の見せ場だったと私は思っている。

ゴムボートを漕ぐのは、越後の野人とこ・一風雲隊員、そして軟弱虚弱系Outdoorマン・soneta隊員だ。小岩と岸の中間くらいまで近づいてきて2人の姿がはっきり確認できた。
前に座るsonetaさんは下を向いている。どうやら漕いでいるのは一風さんだけのようだ。sonetaさん、海を覗いているか、収穫物を観察して勉強しているのかと思ったが、ファインダー越しに望遠で見ると表情が歪んでいる。後ろの一風さんは時折眉間に皺を寄せながらも(2人分漕いでるから当たり前)、力強く笑顔でオールを漕ぐ。ボートはようやく岸に近づいてきてsonetaさんも顔を上げ漕ぎ始めた。その必死の形相と、一風さんの涼しい表情は好対照だった。後で聞いたところ、sonetaさんは海水をだいぶ飲みホントに気持ち悪かったんだそうな。いずれにしても彼の苦悶に満ちた表情は、自称“軟弱系虚弱系”に相応しい、まさに面目躍如といったところ・・・(笑)。スミマセンひどいこと言って。
苦痛に耐え、力を振り絞ってオールを漕ぐ彼の姿勢が人々の感動を呼び、今OFF会における敢闘賞を見事受賞したのだった。

sonetaさん、ひょっとして腹ペコの状態で海に入ったんじゃないの?海に入る時はしっかり食べてからじゃなくちゃいけません。ア、そう考えると私にも少し責任があるかな?予定では笹寿司の日だからお昼頃はお腹を空かせておいてと言ってあったのだった。(どうもすみません・・・)   彼はしばらくテトラの上で身体を横たえていた。
とにもかくにも、私が見た今OFF会のハイライトシーンを見事に演じてくれたsonetaさんと、引き立て役の一風さんにあらためてご苦労様でしたと言いたい。sonetaさんの健闘を讃えるみんなの声(お気楽サロン他から抜粋)


浜にて戦況報告・昼食会   牡蠣の割り方指南by一風雲

各々、戦利品の見せびらかしっこの後、「再会と新たな出会いに乾杯!!」。前線基地にて、戦地でのそれぞれの武勇談に花を咲かせながらの昼食はとても楽しかった。自ら収獲したばかりの海の幸は、饒舌にさせる。  
水は澄んでおらず、素潜りにはちょっとつらい状況だったようだ。ただ、土用波はなく、この時期にしてはうねりは少ないし白波も立っていない。
皆が入水した地点は、岸から50mほどのところにポツリポツリと岩が海底に沈んでいるが、この透明度ではそれはわからなかったかもしれない。
私自身入っていないので、水中の様子についての詳細は隊員のレポートに委ねよう。足の傷が癒えない私は、結局海に入ることは出来なかったが、来年は是非又、特撃隊長を仰せつかりたい。今回出来なかったが、親不知モゾク(モズク)の獲りたて味噌汁は野菜のように青々としてヌメリがあって、・・・ああ、ヨダレが・・・。

楽しい語らいは時間を忘れさせた。気が付くともう3時に近い。みんなで温泉に行って体の塩を流すことにした。その話が出だしてから、sonetaさんが俄然元気になったようだ。ボートを片付けることにした。

ここから、ゆっくり走っても1時間掛からない。我々は車5台を連ねて笹倉温泉へと向かった。
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つづく笹倉温泉へ

 「忠右ヱ門の茶の間」入り口
(ちゃっとるーむ)

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