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2003年・ぎんこの年間ベストほんやく本
日時: 2003/12/28 03:14
名前: ぎんこ
参照: http://park8.wakwak.com/%7Eyawa/

 2003年のベストという企画ですが、私は上半期の4冊+今回の下半期5冊、という形にしました。年間ベストは9冊です。
 
 1.「パイド・パイパー」(N・シュート)
もうとにかくハワードのかっこよさにしびれまくりました(笑)。まさに、真の大人の姿、真のイギリス紳士。かっこいいとは、こーいうことなのですよ!それに、随分と前に書かれた本なのに古くさくないのもいいですね。
 
 2.「サマルカンド年代記」(A・マアルーフ)
大西洋の底に眠る、ルバイヤートの本。なんてロマンチックな設定でしょう!実在の人物、オマル・ハイヤームの冒険と恋に満ちた波乱の生涯、動乱のペルシアの近代と、読みどころ満載のエンタメ小説でした!
 
 3「海を失った男」(T・スタージョン)
またスタージョンです(笑)。待望の短編集は、極上の味わいでした。この本が好きな人はヘンタイ説が流れましたが、私はそれでも好きですっ!!
 
4 「白檀の刑」(莫言)
とにかく残酷で、そして熱い人間たちのミュージカル小説。ある意味泥臭いまでのドラマが魂を揺さぶりますね。莫言は他の作品もチャレンジしたいです。
 
5「蟹の横歩き」(ギュンター・グラス)
御年76歳のグラスがネットをからめてナチスの亡霊を描くとは!過去の闇にまっこうから取り組む姿勢にも打たれましたよ。忘れてはならないものは確実にある、と思いました。
 
 なぜか、イギリス、フランス、アメリカ、中国、ドイツと万国博覧会状態の選択になったのが我ながら笑えます。
メンテ

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Re: 2003年、ぎんこのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2003/12/28 03:16
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

おおーっ、「パイド・パイパー」が下半期1位ですか。良かったですよね〜、私たちもジンジンきました。ひねりまくった小説に慣れはじめた今だからこそ新鮮で、よりストレートにぐっとくるってのもありますよね。
「サマルカンド年代記」は来年には私たちも絶対読みますよ〜っ。

あ、それと、ぎんこさんの場合は下半期ってことになるんですが、統一感出すために、タイトルは年間にさせていただきました。お許しを。見た方は、上半期もあわせ見よ、ってことでよろしくお願いします。
メンテ
Re: 2003年・ぎんこの年間ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2003/12/30 20:50
名前: H2
参照: http://www2.ocn.ne.jp/~h2tea/

『パイド・パイパー』はいいですよね。ちっとも古びていないし。こういう本は廃れずに、いつまでも読み継がれてほしいです。
スタージョンは来年に読みたいと思っています。うーむ、皆さんの書き込みを回って読むと、読みたい本が増えて困る〜。体は一つしかないのに。
メンテ
Re: 2003年・ぎんこの年間ベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2004/01/01 23:19
名前:

さすがぎんこさん、スタージョンは外せないぜってところでしょうか……この分なら、2004年上半期には『不思議のひと触れ』が入ってくるに違いないっ(気が早い?笑)
メンテ
Re: 2003年・ぎんこの年間ベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2004/01/05 21:07
名前:
参照: http://http://yonosk.at.infoseek.co.jp/

万国旗はためくぎんこさん、豪華ラインナップですねー。『白檀』は視覚芸術好きなら眼前展開という感じで響いてきますね。『パイド…』もちょっと甘いけど雰囲気はいいですし、あくまでも小説の『蟹』、これは実にいろいろ考えさせられました。『サマルカンド』は史実と小説の境界にありながら、美しさとペルシャに抱く幻想も併せて見せてくれる希有な作品でしたね。
メンテ

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