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こぶたの2007年ベストほんやく本
日時: 2008/01/03 11:20
名前: こぶた

あけましておめでとうございます。
このサイト、いつも楽しみに見ています。お陰ですごく贅沢な読書を楽しめました。見ていると、どんどん読んでみたい本が出てきて、嬉しく困ってしまいます。

★1 わたしを離さないで:カズオ・イシグロ
静かなトーンで語られる、ものすごくやるせない世界が忘れられません。

★2 ヒストリー・オブ・ラブ:ニコール・クラウス
ラストにかけて、熱い思いでいっぱいになりました。くさいところは全然なく、匙加減もうまいですよね。

★3 昏き目の暗殺者:マーガレット・アトウッド
サスペンスはらはらものかと思っていたら、全然違いました。
一人の女性の生涯がしっかりと緻密に描かれていて、しばらく彼女が頭から離れなくなり、ものすごい読み応えでした。

★4 秋の四重奏:バーバラ・ピム
さらっと人生を感じさせてくれるようで、好きです。

★5 テロル:ヤスミナ・カドラ
普通に暮らして普通に会話をかわせる人々が、何かをきっかけに憎しみの連鎖に引き込まれてしまうのが衝撃的でした。

★6 ベルリン1919 :クラウス・コルドン
ヘレの一家を通して、ドイツ革命が描かれ、ものすごく真摯なものを感じる作品でした。
続きも読みます!

★7 わたしの名は紅:オルハン・パムク
ヨーロッパの絵画を畏れながらも惹かれ、心乱されるトルコの絵師たちが印象的でした。

★8 ペンギンの憂鬱:アンドレイ・クルコフ
ペンギンがなんとも印象的で、いい余韻を残してくれます。でも政治が不安定な社会の不気味さもバックに感じます。逆であるべき?

★9 パイの物語:ヤン・マーテル
トラと漂流、という不思議な話で、でも妙にリアルな感じもしておもしろかったです。最初に宗教の話もあり、もっと何か深い示唆を含んでいそうですが。

★10 百年の孤独:G・ガルシア=マルケス
読んでいる最中も面白かったですが、読後すぐより、時間がたつにつれてさらに存在感が増しました。他のマルケス作品も読んでみたいです。

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ベルリン3部作は、前に図書館で見つけて目をつけていたところ、こちらでも話題に出てきて、やっぱり名作だったのねー、と読むことにしました。まだ1919しか読んでないのですが、ここで描かれていることがきっかけで、歴史の山場に向かっていくようなので、これから読むのが正解かもです。

それはともかく、すみにえさん&皆さん、今年もよろしくお願いします。
こぶた
メンテ

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Re: こぶたの2007年ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2008/01/06 16:49
名前: わかば

こんにちは、わかばです。こちらにもお邪魔します。
上位は読んでいないですが、こぶたさんと読書傾向がちょっと似ているかもしれません。「パイの物語」はおととし読んで衝撃を受けました。「百年の孤独」は私も去年読みました。マルケス作品、私ももっと読もうと思っています。「わたしを離さないで」もそろそろ…(と読みたいものが山積みすぎる。。)
今年もよろしくお願いします。
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Re: こぶたの2007年ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2008/01/08 20:54
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

こぶたさん、ご参加ありがとうございます♪

わおっ、1位から3位まで、私たちが1年掛けて本を読んで、ナンバー1に選んだ作品ですよ。それをいっぺんに読むとは、なんという充実ぶり!! しかし、10位までのこのレベルの高さで「ヒストリー・オブ・ラヴ」が2位とは。私たちが大好きな本だけに嬉しいなあ。そうですよね、センチメンタルなのかも知れないけれど、くさいところがまったくなくて、著者がちょっと遠くにいるような冷静さで書かれてましたよね。ホントに素晴らしかった〜。
気になるのは4位の「秋の四重奏」です。世間的な評価も高くて気になっていたのですが、これでますます気になりだしました。
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Re: こぶたの2007年ベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2008/01/10 09:40
名前: りつこ
参照: http://d.hatena.ne.jp/mritu47/

こぶたさん、こんにちは。こぶたさんのベスト10が自分の好きな小説ばかりだったのでカンゲキしています!!
ベルリン三部作、良かったですよね…。私はちょっとズルして(?)ベスト10じゃなく番外にしちゃったんですけど。
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Re: こぶたの2007年ベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2008/01/13 14:10
名前: こぶた

すみにえさん&りつこさん、
ありがとございます。この充実の読書は、このサイトのお陰です!! ここにアクセスして、次は何を読もうかなーと考えるのが楽しくて...
3位の「昏き目の暗殺者」は、厚くて重いのでちょっと躊躇していたんですが、上半期ベストでりつこさんに薦められて、手にしたのでした。ありがとございます!
このサイトから、いいとこ取りばかりの私です。今年もどんな本を読めるか楽しみです。
こぶた

メンテ

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