レイモンド・チャンドラー |
- 日時: 2003/05/25 03:34
- 名前: グラニット
<wheelie@gf7.so-net.ne.jp>
- レイモンド・チャンドラー(1888-1959)はシカゴ生まれ。離婚した母にひきとられてイギリスへ渡り、詩人として文筆活動をしていたが、24歳で帰国、以後ロサンゼルスに住んだ。銀行、牛乳店、石油会社など職を転々とした後、50歳で処女長編『大いなる眠り』を発表し、一躍有名作家になる。
ダシール・ハメットやロス・マクドナルドと並んで「ハードボイルド御三家」と言われるが、その三人の中では、彼が生み出した探偵フィリップ・マーロウとともに、日本人に特に人気が高く、国内のハードボイルド作家に絶大な影響を与えている。文学的香りの高い文体、洒脱な会話、魅力的な人物描写などが特徴。個人的な印象では、静のロス・マクに動のチャンドラー、ハメットはその二人に先んじるが、少し味気ないか。 代表作は『長いお別れ』。まだ歴代ベスト選出から漏れないのは、「チャンドラーにさよならを言う方法はいまだに発見されていない」からだろうか。でも推薦は『さらば愛しき女よ』。 (ちなみにハメットも19世紀の生まれですが、ロス・マクは大きく遅れて1915年。・・・ああ)
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