Re: ハーマン・メルヴィル ( No.1 ) |
- 日時: 2003/05/22 01:06
- 名前: すみ&にえ
- 参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/
- はじめまして、ボレロさん♪ これからもよろしくお願いします。
ハーマン・メルヴィルはどうしてだれも挙げないのかしらと不思議に思ってたんですよ。いまだ読み継がれる名作ですよね〜。
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Re: ハーマン・メルヴィル ( No.2 ) |
- 日時: 2003/05/22 22:17
- 名前: しま
- メルヴィルはやっぱり「白鯨」ですねっ。
この間「ピエール」読みましたが、やっぱりメルヴィルの代表作は「白鯨」! 私も一票です〜。
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Re: ハーマン・メルヴィル ( No.3 ) |
- 日時: 2003/05/23 22:33
- 名前: あんころ餅 <CQB03277@nifty.ne.jp>
- 参照: http://www.act21net.co.jp/atm/anko/index.htm
- 私もいつも読ませていただいているだけで、書き込み
は初めてです。しかし「白鯨」には1票投じたいと思 います。「蘊蓄だらけで退屈」といった評を時々見かける と悲しい、残念な気分になります。歌いあげるように 高らかで、格調の高い、しかも簡潔な名文の連続。し かも人間臭く、詩情と哲学と余裕と迫力が感じられる 文章で、部分的に読むだけでも生き返る心地がします。
私は岩波文庫の阿部知二訳が好きで、挿し絵も好きです。新潮文庫、講談社文芸文庫、そして原文と様々あり ますが、皆さんはどれを読まれているのでしょうか。
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Re: ハーマン・メルヴィル ( No.4 ) |
- 日時: 2003/05/24 00:13
- 名前: ボレロ
- みなさん、はじめまして!いつもは見ている側の人間なんですが、『白鯨』が大好きなので参加させてもらいました。どうぞよろしくお願いします。
「どれを読んでるか」って話ですが、僕の場合、新潮社の田中西二郎訳を初めて読んで、その次に岩波の阿部知二訳を読みました。難しいことは抜きにして、岩波の挿し絵は、僕も好きですね、やっぱり。
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Re: ハーマン・メルヴィル ( No.5 ) |
- 日時: 2003/05/26 00:49
- 名前: しま
- 私は、岩波・安部訳で読みました。
それ以外の訳では読んだことがないですが。
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Re: ハーマン・メルヴィル ( No.6 ) |
- 日時: 2003/05/26 23:50
- 名前: あんころ餅 <CQB03277@nifty.ne.jp>
- 参照: http://www.act21net.co.jp/atm/anko/index.htm
- ボレロさん、しまさん、ご返答ありがとうございます。
私は岩波のみです。 岩波の第一章の一行目は「私の名はイシュメイルとし ておこう。」ですが、新潮文庫は確か、 「まかり出でたるはイシュメイルと申すものだ。」 みたいな感じの訳(うろ覚えですが)で、驚いた記憶 があります。
岩波の訳というと三十五章の「しかしこの放心の若者 は、海原の浪音を心の調べに溶かしこみながら、 阿片の陶酔のようにうつつに、とりとめもなく漠たる 無意識の幻想にいざなわれて、ついに自我を忘却してし まい、脚下の神秘な大洋は人類と自然界とに遍満する 蒼々として底もなく深い霊魂の相であると観じ、 見え隠れつつ流れ去るふしぎに美しいものすべては、 捉えんとすれば擦り抜けてゆくと思われ、おぼろげに 見える怪しい物から立つ鰭を見ては、魂の中をたえず 閃いては消えゆく補捉しがたい想念のかずかずに おもいを馳せる。」
という辺りなど実に名調子と思います。 そしてこの章の最後、
「いやおそらく、晴麗な日の白昼、咽喉に引っかかる ような悲鳴を上げながら、お前はその澄明な大気の中 を夏の海に墜落し、二度とふたたびは浮かび上らない。 気をつけたまえ、汎神論者よ。」
という部分には実にしびれます。心に興奮と静けさが 同時に来るような名文だと思います。
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Re: ハーマン・メルヴィル ( No.7 ) |
- 日時: 2003/05/27 00:53
- 名前: こつつぼ
- ある雑誌の対談で翻訳家の柴田元幸さんが、
千石英世さんによる文芸文庫版の『白鯨』の翻訳を絶賛しているのを読んだことがあります。 確か「職を同じくするものとして脱帽する」みたいなことを言ってました。そんなにいい翻訳なんでしょうか。 『白鯨』の冒頭って確か "Call me Ishmael." ってやつですよね。 これは千石英世さんの訳ではどうなっているのでしょう。誰か教えてください。 ちなみに柴田さんは自分も『ハック』を訳してみたいてなことを言ってました。 いつもちまちました小説ばかり翻訳してると、たまにはばばんとって気にもなるのでしょうか。 柴田さんは現在ピンチョンの "Mason & Dixon" を翻訳中らしいです。
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