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2004年・1番の年間ベスト(仮)ほんやく本
日時: 2005/01/29 05:13
名前: 1番(仮)

【1位】 『フリアとシナリオライター』マリオ・バルガス=リョサ
【2位】 『万物理論』グレッグ・イーガン
【3位】 『ケルベロス第五の首』ジーン・ウルフ
【4位】 『ソラリス』スタニスワフ・レム
【5位】 『アジアの岸辺』トマス・M・ディッシュ
【6位】 『パターン・レコグニション』ウィリアム・ギブスン
【7位】 『最後にして最初の人類』オラフ・ステープルドン
【8位】 『パイの物語』ヤン・マーテル
【9位】 『ふたりジャネット』テリー・ビッスン
【10位】 『白い果実』ジェフリー・フォード
【選外】 『未来少女アリス』ジェフ・ヌーン

パンパカパーン! すみ&にえさんのご期待に応え、SF/幻想文学系で固めてみました!! ワー! ワー! ワー!
……って、すいません、思いきり逃げてます(笑) 半月近く考えましたが、順番は付けられません。ご指名が無ければ、こっそり黙ってるつもりだったのに(爆)

『万物理論』は、イーガンファンの私から見ても下手な小説です。あまりに酷すぎて、何度も読書を中断しました。思想的にも賛同できない。
しかし、それらの欠点を補って余りある程、類い稀な想像力に満ちた小説ですね。形而上学の世界に「現実」を召喚できるのはイーガンだけと言えるでしょう。社会への真摯な問題提起にも胸を打たれます。
『パターン・レコグニション』は、また違った意味で破綻した小説です。商業広告と精神的外傷によるパターン解析、ネット上でゲリラ展開される芸術作品の追跡、優美で鋭い語りが野心的な試みを展開してゆく前半部に対し、後半は執筆時に「9.11」を迎えた影響から全てが瓦解、魅力が消え失せてしまいます。
結末に作者は新たなアメリカ社会を論じますが、無反省かつ自己愛的、ヒステリックな幼稚さの産物にしか見えません。ただ、アメリカの価値観が高速で遷移する様を、高密度で記録しているとは言えます。
『未来少女アリス』は、若島正先生をして「アリスの正統的後継」と言わしめました。楽しく読みました。まる。
メンテ

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Re: 2004年・1番の年間ベスト(仮) ( No.1 )
日時: 2005/01/16 21:06
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

1番(仮)さん、ご参加ありがとうございます。逃げようとしている襟首をつかまえてむりに書いていただきました(笑) 

わ〜っ、恐るべきSF軍団を押しのけて(笑)、『フリアとシナリオライター』が1位になってる、嬉しいなあ。これは私たちも大好きです。もう読書の喜びが一杯つまってましたよね。『万物理論』は読まないな・・・(笑) 『ケルベロス第五の首』『ソラリス』『最後にして最初の人類』『パイの物語』『ふたりジャネット』(あ、こっちか)も良かったですよね〜。私たちもどれもドップリだったな〜(と思い出にひたるっ)。あら、『白い果実』入りましたか。あ、『未来少女アリス』は私たち、予告見て読もうかと思って、実物見て思いっきり引いちゃったんですよ。その方面の趣味の方のための本かと思って(笑) そうですか、楽しめましたか。
メンテ
恐怖の裏ベスト ( No.2 )
日時: 2005/01/17 05:11
名前: 1番(仮)

庚申。眠りふける私の罪状を、三尸は嬉々として北斗へ告げに発った。

【1位】 『水源』アイン・ランド
 質量に怖れをなしました。

【2位】 『バートン版 千夜一夜物語』
 ガリンペイロのように発掘せんと…

【3位】 『ジェノサイドの丘』フィリップ・ゴーレイヴィッチ
 2003年からの積み残しです。

【4位】 『星と呼ばれた少年』ロディ・ドイル
 ちゃんと読むつもりです、はい(笑)

【5位】 『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ

【6位】 『ライスマザー』ラニ・マニカ

【7位】 『あの薔薇を見てよ』エリザベス・ボウエン

【8位】 『スカイラー通り19番地』E・L・カニグズバーグ
 ききみみずきんさんが居なければ、出版に気付かなかった〜。

【9位】 『チェ・ゲバラ、ふたたび旅へ』エルネスト・チェ・ゲバラ
 出版を知ったのは、年が明けてからです(爆)

【10位】 『フェルディドゥルケ』ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ

(ジェフリー・ユージェニデス『ミドルセックス』は読了してます。読み手の性別(性格?)で受け取り方が異なるように書かれており、皆さんの感想も楽しみでした)

>すみ&にえさん
「未来少女アリス」は風間賢二氏が主人公の小説です。もしかしたら違うかもしれませんが。今度、山形浩生訳の「不思議の国のアリス」を読んで確かめてみますね。
メンテ
Re: 2004年・1番の年間ベスト(仮) ( No.3 )
日時: 2005/01/17 22:19
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

「読もうと思って読まなかった書籍ベストテン」まで書かせてしまって、すみません&ありがたや〜です♪

あ、なんかでも、これ見ると(1・2・4・5・6・7位)私たちが押し売りしているみたいに思われそうだわ(笑) でも、この6つはあらためて見ると1番(仮)さんにはあまり強く押せないかも・・・。あ、すみが去年末に『チェ・ゲバラ、ふたたび旅へ』を書店で見たとき、1番(仮)さん、これ読んだっておっしゃってなかったな〜と思ったんですよ。知らなかったのか(笑)
え、翻訳者が主人公?? 
メンテ

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