2004年・駿河の里の年間ベストほんやく本 |
- 日時: 2005/01/03 15:41
- 名前: 駿河の里
- どうも偏ってしまいました。同じ作家三冊も入れてしまってすいません。
1位〓 カズオ・イシグロ「わたしたちが孤児だったころ」
印象深いこと深いこと。忘れられません。
2位〓 マーク・Z・ダニエレブスキー「紙葉の家」
凝っています。好み。非常に楽しい。
3位〓 ジョン・バース「キマイラ」
連作?中編集(千夜一夜もの一つとギリシャ神話もの二つ)。どれも独自の解釈?というかすごいことになっています。かなり面白い話でした。
4位〓 ルイ・ド・ベルニエール「コレリ大尉のマンドリン」
ほのぼの→重い、というのにやられました。素晴らしい。
5位〓 フィリップ・K・ディック「高い城の男」
余韻の一番深かった本。呆然。
6位〓 ジョン・バース「やぎ少年ジャイルズ」
こういう話は無条件で好きです。大学なんです。ちなみに「キマイラ」にこの本の登場人物と関係のある人物が出て来るので、そういう面も含めてこの順位です。
7位〓 コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」
あの牛が本当に気になります。どうなったんでしょう? 登場人物の際立った性格や中世の情景描写の丁寧さがいいです。話も面白いです。
8位〓 アイザック・アシモフ「ファウンデーション」
「ファウンデーション対帝国」「第二ファウンデーション」含めての順位。全て中編集。歴史心理学というのが良かった。ワクワクしながら読めました。
9位〓 ジョン・バース「旅路の果て」
時々動かなくなるインテリの話。色々と難しい話をするんですが、それを冷笑的に見るというのが面白かったです。
10位〓 カーソン・マッカラーズ「針のない時計」
巧い。巧いんです。
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