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アントン・チェーホフ
日時: 2003/05/02 17:53
名前: よし

1860-1904
日常生活をさりげなく描きながら、人間の俗物性を批判した作風、そして鋭い観察力から生まれる台詞が特徴。
多くが短編ですが、初期のころの長編もなかなか魅力的です。しかし有名なのは戯曲ですが、あえて小説をあげることにします。
推薦は「六号室」です。
ほかにもたくさんすばらしい短編があるのですが、
筑摩文庫も現在絶版状態なので、なかなか読めません。ぜひ復刊してほしいです。
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Re: アントン・チェーホフ ( No.1 )
日時: 2004/05/05 02:21
名前: 和君汁
参照: http://homepage3.nifty.com/uchii/index.htm

はじめまして。このHPへの書き込みは初めてです。和君汁と申します。

チェーホフは大好きです。「ワーニャ伯父さん」のラスト、ワーニャとソーニャのやりとりは事あるごとに思い出しています。

小説だと「退屈な話」がたまらなく好きです。
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Re: アントン・チェーホフ ( No.2 )
日時: 2004/05/12 01:20
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

よしさん、和君汁さん、書き込みありがとうございます。
ちょうどチェーホフ「中二階のある家」をアップする予定があったので、アップしてから、とこれを書くのが遅くなりました。
今年(2004年)はチェーホフ没後百周年なんですよね。チェーホフを読むにはいい機会だと思います。
「中二階のある家」は、う〜ん、悪くはなかったんですが、名作百選には他の作品がいいかな。
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Re: アントン・チェーホフ ( No.3 )
日時: 2005/07/02 19:27
名前: むじな

 去年、「かもめ」を読んで、チェホフの才能に眼がくらみました。「かもめ」は、原田康子の「挽歌」とか、伊藤整の「火の鳥」に出てきますが、日本文学の遺伝子の中に、ある程度、組み込まれてしまったようです。チェホフは、日露戦争で、日本が勝つことを望んでいたようですね。
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Re: アントン・チェーホフ ( No.4 )
日時: 2005/07/03 02:05
名前: SIGERU  <sigerusan@hotmail.com>

チェーホフは、全作品を読み通した初めての作家です。
その後も、梶井基次郎など作品数の少ない作家しか踏破していないため、初めてにして唯一の作家と言った方がいいかも。
ということで、むじなさんに便乗して書込みします。
「六号室」は大好きです。狂気を描いて、静かな迫力に満ちています。
ガルシンの「あかい花」と比較して読むと、それぞれの資質の違いが見えて、いっそうおもしろく感じられました。
同傾向の「黒衣の僧」も、長く記憶に残る佳品です。
戯曲なら、やはり「かもめ」ですね。
チェーホフというと、ロシアの文豪というイメージが強いかと思いますが、ユーモア小説を主とした投稿作家あがりということもあり、けっこう多面性を持った書き手です。
初期には、ロマンス小説や探偵小説のパロディも物しています。
とくに長編「狩場の悲劇」は、意外な犯人に関する大トリックを、素朴な形式ながら二つまでも同時に用いています。
同じトリックで超有名な某ミステリよりも遥かに先行しており、ミステリ好きの私としては、チェーホフの独創性に拍手を送りたいところです。
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