すみ=「すみ」です。 にえ =「にえ」です。
ベティ・マムーディ ウィリアム・ホファー共著 「マートブ!」 
         上・下巻 <ジャンニ・コミュニケーションズ 単行本>
 
ベティは、やさしいイラン人医師の夫と娘マートブとともに、アメリカで幸せに暮らしていた。ある日、 夫の里帰りに付き添い、イランを訪れた。何日間かの滞在のはずが、夫はアメリカに帰らないと言いだし、 別人のように怖ろしい存在となり、ベティとマートブを軟禁してしまった。一人の知り合いさえいないイ ランで、ベティは信じられる人を捜し、脱出行を試みる。それは、灼熱の砂漠、厳寒の国境を越える スリリングな冒険であった。脚色なしの実話です。
  
にえ 世界中で1600万部の売り上げをあげた 本です。   
すみ 映画化もされてるのよね、「星の流れる 果て」。
にえ なんかさ、話の凄さもだけど、こんなに 悪く書いて、イランの人たちは怒らないのかなあってそれもビビッた(笑)   
すみ 助けてくれる人たちもいて、悪い人たち ばかりじゃないってことはちゃんと書かれてたけどね。
にえ それにしても、汚いだの、戒律がおかしい だのと、ボロクソよね。   
すみ まあ、軟禁までされて、いいイメージ持て ってほうが無理だけど(笑)
にえ でも、お姑さんや小姑さんが、なにげに かっこよかったよね。ちゃんとすべてを見通してて、必ずしも息子に肩入れしてなくて。   
すみ そうそう。どこの国でも、いい人もいれ ば、悪い人もいるのよ。
にえ なんか詐欺師まがいの人まで出てきて、 なんだコイツ、わけわからんって感じが妙にリアルだったしね。   
すみ で、脱出行がすごいのよね。
にえ わかってても、本当に脱出できるのかなあ って不安になってきた。   
すみ マートブは偉かった。よく耐えたよね。
にえ ベティも、娘がいたからこそ、がんばれ たんだろうね。   
すみ この本を読んで、あんまりイランに偏見を 持つのもどうかとは思うけど、私もがんばらなきゃって思ってほしいよね。
にえ いや〜、でも私は、イランって国をまった く知らないから、偏見を割り引きながらも、こういう国なのか〜ってひたすら感心して読んだよ。   
すみ どこの国にしたって、習慣も常識も違って くるから、知らない国で暮らすのは大変だよね。