ジェイムズ・M・ケイン |
- 日時: 2003/05/25 01:00
- 名前: こつつぼ
- ジェイムズ・M・ケイン(1892〜1977)。すいません好きなんです(笑)。
しかも、あの『郵便配達は二度ベルを鳴らす』より、『倍額保険』が。 『郵便配達〜』は何度か映画化されているので有名ですが、 『倍額保険』も44年にビリー・ワイルダーが映画化してますね。邦題は『深夜の告白』。 レイモンド・チャンドラーがワイルダーと共同で脚本を書いています。 チャンドラーは他にもヒッチコックの『見知らぬ乗客』(原作はパトリシア・ハイスミス)の 脚本に携わったりもしてますが、自身の小説は脚本化してないんですよね。 で、そのチャンドラーの『大いなる眠り』を原作にした『三つ数えろ』の 脚本を書いたのがウィリアム・フォークナーなのですから、 当時のハリウッドの人材活用の贅沢さ(デタラメさ?)には呆れてしまいます。 関係ないことを書きましたが、『倍額保険』は昔『殺人保険』てタイトルで新潮文庫に入ってました。 保険金殺人を犯した男女2人が、追い詰められてお互いに裏切りあうという、 内容的に『郵便配達〜』のその先を描いたような小説です。 ちなみに、作家の馳星周さんが『不夜城』という小説でデビューしたときに、その、裏切りあう男と女ってところが ジョン・ヒューストンの映画『女と男の名誉』をベースにしているに違いないと言った評論家がいて、 私はその時、それを言うなら『倍額保険』の方が先だろう、と思ってしまいました。 ま、そんな事もどうでもいいんですが、実は、ある文学全集に『郵便配達〜』が 収められていたたことを急に思い出したので、そのことを知らせたくなったのでした。 ついでに言うとその文学全集には、あと、アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』と、 もうひとつエンタメ系の小説が入ってた気がするんですが、何だったかな…。
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