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エヴゲーニイ・イヴァーノヴィチ・ザミャーチン
日時: 2003/05/26 21:17
名前:
参照: http://yonosk.tripod.co.jp

ザミャーチン(1884-1937)は早くから革命運動に参加、逮捕や追放の憂き目にも会いましたが、革命成立後はゴーリキイとともにロシア文壇のリーダーとも呼ばれました。しかし彼は新たな「国家奴隷制」の萌芽を感知、アンチユートピア小説の傑作『われら』を国外で、のちにはソビエト国内でも刊行します。これはもちろんスターリン派の批判を浴び、彼はフランスに亡命、パリで客死することになります。政治形態を超え、現代社会が「管理社会」に突き進むことを予言した先駆の書『われら』を推します。
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Re: エヴゲーニイ・イヴァーノヴィチ・ザミャーチン ( No.1 )
日時: 2003/05/26 22:31
名前: フジキセキ

誰か書くのか誰も書くことのなければ挙げようと待ちかまえてました。
この小説はペレストロイカ後、旧ソ連でも公刊されたいわくつきの前衛小説。
とはいえ単に覚え書きが40あって各々を独立した短編としても読めます。
読んで頂ければわかりますがいくら小説とはいえデマカセやいい加減さは旧約聖書か
本書かノストラダムスの預言書かと思えるくらい信じられない内容で占められています。岩波文庫のザチャーミンのまるで詐欺師の風貌と照らし合わせて読まれると尚楽しめるかと存じます。
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Re: エヴゲーニイ・イヴァーノヴィチ・ザミャーチン ( No.2 )
日時: 2003/05/27 01:12
名前: こつつぼ

ザミャーチンの『われら』といえばオーウェルの『1984年』ですよね。
あまりにベタベタであえて比較する人もいないと言う(笑)。
どっちも「管理社会」のナントカってやつですね。
何だか最近ではオーウェルはすっかり過去のヒトになってしまいましたが、
かえってザミャーチンの株が上がっているのは何故なんでしょう?
確かに『われら』に比べると『1984年』は野暮な感じのする小説ですが…。
1984年は過ぎたから?案外、島田雅彦がプッシュしてるからだったりしませんか(笑)?
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Re: エヴゲーニイ・イヴァーノヴィチ・ザミャーチン ( No.3 )
日時: 2003/05/27 21:20
名前: Hiro

ザミャーチンの『われら』は、ル=グィンも『夜の言葉』の中で褒めてました。
私はそれにつられて(^^;、買ってきました。
でも、最初のページの「積分」という文字にタジタジとして、まだ積読本の中に埋まってます。(_ _)

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Re: エヴゲーニイ・イヴァーノヴィチ・ザミャーチン ( No.4 )
日時: 2003/05/29 21:11
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参照: http://yonosk.tripod.co.jp

え゛っ「積分」!わたくしの持っている川端香男里訳では「インテグラル宇宙船」とやさしげに表記しています。言っていることは同じだけど。もっとももう少し進むと、「ルート-1」というとんでもないものが出てきます。ああ、これでまた読者が何人か減ってしまふ…。
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