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スタンダール
日時: 2003/06/05 21:04
名前:
参照: http://yonosk.tripod.co.jp

スタンダールは筆名、本名アンリ・ベール(1783-1842)はナポレオンの元で青年将校となり帝政フランスでは高級官吏として派手な生活を送ったものの、ナポレオン失墜後はイタリア・イギリスを転々と彷徨し、華麗なる恋愛と「恋愛論」などの雑文著述に日を送ります。47歳にして『赤と黒』出版、同時に在イタリア外交官として返り咲き、55歳にはわずか52日で『パルムの僧院』を口述筆記によるものではあるものの完成、旺盛な創作意欲を示しました。
 代表作はやはり「ジュリアン・ソレル」と言うだけで「ああ、あんな人ね」とイメージ喚起力を持っている『赤と黒』でしょう。
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Re: スタンダール ( No.2 )
日時: 2003/06/06 01:00
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

とうとう出ましたね、スタンダール(笑)
いやあ、『赤と黒』も『パルムの僧院』も読んだときには面白くって、夢中になって読んだんですが、どうも読後がなんというか、文学って感じがしなかったんですよね。どうなんでしょ。
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Re: スタンダール ( No.3 )
日時: 2003/06/06 21:09
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参照: http://yonosk.tripod.co.jp

「文学」が人生に対して何らかの教訓を与える物だとすれば空っぽということはあるかも知れませんが、やはり人物の典型像を造形したという面では外せないと思いますね。ジュリアン・ソレル、ジャン・バルジャン、スクルージ、ヒースクリフ、そしてもちろんハムレット、ドン・キホーテ。
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Re: スタンダール ( No.4 )
日時: 2003/06/06 23:42
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

う〜ん、口述筆記で高速で書き上げるのが自慢といえば、日本だと志茂田景樹さんですよね。とか書くと、馬琴か谷崎あたりを出してこられるとは思うけど(笑)
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Re: スタンダール ( No.5 )
日時: 2003/06/07 21:01
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参照: http://yonosk.tripod.co.jp

馬琴は違うよ馬琴は違うよ馬琴は違うよ〜(ここ、すみにえヘミングウェイ擁護発言調で)
 目が見えなくなってヨメに一字一句を教えつつ筆写させるその鬼気迫る光景は「八犬伝」の末尾に自ら記しています。「八犬伝」は、すみにえ版ぢゃぱにーず古典全集が編纂される暁には是非推薦したいところですけど、21世紀中には実現不可能かっ。
 それはさておき、口述筆記で思い出すのはペリー・メイスンのE.S.ガードナーです。「ディクタフォン」というテレコの先駆、蝋管式録音機を使った作家として有名でした。しかし金儲けのための量産はいかんよー。スタンダール氏は金目当てだったのかな、それともあふれる才気だったのかな。
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Re: スタンダール ( No.6 )
日時: 2003/06/07 21:26
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

良く覚えてましたね(笑)
そうそう、馬琴も谷崎も事情があっての口述筆記ですよ。高速口述筆記自慢ぢゃないわっ。スタンダールはきっとそういうことをやりたがり屋のおちゃめさんだったんでしょ、きっと。やっぱり、やつはしょせんそういう奴だっ、かも(笑)
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