このスレッドはロックされています。記事の閲覧のみとなります。
トップページ > 記事閲覧
2004年・なおきの年間ベストほんやく本
日時: 2005/01/07 10:46
名前: なおき   <naoki-sg@dc4.so-net.ne.jp>
参照: http://ns.concordia.to/mt/

Blogにも載せてますのでほとんど同じ。なんかこうしてみると今年の新刊は「フリアとシナリオライター」のみなので、私はだんだん絶版専門になりつつあります。

長編

「フリアとシナリオライター」 マリオ・バルガス=リョサ
やはりリョサは良い!純粋全身小説家の力を見た気分だ。そう思っていたら新年早々読んだドノーソも全身小説家だと思った。

「青白い炎」 ウラジミール・ナボコフ
ナボコフは「セバスチャン・・・」でも「透明な対象」でも良いのだが。今年は短編集も「ロリータ」も「アーダ」も読みたいなあ。

「ヴァインランド」 トマス・ピンチョン
この翻訳からはあのピンチョンの難解な文体は想像できないけど、これが正解なんだと思う。もう半年以上前なので忘れかけているが、読んでいる間は幸せな1ヶ月間だった。

「アレキサンドリア四重奏」 ローレンス・ダレル
Blogにはけっこう感動しそうに書いたんだけど、4巻の途中の芸術論はちょっとひいたので、少しだけ下のほうで。でも圧倒的な存在感は間違いない。

次点「ウィンター・テイルズ」
これも圧倒的なんだけど、どうも自分的には小説の構成としての面白さがないと評価が減点されるみたいで、けっこう外道だなあと。

短篇

「ナイチンゲールは夜に歌う」 ジョン・クロウリー
クロウリーももっと読みたいなあ。「リトル・ビッグ」は来年の大目標だが挫折しそうな予感むんむん。あとは英語本しかもっていないので、翻訳しながら読むか。。。

「隠し部屋を査察して」 エリック・マコーマック
やはり短篇では、いっちゃってるのが好きなんだと自覚。

「遠い女」 コルタサル他
コルタサルはやっぱりうまい!と思う。でもレイエスやビオイ=カサーレスやムヒカ=ライネスも好きなんだなあ。来年はもう少しラテンアメリカものを読みたいと思うし、コルタサルは忘れているので読み返したい。
メンテ

Page: 1 |

Re: 2004年・なおきの年間ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2005/01/08 01:23
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

なおきさん、ご参加ありがとうございます。
「フリアとシナリオライター」は期待以上に良かったですよね。これは人気が集中しそう。長いこと待っていらした方には、待っていて良かったと言わせることのできる小説でしたものね〜。ホント、読書の喜びっ。
「ヴァインランド」はたしかに申し訳なるぐらい読みやすかったですよね。装丁がまた良いのだな〜♪
「アレキサンドリア四重奏」は私たち、いつ読めるのだろう?
メンテ
Re: 2004年・なおきの年間ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2005/01/09 12:13
名前: なおき
参照: http://ns.concordia.to/mt/

「フリアとシナリオライター」は、待ったけど良かったですね。カマーチョのラジオシナリオおもしろいんだけど、実は「僕」がひねくる小説の題材もけっこうおもしろいです。いや、題材自体よりもどう調理するんだろうということで。生殖器傷つけられた話は「子犬たち」なのかな。他のものも短編にあるんでしょうかね。

「ヴァインランド」はあの熱意ある注釈がありがたいです。たとえ原書で読めてもあれがなきゃなんのことやらっていうのが満載だったので。

「アレキサンドリア四重奏」確かに文庫化遅れてますね。読み終わったので、読めとすみ&にえさんのところに送り付けましょうかね。ははは。
メンテ

Page: 1 |