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2005年上半期・おはなのベストほんやく本
日時: 2005/07/17 02:36
名前: おはな
参照: http://www.geocities.jp/hana3baba3/

一番新しいものがボイドの『ナボ伝』で90年、次がベンマン『石と笛』83年、あとは50、30年代とくり下がり古典までという自分でも恐ろしい状況になりました。年末には新しいもので半分を埋めたい、が夢です〜。
順位はなしで思いつくまま並べてみます。

・セルバンテス『ドン・キホーテ』
こんなに予想が裏切られたのは初めて(よい意味で)。そしてもう二度とこれのミュージカルを見る気を失わさせる作品でもありました。

・ゲオルギウ『二十五時』
本物の古本屋さんからおすすめを貰った珍しい本。話に違わぬ素晴らしい作品で、本屋さんとしてもこれを風化させたくない気持ちだったのでしょう、よく分かるっ。

・ウラジーミル・ナボコフ『短篇全集』1&2
これは短篇を読む目を変えてしまう恐ろしい本です。乗り物で一つ読んで、寝る前に一篇読んで、数カ月楽しみました。

・ミュリエル・スパーク『ミス・ブロウディの青春』
この作品を置いてない図書館こそ高額古書を買って置いて欲しいと思うのです。輝けるスパークここにあり。

・ミュエル・スパーク『ポートベロー通り』
そのスパークの正に珠玉の短編集。今なら紀○国屋にまだ現物があるのですが‥ふむ。

・ネルヴァル『ローレライ』
これでネルヴァルにがつんとやられました。異邦人の旅人とその魂に隠された狂気の幻想のミスマッチな取り合わせに心がとける‥。

・ハンス・ベンマン『石と笛』
この作品、自分が最高と思う「指輪」のジャンルと違ってほんとによかった。最高のメルヘンだと思います。

・ブライアン・ボイド『ナボコフ伝』
ナボ好きにはこたえられぬ必読書、ようやく手に取ることが出来ました。大きな版だから持ち歩きにも不便な日が続きますが、その苦労が報われる作品。

・アントニイ・バークリー『試行錯誤』
これを知らずにいた日々を悔やむのをもう止めます。これからも何度も再読して楽しもう。再読で心躍るミステリーは砂漠のオアシスのように貴重なのです。

・ゴンブロヴィッチ『フェルディドゥルケ』
何となく読まされてベスト10に入れるしかないな〜というのが悔しいけど、この勢いには永遠に魅せられてしまうのだろうな。

ナボ関連の書簡集があり、これも面白かったんですが、でも小説じゃないものをそんなに入れるのは自分でもどうかと思いまして自重、ふぅ〜。
メンテ

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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2005/07/05 21:22
名前:
参照: http://yonosk.at.infoseek.co.jp

ナボ様では「キング、クィーン…」を押しのけての短編全集なのですねー。でも大丈夫、わたくしもこの2冊はしっかりキープしておりますとも。いや、まだまだナボ支丹受洗資格はありませんがなー。
『二十五時』は衝撃というのか、揺さぶられるというのか、でももはや次世代に伝えることあたわずつーのが悲しいです。『石と笛』もよかったっすよねー。それから一番下にいるおちり、これは何ぢゃっ。
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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2005/07/05 21:56
名前: マルチヴァク
参照: http://www.h5.dion.ne.jp/~multivac

おお、『ドンキ』ですか!“読了するのに半月はかかる”とつい手を出しかねてしまったのですが…うーん読みたいっ。やはり『ミス・ブロ』は強いですねえ。しかし見つからないしな〜。よっぽど日頃の行いが悪いんだろうな〜。年末に新しいの、そうマクラウドあたり行きせん?わたしも予定に入れちゃったし。一緒に読もう♪
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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2005/07/06 00:19
名前: しま
参照: http://www17.ocn.ne.jp/~books/bekkan/bekkantop01.htm

あらっ「石と笛」は今年読まれてたんですね。うん、これは面白かったですね〜。私も大好きです。全年齢向けのファンタジー…いや、メルヘンですね。
バークリー開眼の一冊も入っててうれしいな〜。
あ、「25時」は私もそのうち行きます。スパークは、出会え次第、というのが切ないです。
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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2005/07/06 01:48
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

おはなさん、ご参加ありがとうございます♪

『ドン・キホーテ』入ってますね〜。「年末には新しいもので半分!」宣言ですね。おはなさんには見落としていた、いや、完全に四次元世界にすっ飛んで擦れ違うこともなかったはずの本をいつもたくさん紹介していただいて感謝しているんですが、新しいもののほうも期待しておりますね〜。
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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.5 )
日時: 2005/07/11 23:24
名前: おはな
参照: http://www.geocities.jp/hana3baba3/

坤さん>
そーなんですよナボ短篇、キープされているなら是非枕許に1ヶ月置いてなが〜くお楽しみ下さい。おちりは本人には自覚がなかったのですが、何と読んだのは今年の話だったのだなぁ。2冊目に中々手が出ないという‥。

マルチヴァクさん>
『ドンキ』はね、ゆっくり楽しむのも可能ですが、私の場合は一気読みでした。そんな楽しみ方がこの超古典で出来るとは全く意外。うぅ、マクラウドへの誘い、この際うけてしまおうかにゃ。

しまさん>
『石と笛』の深みは絶品でしたね。どうして女性軍があんなにすごい人々なのか、ぶふ、著者の女性体験の反映だろうかと1人でうけちゃいました。
うんうん、ゲオルギウはどこかで見つけられましたら是非。

すみ&にえさん>
うぅ、四次元世界ですか〜すっ飛んですれ違いもなしですか〜(笑)。私も自分で出してみてびっくりでしたよ。皆さんのおかげで新刊情報はたっぷりですから、うんうん年末には〜見てて下さい。
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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.6 )
日時: 2005/07/06 17:35
名前: 海ねこ

そうそうたる古典作品の中に突然紛れ込んだ感のメルヒェン『石と笛』。押し売りしたわたしを許してね〜 でもベストに入ってて嬉しいな♪ スパークは読みたいけどどこにも無いんですよ。どっかに落っこちていないかしら? きょろきょろ〜
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Re: 2005年上半期・おはなの ( No.7 )
日時: 2005/07/11 23:25
名前: おはな
参照: http://www.geocities.jp/hana3baba3/

海ねこさん>
押し売り?ふふ、いつでも大歓迎ですよ〜。地味な扱い風のベンマンさんで、いやぁ、これは読まないと分からぬ作品でしたね。主人公が石化したあたりから背中がぞわぞわして来ました。
スパーク予備本、私もガンバッテさがします。
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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.8 )
日時: 2005/07/16 23:46
名前: H2
参照: http://www2.ocn.ne.jp/~h2tea/

うーんうーん、見事に読んだことのない本ばかり。どうやら、私はおはなさんとは棲息する次元が違うらしいです(笑)。
『石と笛』は以前に海ねこさんのお勧めがあったのだけれど、途中のまんま。いい加減に読まなくては。
『ドンキ』と『二十五時』とスパークの本は読んでみたいです。でもドンキは長いから大変そう、と尻込み...。いつか読みたいです。
メンテ
Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.9 )
日時: 2005/07/20 02:44
名前: おはな
参照: http://www.geocities.jp/hana3baba3

H2さん>
おっ「棲み分け」とな。そのように安心してても古本を積んでいるといつかどこかでぶつかりますよ〜。何せH2さんですもん、期待してます(笑)。
『イワン』に感動したH2さんなら、きっとゲオルギウでも熱狂する、と私の水晶玉に出てますが。
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Re: 2005年上半期・おはなのベストほんやく本 ( No.10 )
日時: 2005/11/12 00:38
名前: 子午線

おはなさんのお薦めに従って、最近、ナボコフを読んでいます。最高ですね。短編集上下、「透明な対象」「ディフェンス」と読み進んで、今は「賜物」を読み終え、これは、ありきたりでは読み置けない作品なので、そのまま2度目の味読中です。「言葉の魔術師」の異名そのままに、自由往来する「語りと言葉のサーカス」を楽しんでいます。絶版が多いのが本当に残念ですね。ジョイスなんか読んでも、意味不明の箇所が多いのですが、ナボコフは違いますね。20世紀最大の作家と言えるのではないでしょうか。
メンテ

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