=「すみ」です。 =「にえ」です。 | |
ジェイムズ・ロング 「ファーニー」 <新潮社 文庫本>
歴史学者マイクは、教え子だった妻ギャリーと、ロンドン郊外の田舎にマイホームを捜していた。 数百年前の古い館に惹かれたギャリー、そこに老人が突然現れた。名前はファーニー。 老人はギャリーと二人きりになる機会を得ると、館の秘密と1300年前から自分たちが夫婦であることを 告げ、奇妙な愛の年代記を語り始めた。 |
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これは本当に不思議な物語よね。 | |
うん、不思議な物語だけど、わかり やすい。話について行く努力なんてしなくてもすむ、これはウレシイ(笑) | |
過去を語っていても、世界があっちに 行ったり、こっちに行ったりとめまぐるしく変化しないからね。あなた程度でも、わかりやすいかも(笑) | |
それはともかく、過去の話になると、 歴史の正しい史実と虚構がうまい具合に織り交ぜられてるんだけど、これまた良い感じよね。 | |
そういえば、ファーニーが近代に転生して よかったのは、本を読めるようになったことだって言うんだけど、そこはすごく共感できた(笑) | |
ほんとにねえ、生まれる時代が違ってた ら、HPどころか、字も読めなかったかもしれないんだもんね。よかった〜。 | |
転生のエピソードも大袈裟すぎず、 真に迫ってるし、信じていいのか迷うギャリーの気持ちも自然でよくわかった。 | |
でもさ、なんかマイクが可哀想だった。 | |
そうだね〜。でも、転生したの、めぐり 逢ったの、うれし〜っていうより、それによって罪もない人が被害をこおむるってほうがよりリアルじゃ ない? | |
でもさ、ほんと最後まで気が抜けない、 転生の話は作り話なのか、本当なのか、わからないんだもん。 | |
どっちともとれるよね。 | |
もうどうなっちゃうのかと、夢中になって 読んじゃったよ。 | |
読み終わったあとも、どっちなんだ、 どうなったんだって考えちゃうよね。 | |
いわゆるファンタジーって感じではなく、 きっちり大人の読み物だったよね。 | |
なにせ1300年間の恋愛ですもの(笑) | |
あんまりロマンティックじゃなかった けどね(笑) | |