ネビル・シュート |
- 日時: 2003/05/29 00:14
- 名前: グラニット
<wheelie@gf7.so-net.ne.jp>
- ネビル・シュート(1899-1960)はイギリスの作家。飛行業界で技術者・企業家として成功後、余技で冒険小説を書き始める。デビューは27歳で、第二次大戦が終わるまで長編7冊を書き上げ、戦後はオーストラリアに住んで作家活動に専念した。
シュートは映画『渚にて』の原作者として(のみ)長く認知されてきたが、イギリスでは死後も評価が衰えず、クリスティーに劣らぬ人気作家らしい。生涯で残した25編(習作・自伝含む)のうち、邦訳されたのはたった6冊である。代表作は、核戦争による世界の終末を描いた『渚にて』、戦火のフランスを、イギリスの老紳士が子どもたちを連れて国外脱出する『パイド・パイパー』。
むろん一般的には『渚にて』なのだが、すみ&にえ全集では『パイド・パイパー』を選びたいところ。戦時中の42年に書かれたにもかかわらず、ナチスの将校を一人の人間として描いている点が素晴らしい。
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