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2003年上半期・すみ&にえのベストほんやく本
日時: 2003/07/05 01:13
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

上半期が終わったので修正を、と思いましたが、悩むばかりで決められないので追加するだけで済ませました。

■1位■ コニー・ウィリス 「航路」

半年間振り返って、とにかく一番読んでるあいだ夢中になれた小説でした。とにかくエンタメ系小説としての完成度の高さに脱帽です。

■2位■ イーサン・ケイニン 「宮殿泥棒」

入っている4つの短編のどれもが良かったです。ジンジン来ましたね。

■3位■ ジェイムズ・M・バリ 「小さな白い鳥」

装丁が美しくて、まず本を見て一目惚れしましたが、なかを読んで、今度は主人公に惚れちゃいました。楽しさも切なさもあり、愛おしい本でした。

■4位■ マーガレット・アトウッド 「昏き目の暗殺者」

暑さのせいか、ベスト3に入れるつもりが、こんなところに(笑) アトウッドが20世紀文学を総括するために書いたような小説でした。凄すぎ。

■5位■ ジークフリート・レンツ 「アルネの遺品」

亡くなったらしき少年の思い出を語る悲しいお話ですが、美しく、やさしくて胸迫るものがありました。

■6位■ イアン・マキューアン 「贖罪」

またイアン・マキューアンにしてやられた、というのが正直な感想かも(笑) あまりにも正統派な小説で、しかも緻密で完成度も高く、驚きました。


■7位■ マーク・Z・ダニエレブスキー 「紙葉の家」

なんか騙されたって気もしますが(笑)、とにかく楽しめましたからね。なんだかんだ言っても、ここまで楽しませてもらえることってあんまりないかもってことで。

■8位■ サリー・ヴィッカーズ 「ヴェネツィアの青い天使」

私たちの気持ち的にはもっと上の順位でもいいぐらいなんですが、ピッタリはまる入れ場所がなかったので、ここに落ち着いてもらうことに。こういう高年齢で、知的で硬質的なところのある女主人公がとにかく好きです。

■9位■ キース・ロバーツ 「パヴァーヌ」

きわめて文学的なSF小説。不朽の名作でしょうね。

■10位■ マーガレット・フォースター 「侍女」

これが実在した人物のモデルがいるって本当?ってぐらい、きっちり小説の登場人物として厚みのある人物像が出来上がっている小説でした。素晴らしい。主人公の心理描写がちょっとくどすぎるかもと思ったので、この順位に。


おまけですが、選外だけど良かったものは

■マイケル・フレイン 「スパイたちの夏」

ラストをもう一ひねりだけしてくれれば。

■ミロラド・パヴィチ 「ハザール事典」 女性版&男性版

パヴィチはものすごい頭脳の方だと思います。とにかく平伏しちゃいましたが、他と比べられずここに。

■マリオ・プーヅォ 「ザ・ファミリー」

良い意味でも、悪い意味でもプーヅォ節炸裂って感じの歴史小説ではないでしょうか。

■V・S・ナイポール 「神秘な指圧師」

政治的な背景とか、いろいろあるんでしょうが、なによりも単純におもしろかったです。

■R・A・ラファティ 「地球礁」

ラファティに順位をつけるのは逆に失礼でしょう。脳にこういう奇想天外なことを思いつく装置がつけたい(笑)

◇追加分◇

■アン・パチェット 「ベルカント」
入れ忘れてました。これもよかったです。賛否両論のエピローグですが、私たちは作者の冷たい知性と受けとって、褒めちゃいます。

■ル・クレジオ 「黄金の魚」
良かったです、美しかったです。

■ローレンス・ノーフォーク 「ジョン・ランプリエールの辞書」
楽しませていただきました。

↑上記2冊はあまりにも最近読んだので、他と比べられませんでした。悩んだ〜(笑)
メンテ

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Re: 2003年度上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2003/06/30 21:56
名前:

すみ&にえさんと私、チョイスはかぶるの多いのに、位置が微妙に違うあたりが面白いですね♪

そうそう、『紙葉の家』は最初入れるつもりはなかったのですが、すみ&にえさんのコメントを見て、そうそう楽しかったもんなあと、急遽呼び戻しました(笑)

ケイニンが2位に入ってる〜。身内でもなんでもないけど、やはり感激ですう♪
あ、彼もそういえばユダヤ系の名前ですよね?

『ザ・ファミリー』はいつか読みたいです〜。
メンテ
Re: 2003年度上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2003/07/01 22:38
名前:
参照: http://yonosk.tripod.co.jp

そうですか、『小さな白い鳥』ではカラスのソロモン爺さんに惚れましたか。
『昏き目の暗殺者』は暗めの暑苦しい部屋で窓も締め切って読むというガマン会用の本には最適ですねー。
『贖罪』魔球さん、次はどんな球を投げてくるのか楽しみです。
『ハザール事典』はみだしてるぢゃん。夢の狩人の餌食になるぞよ。
『神秘な指圧師』あの表紙絵も俗っぽくておかしかったです。
 今年もあと6ヶ月、いかがお過ごしでせうか。
メンテ
Re: 2003年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2003/07/05 01:06
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

上半期が終わったので、追加分を足させていただきました。

雫さん>
なんだかんだ言っても『紙葉の家』は楽しめましたよね。ああいう本のわりに、出来は悪くないと思ったし。けっこう怖かったり、ジンと来たり・・・。

坤さん>
なんか坤さんのコメント見て、笑うとあとで悔しくなるのは気のせいでしょうか(笑)
そうそう、『神秘の指圧師』のあの表紙は、ノーベル賞作家をおちょくっているのかって感じで、良かったですよね。なんだこりゃと思っても、読んでみるとピッタリだな〜と納得するし(笑)
メンテ
Re: 2003年上半期・すみ&に ( No.4 )
日時: 2003/07/06 21:50
名前: おはな
参照: http://www.geocities.jp/hana3ana3

あらら、最後の最後にジョンとお魚が乱入しちゃったのですね。代わりに蹴落とされたのが何だったのかが気になるわ〜。
魔球のおっさん星ひゅーま‥(うわっ誰のがうつたんだろう‥)はこれからも注目し続けたい作家ですし、別の意味でアン・バチェットも次はどんなの書くのであろうか。
メンテ
Re: 2003年上半期・すみ&に ( No.5 )
日時: 2003/10/10 10:38
名前: 十川治江  <sogawa@kousakusha.co.jp>
参照: http://www.kousakusha.co.jp

すみ&にえ さま

コンタクトする手段がここ以外にみつからなかったので、
連絡させていただきます。
『耳ラッパ』をご紹介いただき、ありがとうございました。
工作舎のホームページでも一部をご紹介させていただき、
全文を読みたい方のためにリンクをはらせていただきたいと
存じます。
できればそちらからもリンクをはっていただければ嬉しく存じます。
http://www.kousakusha.co.jp/BOOK/ISBN4-87502-373-1.html

『アウステルリッツ』を早々と採択されたり、
紹介のスピードには頭がさがるばかりです。
今後とも、おおいに読書の愉しみを
おひろめくださいますよう。

十川治江

工作舎
〒150-0046 東京都渋谷区松濤2-21-3
tel: 03-3465-5251/fax: 03-3465-5254
e-mail:sogawa@kousakusha.co.jp
URL: http://www.kousakusha.co.jp
メンテ
Re: 2003年上半期・すみ&にえのベストほんやく本 ( No.6 )
日時: 2003/10/10 20:33
名前: すみ&にえ  <suminie@excite.co.jp>
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

ありがとうございます♪
『耳ラッパ』は本当に読書の愉しみを味わわせてくれる本でした!
さっそくこちらからもリンクを張らせていただきます。
メンテ

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