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2004年上半期・海ねこのベストほんやく本
日時: 2004/07/05 23:15
名前: 海ねこ

この半年はどうも私的に色々気を使うことがあって落ち着いた読書が出来なかったし、六月初めには転倒骨折事故で涙のギブス生活....なんだか思い通りにいかない上半期でした。下半期に期待しましょう!
というわけで五冊だけ挙げます。

☆ キアラン・カーソン『琥珀捕り』
神話・伝説から歴史・美術まで多岐に渡るめくるめく薀蓄の数々、そして琥珀の中に封じ込められた気泡のごとく散りばめられた「物語」たち。流麗な翻訳文で堪能いたしました。 え?小説じゃないって??

☆ アリステア・マクラウド『冬の犬』
甘さも感傷もない、簡潔かつ美しい文章で綴られた素晴らしい短編集。深い余韻が残ります。特に好きなのは「島」と「幻影」

☆ ポール・オースター『ムーン・パレス』
その前に読んだ『トゥルー・ストーリーズ』のおかげで(?)「有り得ないような偶然」をすんなり受け入れることが出来ました。接点がないかに見えた三人の人生が一点に収斂していくさまはお見事!著者いわく「私の書いた唯一のコメディ」。いやぁ、なんとも切ないコメディでした。

☆  ハリエット・ドウア『アマポーラスの週末』
ちょっと落ち込んだ時期に再読しました。メキシコらしいゆったりした時間の流れとそこに暮らす人々の人生の哀歓がじんわり胸に沁みます。これは著者83歳の時の作品。その後彼女は亡くなったのですね。著者を思わせる老ボウルズ夫人が印象に残ります。

☆ アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記外伝』
長年のゲド・ファンのわたしには特別な思い入れのある新刊。しかし今度こそ正真正銘の『最後の書』となったことを思うと一抹の寂しさも....。それぞれに味わいのある5つの短編の中でわたしのお気に入りは「地の骨」と「湿原で」。

☆ 次点として
  シェイマス・ディーン『闇の中で』
いかにもアイルランドらしい佳作。好きです♪こういうの。

半年間で合計60冊位は読んだんですけど、今振り返るとこの6冊が印象深いですね。う〜ん、確率十分の一か〜 もっと絞り込んで読まないと、人生時間切れになりそう.....
メンテ

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Re: 2004年上半期・海ねこのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2004/07/06 23:15
名前:

『琥珀捕り』が最初にきてるのが、なんとも海ねこさんぽくて納得です。私はいまいち流れに乗れなかったんですが。
『アマポーラスの週末』は、海ねこさんのコメント拝見してて、絶対読みたいなと思いました♪これはたぶん好きだな私も。うん、次点の『闇の中で』も良いですよね〜。
ホネのほうはもう大丈夫?お互いに災難でしたね〜(笑)
メンテ
Re: 2004年上半期・海ねこのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2004/07/08 22:04
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

海ねこさん、ご参加ありがとうございます。
むふっ、期待通り『琥珀捕り』の美しさが海ねこさんの琴線に触れたのは嬉しいなあ。いや、そうですよね、小説ですよね(笑) ああ〜、ゲド戦記もいつかは読まねばっ。
メンテ
Re: 2004年上半期・海ねこのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2004/07/08 13:59
名前: 海ねこ

>ホネ折り仲間の雫さん
読んでね!アマポーラス。きっと気に入って頂けるはず♪ 83歳の老作家の作品とは思えないみずみずしさですが、やはり死の影が濃いかしら?感想聞かせてね!
>すみ&にえさん
ミドルセックスもノーホエア・マンもパイもサトラップも読んだのに、なぜかこんな地味目の選択に...。きっとホネ折ったせいでしょう。(笑)
メンテ
Re: 2004年上半期・海ねこのベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2004/07/10 01:02
名前: Hiro

そう、『冬の犬』(『黒い犬』じゃないのね(^^;)、いいですよね〜。マクラウドは本当に素晴らしい作家ですね。
で、アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記外伝』、ゲド戦記ファンとしては早く読みたいと思いつつも、これを読み終えてしまったら新しい『ゲド戦記』がもう読めないというのが、とっても寂しいので複雑な気持ちです。完結しても、このシリーズはこれからも何度か読み返すでしょうけど。
メンテ
Re: 2004年上半期・海ねこのベストほんやく本 ( No.5 )
日時: 2004/07/10 01:13
名前: おはな
参照: http://www.geocities.jp/hanatosho

堂々『琥珀』が1位ですか。あそこまでの訳文は何年かに1度ぐらいしかお目にかかれない級でしたもんね。でもいい訳文って絶対いい作品からしか生まれないと思うんですよ。う〜ん、私は「小説」でいいと思うけどな‥。どうでしょう?
メンテ
Re: 2004年上半期・海ねこのベストほんやく本 ( No.6 )
日時: 2004/07/12 11:21
名前: 海ねこ

>Hiroさん
その節は大変失礼しました。マキューアン最近続けて読んでたものでつい....。(「黒い..、時間の....、愛の...」の三冊)お、ゲド仲間がここにも♪ 嬉しいなあ!『外伝』楽しんでくださいね。
>おはなさん
翻訳者がその作品に「愛」を持っていないと、良い訳文は生まれないと思いません? でも、愛だけでは思い込みの誤訳もあり得るしなぁ... ほんと難しいですよね。
メンテ
Re: 2004年上半期・海ねこのベストほんやく本 ( No.7 )
日時: 2004/07/23 21:09
名前:
参照: http://yonosk.at.infoseek.co.jp

猫かぶり〜の『琥珀』ですねー。あの視覚的イメージは、やはり煌めく虹彩を持つ猫族としては外せませんねー。『冬の犬』も犬はたいてい意地悪なんだけど、愚鈍なほどに忠犬だから許せてしまいます。もっとも「犬」より選択の基準は「島」ですけど。おかげさまで論争も楽しませて頂きました〜。『ゲド外伝』『ムーンパレス』もいいですよね。
 後半はまずロシアンブルーちゃんを講師にして、猫受け身の訓練から参りませう。
メンテ

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