Re: ききみみずきんの2007年ベストほんやく本 ( No.1 ) |
- 日時: 2008/01/07 20:38
- 名前: すみ&にえ
- 参照: http://park8.wakwak.com/~w22/
- ききみみにーさん、ご参加ありがとうございます♪
あら、コメントはなしですね。すごい、1位と2位が姉妹だっっ。やっぱりブロンテ姉妹の作品は不朽の名作ってことですねえ。3位もキプリングで光文社古典新訳文庫だし、古典をキッチリ読んでらっしゃるんだなあ、となんだか羨ましくなります〜。それにしても、そのあとの4位が「アイアムレジェンド」ですか。これもやっぱり名作なんですねえ。
|
Re: ききみみずきんの2007年ベストほんやく本 ( No.2 ) |
- 日時: 2008/01/10 21:09
- 名前: ききみみずきん
- 究極のシンプルさ、何よりもリスト自体が物語る、
という心積もりでしたが、 コメントを頂くと、それでは済まないですね。
ブロンテ姉妹の長編を読むと、十分ある長さに見合う、 否、それ以上のズッシリとした読後感があります。 そして、作品数が少なくとも、これほどの水準の作品が書かれているのに、驚かされます。 ですから、伝記を読みたい、と思うのですが、 これは、というものが余りにも長すぎて… 「嵐が丘」のヒースクリフには感情移入できないのですが、 それでいて、最後には、彼の悲哀がひしひしと感ぜられて、 どうしてこれ程の気持ちになるんだろうと我ながら不思議でした。 どちらの作品も既に映画で内容を知っていたにも拘らず、 やはり、原作はいいなぁ〜、と痛感しました。
キプリングは、とてもやわらかく暖かい雰囲気の中で、 イギリス史がありありと迫ってくる稀有な作柄です。 読まれた方、どなたも自国の歴史物として、 こういう作品を望むのではないでしょうか?
「アイアムレジェンド」は、筆致が力強く、 そして、捻りが鮮やかなのです。 この捻りで、作品の奥行きが深くなっていると見受けました。
今年の新作「復讐はお好き?」をきっかけに読んだハイアセン、 独特の味わいに惹かれて、初期の作品から続けて三、四作読んだ中で、 この作品がぴか一でした。
「大鴉の啼く冬」は、舞台となる島とそこに住む人とを描いて、 独特の世界を成り立たせていました。 「花崗岩の街」の方がドラマとして上ですが、 作品世界の仕上がりでこちらの方に軍配を上げた次第。
「チャーリーとの旅」は、その筆致で楽しませてもらったお礼に、 挙げざるを得ない。数々の名作を書き継いだ作家ならではの味わいがありました。
「すべては死にゆく」、文章の職人の相変わらずの技を堪能しました。
久々に警察に戻ったボッシュを歓迎しないコナリーファンは居ないでしょう! ちょっとの不満でこんな位置にいますが…
オコンネル、ちょっと変わった目線の作品。 視点の構成による企みから独特の世界を立ち上げて、興味深い。 嵌れば濃いが、馴染まなければ突き放されそう。
|