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<2002年年間ベスト>まとめ
日時: 2003/07/05 00:56
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

これは別の掲示板に投稿していただいた、<2002年度年間ベスト>をまとめたものです。書き込みはできません。
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.13 )
日時: 2003/06/22 00:13
名前: H2
参照: http://www2.ocn.ne.jp/~h2tea/

遅くなりましたが2002年のベスト10です。ファンタジィが2作品入っています。どちらもファンタジィというジャンルにとらわれない内容だと思います。
話題作のエドワード・ラザファード『ロンドン』を読んでないのが痛いです...。


1位『貴門胤裔』イエ・グワンチン(中央公論新社,上下巻)
将来、古典となるに違いない名作!中国の小説というと難しそうだけど(漢字や風俗とか)、これはすごく読みやすかった。こういう本を訳した訳者さんは偉い!

2位『冬かぞえ』 バリー・ロペス(パピルス)
読む度に新たな発見をする、奥深さがありました。そういうことを抜きにしても、数々の煌めく硬質なイメージがよいのです〜。

3位『ウォーターランド』グレアム・スウィフト(新潮社CREST BOOKS)
いつまでも物語に浸っていたいと思わせる本。

4位『シネロマン』ロジェ・グルニエ (白水社)
作中に漂う、場末の映画館の猥雑な雰囲気が好き。ストーリーより雰囲気を愉しむ作品かな。

5位『月とかがり火』チェーザレ・パヴェーゼ(白水社)
古い作品ですが、今年読んだので。北イタリアの山村の情景が詩的で美しかった。もちろん内容もよかったです。

6位『三つの小さな王国』スティーヴン・ミルハウザー(白水社単行本・uブックス)
やっばミルハウザーはハズせません。

7位『ヒヤシンス・ブルーの少女』スーザン・ヴリーランド(早川書房)
登場人物たちは決して自分の思い通りにはいかないんだけど、読後には幸福感に満たされました。

8位『錬金術師の魔砲』J・グレゴリイ・キイズ(ハヤカワ文庫FT,上下巻)
全4部作のうちの第1部。続刊はまだ未訳。この巻は壮大なプロローグなんだけれど、今後に期待を込めてランクイン。ファンタジィというよりSFに近いが、改変歴史小説と思えばいいんじゃないかな。

9位『海の上のピアニスト』アレッサンドロ・バリッコ(白水社)
『City』も佳いのだけれど、「心地良さ」という点でこちらにしました。

10位『琥珀の望遠鏡』フィリップ・プルマン(新潮社)
待ちにまっていた「ライラの冒険シリーズ」3巻(完結)。 怒涛の展開!でも私は、イオニクの活躍する1巻が好き。
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.14 )
日時: 2003/06/22 00:14
名前: 猫毛
参照: http://www3.ocn.ne.jp/~piropiro/

遅くなりましたが、ベスト本です。
順不同・ジャンル問わずですが・・・
『七人のおば』パット・マガー
『ワイズ・チルドレン』アンジェラ・カーター
『ロンドン』エドワード・ラザフォード
『コレクター』ジョン・ファウルズ
『妖異金瓶梅』山田風太郎
『イン・ザ・ペニー・アーケード』スティーブン・ミルハウザー
『悪魔の涎・追い求める男』フリオ・コルタサル
『被告の女性に関しては』フランシス・アイルズ
『百年の孤独』G・ガルシア=マルケス
『壜の中の手記』ジェラルド・カーシュ
『貴門胤裔』イエ・グワンチン

あまり変わり映えはしないのですが・・・(^_^)振り返るとたくさんおもしろい本に出会えた一年でした。
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.15 )
日時: 2003/06/22 00:15
名前: yu'e

遅くなりましたが、私も参加します…。

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個人的にこの本が凄かった!/2002

1/バリントン・J・ベイリー「カエアンの聖衣」  
こんな着想の本は読んだ事がありませんでした。 凄いですよ、ベイリー。 ヴァーリィを初めて読んだ時と同じくらい驚きました。

2/カート・ヴォネガット・Jr「スローターハウス5」
こんなに虚無的な作風の本は初めてです。 何を声高に叫ぶ訳でもなく、哀しいとか辛いとか訴える訳でもなく、醒めていて諦めているのです。 でも、物凄く恐ろしい程の哀しみ。 そして生きている事が辛過ぎるのです。 一見軽そうなのに、その実、蟻地獄的…
否、ブラックホールかも。 非常に危険です。

3/ジョン・アーヴィング「未亡人の一年」
言葉で殴られた様な衝撃の凄い威力の最後の一文。 思い出しただけで、もうかなりやばいです。

4/ジェイムズ・エルロイ「ホワイトジャズ」
とにかく凄いです。 意味不明な一文一文が固まりと成って意味を成し… 押し寄せて来るのです。 絶対に忘れられない一冊。

5/デイヴィッド・L・ロビンス「鼠たちの戦争」
戦争物は正直云ってあまり好きではないのですが… 凄く力のある作品でした。 実際にあった事に裏打ちされている所為なのでしょうかね。 悲惨さを強調したり、当事者どちらかに与する視点であったりと云う事もなく… 寧ろ淡々と、だからこそ胸に迫る。

6/カート・ヴォネガット・Jr「チャンピオンたちの朝食」
やるせなさを通り越して、凄過ぎる。 作者の精神状態に引き摺られ、読了後に物凄い溜め息が。

7/オラフ・ステープルドン「オッド・ジョン」
凄く… 難解でした。(笑?) 人間という範疇を突き抜けてしまった人間のそう云う自分自身に対する認識とそうでない普通の人々に対する認識と、不安定な心と身体。 是非、再読三読更にもう一度読んでみたい作品。

8/スティーヴン・キング「アトランティスのこころ」
久々に凄いキング作品。 各々に絡み合う一見無関係なお話しの群れ。 しかし、その底流には狂奔と救済が。

9/ウィリアム・ヒョーツバーグ「堕ちる天使」
凄く恐い映画の凄く面白い原作。 読もう読もうと思ってい乍ら読まずに過ごして来た数年間… 凄く勿体無い…

10/エルモア・レナード「ラム・パンチ」
スカッとした読了感が凄い。 映画も凄かったですが、やはり小説の方がより面白かったです。

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短編部門

ロジャー・ゼラズニィ「伝道の書に捧げる薔薇」
ファミレス読書中に涙を堪えるのに必死… 特に…「この嵐の瞬間」! そして、表題作の「伝道の書に捧げる薔薇」! そして「この死すべき山」! 

ロングイヤー「我が友なる敵」
これもお布団の中で感涙。 特に表題作「我が友なる敵」ときたら!! それから「未開の惑星」!

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そして、メインイベント(?)

今年最大の怒本

マイケル・マーシャル・スミス「スペアーズ」
人生で初めて、積極的にいらないと思う本ですね。 私の本棚に存在する事自体が許せません、本棚も嫌がっています。 なのに、ふと見遣ると何故か二段重ね横積み文庫本本棚の前列、下から5冊目の非常に眼に付く場所にしゃーしゃーと居座っているではないか!

要らん!
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.16 )
日時: 2003/06/22 00:16
名前: プロ・ビーラー

お言葉に甘えて参加させていただきます♪
2002年に読んだ翻訳本の総数は65冊。国内を含めると156冊なので、まずまず読めた年ではないかなと思います。

1位.『青い虚空』(ジェフリー・ディヴァー;文春文庫)
 どう書けば読者を飽きさせずに愉しませられるか。それを知り尽くしている作家さんですね。
2位.『イリーガル・エイリアン』(ロバート・J・ソウヤー;ハヤカワSF文庫)
 ファーストコンタクト&法廷ミステリ! 組み合わせに違和感を感じても、読めば納得の面白さ。
3位.『毒薬の小壜』(シャーロット・アームストロング;ハヤカワ文庫)
 世にも珍しい癒し系サスペンス。個人的に2002年「最後の一言」大賞です。
4位.『幻の女』(ウイリアム・アイリッシュ;ハヤカワ文庫)
 名作は決して古びれない。そのことを思い知らされた一作でした。
5位.『壜の中の手記』(ジェラルド・カーシュ;晶文社)
 無限の想像力が紡ぎ出すどこか妖しげな雰囲気に満ちた短編集。
6位.『ある日どこかで』(リチャード・マシスン;創元SF文庫)
 ご都合主義といわれても、読んで心が満たされるならば文句なし。ほろ苦い幕引きもいい。
7位.『飛蝗の農場』(ジェレミー・ドロンフィールド;創元推理文庫)
 各方面で“なんじゃこりゃ”の声が挙がった怪作。エネルギッシュなデビュー作です。
8位.『煙突掃除の少年』(バーバラ・ヴァイン;ポケミス)
 死んだ父親の正体は? たったひとつの謎でも決して飽きさせない名手の腕の冴え。
9位.『ポンド氏の逆説』(G・K・チャスタトン;創元推理文庫)
 へそ曲がりには堪えられない逆説集。「男は背が高すぎて目立たなかった」といわれたら納得できますか?
10位.『切断』(ジョイス・ポーター・ハヤカワ文庫)
 下品で最低のドーヴァー主任警部。旅先で巻き込まれた事件の顛末は笑えること必至。

『望楼館追想』、『コレリ大尉のマンドリン』、『ヒヤシンスブルーの少女』が読みたいなあ。
今年も皆さんが、魂を吸い込まれるような本に出会えますように。
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.17 )
日時: 2003/06/22 00:17
名前: ろすちゃ
参照: http://homepage1.nifty.com/lostchild/

遅ればせながら、私の昨年の翻訳本ベストを書かせていただきます。
昨年末から考え抜いたのですが、その結果がこれです。確実なのは3位までで、それ以下はその時の気分によって順位が入れ替わります(^_^;)

1『森ゆく人』 アーダルベルト・シュティフター
2『青い虚空』 ジェフリー・ディーヴァー
3『ある日どこかで』 リチャード・マシスン
4『魔法の庭』 イタロ・カルヴィーノ
5『フランス短篇傑作選』 山田稔 編訳
6『コレリ大尉のマンドリン』 ルイ・ド・ベルニエール
7『イリーガル・エイリアン』 ロバート・J・ソウヤー
8『壜の中の手記』 ジェラルド・カーシュ
9『毒薬の小瓶』 シャーロット・アームストロング
10『夫と妻に捧げる犯罪』 ヘンリイ・スレッサー
11『太陽の黄金の林檎』 レイ・ブラッドベリ
12『雨に祈りを』 デニス・レヘイン
13『レベル3』 ジャック・フィニイ
14『特別料理』 スタンリイ・エリン

古い本ばっかりですみません(^_^;)
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.18 )
日時: 2003/06/22 00:18
名前: りょう
参照: http://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/3532/

遅くなりましたが私もベストを・・・。選んでいるうちに自分でもワケが分からなくなりました(笑)。

ベスト1は2作品。

 「ロンドン」エドワード・ラザファード
 「シティ」アレッサンドロ・バリッコ  

 どちらも読書好きで良かったなぁ〜としみじみ思った作品。特に「シティ」は4月に読んだにも関わらず、今でも残るこの余韻・・・消えそうにありません。

 続いて「真夜中の子供たち」サルマン・ラシュディ
 異常に濃くて寿命が縮まりましたねェ。

以下順不同です。

「イヴの7人の娘たち」 ブライアン・サイクス
 遺伝子学のノンフィクションですが、DNAをもとに明かされる歴史にワクワクしました。

「幽霊を見た10の話」 フィリパ・ピアス
 (一応)児童書に分類されているのですが、大人が読んでもイケル。「影の檻」が怖かった。

「さくらんぼの性は」 ジャネット・ウィンターソン
 こういうお話、好きなんです。

「さよならダイノサウルス」ロバート・J・ソウヤー
 SFネタをたくさんつめ込んでこの軽さ。凄いなぁ〜と思いました。

「海の上のピアニスト」アレッサンドロ・バリッコ
 未訳の作品も読みたいデスー。

「罪深き誘惑のマンボ」ジョー・R・ランズデール
 だってチャーリー巡査部長が・・・。

「ライラの冒険シリーズ」フィリップ・プルマン
 魅力的なキャラがいっぱいでグイグイと引き込まれました。

「ワイルド・カード」G・R・R・マーティン他
 私的には外せません。

「壬生義士伝」浅田次郎
 あ、翻訳本じゃなかった・・。号泣しました。

以上でした。
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.19 )
日時: 2003/06/22 00:19
名前: じゅび
参照: http://homepage1.nifty.com/naoe/jyujiro/

遅くなりましたが、私の翻訳ベスト10です。
再読の作品は外しました。
順不同です。

「ボトムズ」ジョン・R・ランズデール
「ロンドン」エドワード・ラザファード
「心引き裂かれて」リチャード・ニーリィ
「壜の中の手記」ジェラルド・カーシュ
「昏き目の暗殺者」マーガレット・アトウッド
「第二の銃声」アントニイ・バークリー
「兄の殺人者」D・M・ディヴァイン
「イン・ザ・ペニー・アーケード」スティーブン・ミルハウザー 
「四季屏風殺人事件」ファン・フーリック
「さくらんぼの性は」ジャネット・ウィンターソン

10作に絞るのは、難しかったです。
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.20 )
日時: 2003/06/22 00:19
名前: 万暦赤絵

 いざ投稿しようとして気がついた。2002年後半は仕事に追われ、また仕事関係の本も大量に読んだので、個人の楽しみとして翻訳小説をろくに読んでいなかったことを(T T)。愛しのブラッドベリも、偏愛するラファティも、いまだに積ん読のまま……。
 そういう状態という但し書き付のマイ・ベストは、ずばりこれです。

新刊 『オレンジだけが果物じゃない』ジャネット・ウィンターソン
 すでにたっぷりと語られている傑作で、いまさら私に付け加えられることなどないが……やはり感動。主人公の信じていたものが、宗教やそれにかかわる人間関係にしても、恋愛関係にしても、次々と崩壊していく、その苦しみをストレートにぶちまけるのでなく、ひらりと身をかわして寓話をはさむことで、ユーモアのセンスと同時に、逆に痛みの深さをしみじみと思わせる巧さ。聖書の言い回しや引用が実に皮肉なパロディになっているところや、章のタイトルが想起させる旧約聖書の内容と物語が、実にみごとに対応していて、技巧も感動も両立させた、文句なしの傑作です。おまけとして、主人公の子供時代の空想が、訳者の(子供時代の?)空想とみごとにシンクロしているあたり、訳者が決まった時点でこの翻訳は「勝った!」ですね。

既刊 『フロスト日和』R.D.ウィングフィールド
 事件はあまたのミステリの中でも特にぱっとしない(人の死をこう言うのは不謹慎だが)し、主人公もまるで冴えない、推理の欠片もないような刑事。だが、実際に私たちの周囲で起きる事件のほとんどは、こういう、アメリカの大都市なら新聞記事にすらならないかもしれない事件だろう。そういう、地味だけれど当事者にとっては大変な(当然。派手だろうが地味だろうが死は死だ)事件を、スーパーマンでない刑事が解決していく話を、魅力的な物語にしてしまうところが、個人的にはとても嬉しい。あんまり同僚にはほしくないけど(^ ^;
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.21 )
日時: 2003/06/22 00:20
名前: もぐら
参照: http://www.valley.ne.jp/~maulwurf/

遅ればせながら、参加させて頂きます。
大部分が、古いものですが:

1位(二つあります):
ノア・ゴードン:シャーマンの教え(上・下)
ノア・ゴードン:未来への扉
一作目は、多分2001年だったと思うのですが、とても気に入っています。「生と死」を考え、自分を見つめなおす。それも、科学の枠に入らない世界を通して。「ずし〜ん」とくる作品でした。

いきなり、全然違う世界にいっちゃいますが:

3位:
ハインライン:ルナ・ゲートの彼方に
こういうの、好きなんです。

4位(2つあります):
シュミット:惑星カレスの魔女
ビジョルド:ミラー・ダンス(上・下)
これらは、面白くて一気に読んでしまいました。

6位:
うぅぅ、もう出てきません。

昨年は、例年にも増して、「読み直し」に徹した年でもありました。読むたびに新たな発見のある本。毎晩寝る前に、繰り返し繰り返し読み直した本は、たくさんあります。これで募集してみましょうか?(笑)

なお、枠外ではありますが:
梨木香歩:『裏庭』『西の魔女が死んだ』『からくりからくさ』
珍しく日本の作家にはまりました。村上春樹以外では、僕としては珍しいです。面白かったです。

今年は、ちょっと気をつけて(笑)読んでみようかな、と思ってます。
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Re: <2002年度年間ベスト>まとめ ( No.22 )
日時: 2003/06/22 00:22
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

以上が別の掲示板に書いていただいた、<2002年度年間ベストほんやく本>のまとめです。募集は締め切りましたので、こちらは書き込みはできません。
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