このスレッドはロックされています。記事の閲覧のみとなります。
トップページ > 記事閲覧
2004年・アラビーの年間ベストほんやく本
日時: 2005/01/11 23:34
名前: アラビー

ベスト10を選べるほど本を読んでいないので非常に恐縮ですが、読んだものの中でほんとうに良いと思えたものを5つ(キリがいいので)選んでベスト5とさせて下さい。

1位:『ミドル・セックス』ジェフリー・ユージェニデス
圧倒的なボリュームでお腹いっぱいです。読んで純粋に(?)楽しいと思えた小説です。文学はやはりまだ残っているんだ、と感傷に浸って思わせてもらいました。

2位:『サートリス』ウィリアム・フォークナー
すみません、古い作品はダメかもしれませんが、どうかご容赦下さい。フォークナーの第3作目『サートリス』が白水社から復刻版で復活しました。彼の世界、ヨークナパトーファ・サーガの起点、若さゆえに荒削りですが、彼のその後の広大な世界が垣間見られる傑作だと思います。

3位:『ソラリス』スタニスワフ・レム
すみ&にえさんに教えてもらった作品です。まだやっぱりうまく言えませんが、とにかくイイと思いました。不思議な作品ですが、これは噛めば噛むほど味がでそうです。

4位:『地図に仕える者たち』アンドレア・バレット
これもすみ&にえさんに教えてもらった作品です。ほんとうに素晴らしい作品でした。美しい文章です。こういう作品に出会えると幸せを感じます。

5位:『ヒューマン・ステイン』フィリップ・ロス
かなり様々なテーマを含んだ作品です。今の僕に初老の主人公のなにがわかるのか?と思いますが、すごく濃いストーリーだと思います。あれだけのテーマを盛り込みつつ最期はある程度うまくまとめたのにびっくりです。

次点:『ウォーターランド』グレアム・スフィスト
フォークナーと似ていると僕は感じたのですが、灰汁がすこしすくないです。でも面白かったです。

読んだものの中からイイと思うものだけ選びました。すみ&にえさん、いい本を紹介してくださってありがとうございました。こころから感謝しています。
メンテ

Page: 1 |

Re: 2004年・アラビーの年間ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2005/01/12 00:23
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

アラビーさん、ご参加ありがとうございます。
『ミドル・セックス』はやっぱり1位にふさわしい作品でしたよね。私たちはなぜかしていないけど(^^;)(^_^;) 皆様のベストを集計させていただいたら、うちでの2004年ナンバー1はこの作品で決まりそう。文学という迫力に圧倒されるほどでしたよね。あと、4位の『地図に仕える者たち』、これはよそじゃ名前が挙がることもないかもって作品で、それだけに挙げていただくたびに嬉しいです。なんだか目立たずひっそりと流されてしまいそうですが、本当に美しい小説でしたよね。私たちも素直に感動してしまいました。
こちらこそ、2005年もよろしくお願いします♪
メンテ
Re: 2004年・アラビーの年間ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2005/01/14 00:16
名前: アラビー

すみ&にえさん
 お返事ありがとうございます。
 母集団の数が少なくて意味のあるランキングかどうかはわからないのですが、僕の去年読んだ小説の中からではこのくらいのランキングしか作れません。
 このページに来られる方の多くは、もう古典作品は十分読んでしまった方も多くおられると思うのですが、フォークナーは僕の一番好きな作家です。もし興味をもたれた方がおられましたら、是非おすすめします。
メンテ

Page: 1 |