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2005年上半期・Hiroのベストほんやく本
日時: 2005/07/02 00:34
名前: Hiro

毎度のことながら10冊を選ぶのって難しいですね。
今順位をつけてしまうと年末になって迷いそうなので第1位だけにします。

第1位 『彼方なる歌に耳を澄ませよ』 アリステア・マクラウド
 一人の人間が個の存在であると同時に一族という大きな塊の中で壮大な歴史を作り出している存在でもあること、その重みについて考えさせられました。

以下は順不同です。

『回転する世界の静止点』 パトリシア・ハイスミス 
 ハイスミスの短編集は再読も含めて5冊読みました。どれも好きなんですが、最も初期のこの短編集が一番完成度が高いように思います。

『サトラップの息子』 アンリ・トロワイヤ
 短い小説なのに、多感な少年時代の様々な想いがビッシリ詰まっていて、読後にズシッとくる重さがありました。

『フリアとシナリオライター』 マリオ・バルガス=リョサ
 面白かったです♪ペドロ・カマーチョのシナリオもとても愉快でした。

『犬は勘定に入れません』 コニー・ウィリス
 『ドゥームズデイ・ブック』の続編がコメディ!?(^^;と消極的に読み始めたのに、いつの間にかウィリスのペースに引きずりこまれました。

『悩める狼男たち』 マイケル・シェイボン
 悩める男たちのシニカルでちょっと切ない物語。ウィットにとんだ短編集です。

『貴婦人と一角獣』 トレイシー・シュヴァリエ
 抑圧された状況の中でもがき苦しみながら生きていく女性たちの姿が、あの美しいタピスリーに重なります。

『あの薔薇を見てよ』 エリザベス・ボウエン
 初めてのボウエンです。ウワッ!と声を上げた瞬間で切れて、次をこちらに想像させる終わり方は癖になりそうです。

『シンポジウム』 ミュリエル・スパーク 
 スパークも初めてだったのですが、作品全体に漂うアイロニーとユーモアが独特で素晴らしい。『死を忘れるな』もよかったです。

『飛行士たちの話』 ロアルド・ダール
 読んだ直後より時間が経ってから気になり始めて急遽ベスト10入り。ダール自身の戦場での体験が基にあるのでしょうね。淡々とした語り口が印象的。

<次点>
『スカイラー通り19番地』 E.L.カニグズバーグ
メンテ

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Re: 2005年上半期・Hiroのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2005/07/02 01:21
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

Hiroさん、ご参加ありがとうございます♪

おお、Hiroさんは1位のみ確定ですね。やっぱりこの半年は混戦って方が多いかも。
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』は文句なしですよね。もう年間ベスト1にしておいてもいいんじゃないかと私たちは思っているんですが。あとも私たちも好きなのが多くて、嬉しいなあ。 
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Re: 2005年上半期・Hiroのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2005/07/02 01:21
名前: しま
参照: http://www17.ocn.ne.jp/~books/bekkan/bekkantop01.htm

「彼方なる〜」はやっぱり素晴しかったですね。
わたしも今年初めてミュリエル・スパークに触れてその魅力にくらくらしてしまいました。
もっともっと読みたい!でもあまり見かけない…という切ない作家ですねぇ。
メンテ
Re: 2005年上半期・Hiroのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2005/07/02 11:18
名前: Hiro

>すみ&にえさん、しまさん
はい、マクラウドは文句なし!物語の深みが圧倒的で、第1位しか考えられないです。余程のことがない限り、年末もここにいそうな気がします。
ミュリエル・スパーク、本当に読みたいですね。検索し直したら、図書館で「マンデルバウム・ゲイト」が見つかってちょっと喜んでますが、そこまでかな〜。
やっぱりどこかでミュリエル・スパーク全集を出していただくしかないようです。(笑)
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Re: 2005年上半期・Hiroのベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2005/07/03 19:04
名前: ベック

やはりマクラウドは強しですね。この本読んで1位にしてない人いないでしょう。ぼくもこれから読みますね。

ダールも色々本は購入してあるんですが、まだ1冊も読んでない。とりあえず「チョコレート工場の秘密」から読もうと思ってます。映画化される前にね。
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Re: 2005年上半期・Hiroのベストほんやく本 ( No.5 )
日時: 2005/07/04 19:29
名前: Hiro

>ベックさん
マクラウドはこの際、思いきり期待してくださってもいいんじゃないでしょうか。(笑)
ダールは作品によって出来不出来があるように思いますが、面白いのがいっぱいありますよ。
『チョコレート工場の秘密』は弾けまくってて愉快です。これをあのティム・バートンが映画化したというのはなんとなく納得できます。大人向けの本では奇妙な味の短編集『あなたに似た人』がおススメかな〜。
メンテ

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