Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.1 ) |
- 日時: 2003/08/17 12:00
- 名前: もぐら <maulwurf@valley.ne.jp>
- 参照: http://www.valley.ne.jp/~maulwurf/
- ヘルダーリンは、その寡作の割にドイツ文学に多大な影響を与えた人ですね。とにかく詩も散文も難解です。詩をいくつか読みましたが、「???」でした。『ヒューペリオン』にしても、一応散文で書いてありますが、ほとんど詩ですよね。さて、どうしたもんでしょう?
ちなみに、彼が晩年に「閉じ込められていた」建物が、南ドイツのテュービンゲンに今も残っています。「ヘルダーリン塔」として観光地になっていますね。まぁ観光地になるくらいですから、ドイツ国内での知名度の高さは推して知るべしですが...
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.2 ) |
- 日時: 2003/08/19 03:08
- 名前: きゅー
- 参照: http://www.geocities.jp/s_kanesh/main.html
- ヘルダーリンの『ヒュペーリオン』に一票!
河出書房新社から出ている『ヒュペーリオン』は読みやすかったですし、素晴らしく感銘を受けました。他方岩波文庫で数年前に復刊された『ヒュペーリオン』はダメでしたね。翻訳が古すぎる。 詩は初期のものしか読んでないのでよく分かりませんが、これもいずれちゃんと読みたいところ。 しかし『エムペドクレス』は好きになれない。
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.3 ) |
- 日時: 2003/08/24 00:44
- 名前: Katze
- 知り合いに、ヘルダーリン大好きというものがおります。それで『ヒュ−ぺリオン』を読んだのですが、僕には難解で、何がよいのだろうどころでなく困惑した覚えがあります。ただ、その原因は翻訳にあったのかもしれません。機会がありましたら、河出版を読んでみましょう。
もぐらさんも書いていられますが、『ヒュ−ぺリオン』は詩ですよね。
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.4 ) |
- 日時: 2003/08/24 03:21
- 名前: すみ&にえ
- 広辞苑だと、『ヒュ−ぺリオン』は書簡体小説となってますね。読んでないからそれだけ(笑)
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.5 ) |
- 日時: 2003/08/25 00:16
- 名前: Katze
- すみ&にえさん、間違いなく『ヒュ−ぺリオン』はヘルダーリン唯一の散文作品です。書簡体小説であることは間違いありません。ただ、僕達が小説といって思い浮かべるものとは、少々違っているのです。こつつぼさんが、少し引用されている部分からも想像できるように、まるで詩のようであるということです。
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.6 ) |
- 日時: 2003/08/25 01:09
- 名前: すみ&にえ
- なるほど、そういうことなんですね。これはもう私たち自身が河出書房新社の『ヒュペーリオン』で確認してみるしかないですね。
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.7 ) |
- 日時: 2003/08/25 02:19
- 名前: もぐら <maulwurf@valley.ne.jp>
- 参照: http://www.valley.ne.jp/~maulwurf/
- 確認だけなら 岩波文庫 でもいいかな。
しかし、きゅー さんのおっしゃるとおり、ありゃ読めん...ヘルデルリーン ですからね。 一応職業柄(?)持っていますが、ヘルダーリンだけじゃなく、こっちも気が狂いそうです...(汗)
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.8 ) |
- 日時: 2005/07/28 20:53
- 名前: むじな
- ヘルダーリンは、ベートーヴェンやヘーゲルと同じ年に生まれた。彼は、時代を気にしていたが、むしろ、日本人が受け取るドイツ文化の時代の真っただ中にいる感じ。
ヘルダーリンを、若くして亡くなった後輩が読んでいたので、気になっていた。インターネットで調べてみると、彼の詩に救われたという人もいるね。確かに、奮い立たせるような詩もある。 彼は、ディオティーマに向かって書いているのだろう。ニーチェの言う、「民衆に向かってでなく、道連れに向かって」話している。つまり、2人だけの同意事項を前提にして話している感じ。ディオティーマは、死んでしまったので、話は、限りなく循環する。永遠回帰か。 今回は、「エムペードクレス」を読んだ。面白いのは、第2段階、第2稿。ヘルダーリンにとって「神は死ぬ」という意味は、「神は隠遁する」ということだという。ディオティーマの死を、隠遁に置き換えたかったのだろう。この逆をニーチェがやる。死ぬはずのない神を死なせる。 ニーチェの「ツァラトゥストラ」は、「エムペードクレス」から始まって、また、そこに戻っていくような気も、ちょっとした。
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Re: フリードリヒ・ヘルダーリン ( No.9 ) |
- 日時: 2005/08/03 22:14
- 名前: こつつぼ
- 『ヒュペーリオン』は普通の本に慣れた状態で読むと出だしで躓いてしまいがちですが、読み進めるうちにそのすごさが身に沁みて来ます。半ばあたり、テクストが絶頂にさしかかった時には、読者は既に自分の想念が天上を舞っていることに気付かざるを得ないでしょう。最終的には、生涯最高の読書体験が自分を訪れたことに対する感謝の念とともにこの本を閉じることになるのかも知れません。合掌。
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