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ジャミラの2007年ベストほんやく本
日時: 2008/01/02 17:01
名前: ジャミラ

皆様、あけましておめでとうございます。
今年も張り切って本を読んでいきましょう。
ベスト掲示板にしか顔出さなくて誠に恐縮ですが、今回も参加させていただきます。

1位:『オブローモフ』(ゴンチャロフ)
いやぁ、この本、なんでこんなに面白いんでしょうねえ。上巻なんか、ずっと主人公ベッドの上から動きもしないのに。
真の幸せとは何か、と一概に決めることはできないんだなあ、と実感させてくれます。

2位:『ジェルミナール』(エミール・ゾラ)
上半期にも入れましたが、表現が力強く、いまでもシーンが目に浮かぶようです。

3位:『嵐が丘』(E.ブロンテ)
やっぱりこの作品以上に強烈なキャラが登場する作品はありませんでした(笑)

4位:『ハザール事典』(ミロラド・パヴィチ)
読書の楽しみを思う存分味わえる作品でした。
電車の中とかじゃなく、机に向ってメモでも取りながらもう一度読みたい作品。

5位:『日の名残り』(カズオ・イシグロ)
いやあ、この本は良かったです。すごいしみじみとした気分になりました。

6位:『クオ・ワディス』(シェンキェーヴィチ)
ネロ帝時代のローマという時代設定からしてツボ。
旧時代を象徴するローマと、新時代を予感させるキリスト教の台頭との対比も面白かったけど、単純にアツくなる展開でした。

7位:『悪魔の霊酒』(E.T.A.ホフマン)
作品が醸し出す雰囲気は抜群。すっかりホフマンファンです。

8位:『神を見た犬』(ディーノ・ブッツァーティ)
作品自体もいいのが多かったけど、訳もよかったですね。さすが新訳文庫。

9位:『神秘な指圧師』(V.S.ナイポール)
トリニダード・トバコにいっぺんに親しみがわきましたw

10位:『シルヴェストル・ボナールの罪』(アナトール・フランス)
シルヴェストル爺さんのキャラクターがめっちゃ好感度大でした。
それにしても、老学究の日記を主題にした小説を、37歳で書いたアナトール・フランス恐るべし。

次点:『一粒の麦』(グギ・ワ・ジオンゴ)、『農民ガバ』(マァゥン・ティン)、『レクイエム』(アントニオ・タブッキ)、『ブランビラ女王』(E.T.A.ホフマン)、『ニーベルンゲンの歌』、『スロー・バード』(イアン・ワトスン)、『聖者』(マイエル)


こうしてみると、2007年に出版された新刊本が1冊しかありませんね(笑)(次点入れたら3冊)
基本的に古本屋でしか本を買わない人間だけに、しょうがないと言えばしょうがないけど、これじゃ旬な話題にはついていけませんな。
『ラナーク』と『ウンラート教授』は年末に買ったけど、間に合いませんでした。


来年はもうちょい新刊本にも手を出そう。今年の抱負。
では、今年もよろしくお願いします。
メンテ

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Re: ジャミラの2007年ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2008/01/07 20:47
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

ジャミラさん、ご参加ありがとうございます♪

おおっ、いきなりノーマークの本が1位っ。「オブローモフ」は岩波文庫の上中下三冊本ですね。そうですか、上中下でも心からおもしろいと言えて、上巻は主人公がベッドから動かない…う〜ん、想像がつかない。気になるっ。「嵐が丘」が3位ですか。なんだか今年は選ぶ方がチラホラいらっしゃって、意外と今がブーム? 
「ハザール事典」は私たちも必ず再読したいです。
「神秘な指圧師」は楽しかったですよね。私たちもこの本以来、トリニダード・トバコという言葉を聞くと、やけに反応してしまいますw
メンテ
Re: ジャミラの2007年ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2008/01/07 23:31
名前: ジャミラ

「オブローモフ」は、似たような小説ってもんが存在しない、非常に独特な小説だと思いますw

19世紀ロシアの「引きこもり青年」のお話です。
去年復刊リクエストでやっと手に入るようになったので、この機会にぜひどうぞ♪
メンテ

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