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ドロシー・L・セイヤーズ
日時: 2003/05/08 03:09
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

ドロシー・L・セイヤーズ(1893年〜1957年) イギリスのミステリ作家です。
推薦理由は、ルース・レンデル、P・D・ジェイムズを筆頭として、現代英国女性ミステリ作家の多くが理想とする作家であり、他国とはひと味違った英国ミステリの方向性を形作った作家だと思うからです。
代表作はピーター・ウィムジィ卿シリーズなので、推薦作品となると困っちゃうんですが、題名が好きなのと、憎きハリエットがまだ登場せず(笑)、ウィムジィ卿が独身貴族(ほんとに貴族、笑)を謳歌してるってことで、「五匹の赤い鰊」を。ほんとうは「死体をどうぞ」か「ナイン・テイラーズ」かなって気はするけど、いいの(笑)
メンテ

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Re: ドロシー・L・セイヤーズ ( No.2 )
日時: 2003/05/16 10:46
名前: hiyo
参照: http://hiyo.fc2web.com/

緻密なストーリー(過ぎる?)重厚な厚みの中に展開される様々な物語、貴族社会を垣間見せる生活習慣と犯罪の影。遅々として進まない展開に多少てこずることがあったとしても、スマートな貴族探偵ピーター卿の魅力にフラフラとなりながら楽しめます♪
セイヤーズ自身は余り裕福ではなく生活に困窮していた時代があると言います、そんな中憧れと逃避の中で産まれたといわれるピーター卿の華やかだけれども満たされない生活もまた!微妙に見える影がまた良いのです。
ハリエットもすみ&にえさんと同様憎みつつ(笑)、女性の尊厳に対するセイヤーズの思いを感じてしまって欠かせない人物だと思わせられます。
お薦めは『殺人は広告する』働きに行っちゃうピーター卿。このプロットが結構好きだったりして。すみません、なんか謝ってみる。
メンテ
Re: ドロシー・L・セイヤーズ ( No.3 )
日時: 2005/01/12 00:17
名前: 沙耶

 こちらにもお邪魔しちゃいました。
セイヤーズ女史の作品は多彩で重厚でユーモアたっぷり、心温まる内容が多いので大好きです。
素晴らしいコメントの数々を既に掲載されている後、特に記載する事もないです。
本当にその通りなので(笑)
お勧めは、敢えて前半の「雲なす証言」にしちゃいます。
ピーター卿のやんちゃぶりといい、バンターの忠義一徹の従僕ぶりといい
ラストの裁判における大衆の喝采等、
セイヤーズ女史の遊び心がふんだんに窺い知れる大好きな作品です。
メンテ
Re: ドロシー・L・セイヤーズ ( No.4 )
日時: 2006/02/28 20:27
名前: テラコー

個人的には、ピーター卿譚は前半の作品の方が好きかな。屈託無く楽しく読めるから、ボクも「雲なす証言」がイチオシです。ピーター卿の家族が勢揃いだし、恐らく何世紀も行われてなかった(はず?)貴族院での裁判模様とが、当時を象徴するような「ソヴィエト・クラブ」なる怪しさ100%の集会とか、読み所満載。よく比較されるアガサ・クリスティ女史と違って、セイヤーズ女史はその時代背景を色濃く出している点で、「当時の雰囲気を楽しみたい」派のボクとしてはセイヤーズ女史に一票。
メンテ

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