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ニコライ・A・バイコフ
日時: 2003/06/01 20:58
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参照: http://yonosk.tripod.co.jp

バイコフ(1872-1958)も忘れ去られようとしている作家ですが、東アジアの野性の動物を描いた作品は他の追随を許しません。中でも著名なものは『偉大なる王(ワン)』。満州のタイガ(針葉樹林)を舞台に額に「王」の文字を頂く虎の成長と人間との関わりを描きます。なお、バイコフは元白系ロシア軍人で革命後は満州に亡命、日本敗戦後はさらにオーストラリアに移住という経歴の持ち主です。
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.2 )
日時: 2003/06/02 20:36
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参照: http://yonosk.tripod.co.jp

バイコフ、むかしはジャック・ロンドン、戸川幸夫と並んで動物文学御三家と呼ばれ(ほんとかっ)小学校の学級文庫には必ずコドモ版が置かれてましたねー。今はそういうジャンル自体が危ないですね。野生動物なんてエキゾチズムや想像力を喚起する対象ではなくて、過去の伝説になってしまったのでしょうか。
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.3 )
日時: 2003/06/03 01:05
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

なるほど発見しました。児童文学ではたしかに、講談社の痛快世界の冒険文学シリーズの8として、「偉大なる王(ワン)」が今でも出版されてますね。あと、集英社から「バイコフの森」ってのが出てましたが、説明文の「デルスゥ・ヴザーラの世界」というのが意味がわかりませんでした(前後に続く文章なし)。なんだろう。
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.4 )
日時: 2003/06/03 11:21
名前: 海ねこ

「デルス・ウザーラ」というのは黒澤明監督の初の海外監督作品であるソ連映画で、シベリアの森を探検する男とそのガイドとの友情を描いた感動大作。ビデオで見たことがあります。「偉大なる王」は昔読んだことがあるけど、細部は忘却のかなた....
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.5 )
日時: 2003/06/04 00:09
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

ありがとうございます! そういうことでしたか。これは教えていただかなくては知ることもありませんでした。得した〜♪
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.6 )
日時: 2003/06/04 10:47
名前: 海ねこ

確かデルス・ウザーラというのはそのガイドの名前でした。シベリア少数民族出身だったような。彼の熟知するタイガが「デルス・ウザーラの世界」なのかも。
その昔、動物大好き少女だったわたしはシートンやロンドン、戸川などの動物小説を読み漁ってました。バイコフもそのころ読んだはず。今ではすっかりマイナーですね。
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.7 )
日時: 2003/06/04 21:36
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参照: http://yonosk.tripod.co.jp

『偉大なる王』はしばらく忘れられていましたが、1989年に中公文庫で私家版訳からオリジナルで復刊しました。しかし、その後また絶版状態ですね。
「デルス・ウザーラ」は劇場で見ましたですね。海ねこさんの言われるようにシベリアの森林を熟知したアジア系のデルスが主人公でした。その原作がアルセーニエフ『デルスウ・ウザーラ』で長谷川四郎の訳が平凡社東洋文庫で出ていました。映画になったとき読もうかなーとは思いつつ、はて。
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.8 )
日時: 2003/06/07 23:51
名前: H2
参照: http://www2.ocn.ne.jp/~h2tea/

ウラジーミル・アルセーニエフ(1872−1930)の『デルスー・ウザーラ』ですが、河出文庫の上下巻(1995年刊)があります。河出の単行本を文庫化したもの。長谷川四郎訳の改訳決定版。でも、いま重版されているのかな?
デルスーはナナイ族です。

肝心の『偉大なる王』は未読です。
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.9 )
日時: 2003/06/08 01:56
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

ほんとだ、ありました『デルスー・ウザーラ』。今のところ絶版、重版予定なしのようですが、出版社からの紹介によると、
「今世紀初め、シベリア・ウスリー地方の探検調査にあたったアルセーニエフは、密林のなかで原住民の猟誌デルスー・ウザーラと出会い、強くひきつけられる。シベリアの大自然のなかで獣も鳥も魚も、密林の生き物たちすべてを、ひとしく「ヒト(人)」とみなして共棲するデルスーに、アルセーニエフは高貴な人間性をみいだし、深い畏敬と愛情をこめてデルスーを活写する。

デルスー・ウザーラとの出会い 1902年の探検(ガラス谷;デルスーとの出会い;イノシシ狩り;朝鮮人村での出来事 ほか)
デルスー・ウザーラとの再会 1906年の探検(ウスリー江をさかのぼる;旧信徒の村へ;山越え;河から海へ ほか)」

それにしても、本の紹介に、「デルスゥ・ヴザーラの世界」とだけ書くってことは、これを書いた方は名前だけ出せばだいたいの人は、ああ、なるほどああいう感じか、とわかると思ったってことですよね。では、こちらも名作古典なのでは??
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.10 )
日時: 2008/11/18 16:15
名前: 島バナナ

「ニコライ・A・バイコフ」小学生のころ学校の図書館で面白くよんだ。以後、シ−トンなどこの手の本にはまって。数年前に神田で「偉大なる王」
「樹海」の2冊をみつけた。以後数十回は再読している。誰かがおっしゃっていたように、このジャンルそのものが、嘘っぽい世界っていう感じ。
この本に憧れることができた時代に生きてよかった
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Re: ニコライ・A・バイコフ ( No.11 )
日時: 2009/01/12 12:15
名前: 福田俊司  <fukuda1948@yahoo.co.jp>
参照: http://www.asahi-net.or.jp/~ex5t-fkd/

実のところ、日本の評価とは違って、バイコフはほとんど忘れられた存在であり、ロシアではヤーンコフスキィが動物記では有名です。島バナナさんが書いた通り、バイコフの動物に関する知識不足を指摘するロシア人も多いようです。
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