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ブー介の2007年ベストほんやく本
日時: 2007/12/31 15:49
名前: ブー介

今年読んだ本全てを対象にするとランキングなんて絶対に作れないので、(たぶん!)今年でた翻訳小説のみを対象にしました。そんでもってベスト10に絞りきれなく結局15になってしまいました。
今年は色々読めたのですけれど、『ティラン・ロ・ブラン』を読めなかったのが残念でなりません。
しかしこうしてランキングにしてみると我ながら面白味がないというか生真面目というか。来年はもっとはっちゃけたいです。

1位 『ガラスの家』プラムディヤ・アナンタ・トゥール
21世紀にもなってこの手の小説を1位にもってくるのにも抵抗があるんですけれども、今年でたんだから仕方ないよねえってことで。『ガラスの家』は第四部にあたります。第一部から読まないとわけわかりまへん。

2位 『ラデツキー行進曲』ヨーゼフ・ロート
21世紀にもなって(以下略)。これが1位でもよかったんですけれども。

3位『砂時計』ダニロ・キシュ/『あまりにも騒がしい孤独』ボフミル・フラバル
東欧の想像力セットです。epiやクレストや某個人編集世界文学全集より来年はこっちに注目します。

5位 『バーチウッド』ジョン・バンヴィル
小説のデキ云々じゃないんです。好きなんです!(笑)

6位 『大失敗』スタニスワフ・レム
国書版の『ソラリス』を読んでないのでなんともいえないところもあるんですが、こっちのほうがいいんじゃないのか。

7位 『愛されえぬ者たち ペルラ・Sの日記より』アルノシュト・ルスティク
いっぷう変わったホロコースト文学でした。

8位 『ウンラート教授』ハインリヒ・マン
無秩序の中にぽんと秩序が入ってきたところで降参です。

9位 『また会う日まで』ジョン・アーヴィング
これを書ききったアーヴィングが次にどんな小説を書くのか興味があります。

10位 『土曜日』イアン・マキューアン
すべりこんできました。中流の個人と9・11以後の世界との関わり合いってまさにこんな感じですよねえ。緊張感たっぷりで飽きさせません。今年のクレストは全部読みましたがこれのみランクインしました。

11位 『アレクサンドリア四重奏』ロレンス・ダレル
順位に困るどころかうっかり入れ忘れるところでした。

12位 『ブランディングズ城の夏の稲妻』P.G.ウッドハウス
「朝のよろこび」「恋の季節」と代表してこちらを。でもやや飽きた感のあるジーヴスシリーズよりこっちのほうがおもしろいかもしれません。

13位 『ゴーレム100』アルフレッド・ベスター
単純におもしろいってこういう小説ですよね。

14位 『タイベレと彼女の悪魔』アイザック・B.シンガー
小粒ながらも味わい深い作品の揃った短篇集でした。

15位 『最期の言葉』ヘンリー・スレッサー
子供のころキョンキョンのルビィが好きだったんですよ。
メンテ

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Re: ブー介の2007年ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2008/01/06 00:34
名前: おはな

ブー介さんの読了数だとベスト20ぐらいは上げたいのでは?
ロートと松籟社セットがかぶってます。それとなくバンヴィルも入れてらっしゃる辺りは余裕ですねぇ。そういう合間でウッドハウスでリフレッシュ〜理想的な読書リズムじゃありませんか。
ふぅむ、ウンラートさんお気に召しましたか。私はも一つ波長が合わなかったんですが、そっか〜秩序が入って来たからかっ(笑)。
メンテ
Re: ブー介の2007年ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2008/01/07 03:58
名前: ブー介

コメントありがとうございます。

20プランもあったのですけれど、それをやってしまうと4,5冊に1冊のペースになってしまい、そこまで緩くしちゃうとベストというにはちょっとあれかなあと思いまして。そういいながらも、『最期の言葉』は別作品と入れ替え可能だったりしますが。
ウッドハウスはペースもいい感じで出てますからね。ロートと松籟社もいい〜感じです。
秩序、あの最期のところで大笑いしませんでした? 僕はもう、あ〜やられた〜って(笑) あれで正しいはずなのになんとなく腑に落ちないんですよねえ。
メンテ
Re: ブー介の2007年ベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2008/01/08 21:05
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

ブー介さん、ご参加ありがとうございます♪

そうですよね〜、ブー介さんの読書量はハンパじゃないからなあ。でも、新刊だけにしても、やっぱりたくさん読んでらっしゃる方だと見てわかりますよね。なんかメジャーからマイナーまでのチョイスが絶妙で。特に1位のプラムディヤ・アナンタ・トゥールは、よほどの方じゃないと読んでないですよね。それにしても、そうか〜、1位なのか〜。腰引けてる場合じゃないかもですね。2位の「ラデツキー行進曲」は、新刊出してくれてありがとう、ですよね。それにしてもあらためて見ると、2007年は過去の名作がみごとなまでに蘇るってことの多い年でしたよね。こういう傾向は続いて欲しいですねえ。
メンテ
Re: ブー介の2007年ベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2008/01/10 03:00
名前: ブー介

コメントありがとうございます。

プラやんは僕も多少構えて入ったんですけれど、1、2部は19世紀ヨーロッパ小説の趣きがあり、4部はいくらかミステリっぽく、いい意味でそれまでの世界が崩壊してしまうかのような眩暈を覚え、充分エンタメしていてぐいぐい引き込まれました。なんでしたら、お試しで第1部だけでもどぞどぞ。たぶんお二方も結構気に入るんじゃないかと思うのですよ。定期的に長い物語を読みたくなりませんか? そういったときにおススメですよん。
そうですね、アレクサンドリや収容所なんかもありましたし、光文社も頑張ってくれましたし、岩波、ちくまは毎年がんばってくれてますし。
個人的には、松籟社東欧シリーズが他の出版社にいい刺激をあたえて、オランダとかベルギーとかあまりスポットライトのあたらない国の小説を各出版社がシリーズ化する傾向にでもなるといいなって思います(笑)
メンテ
Re: ブー介の2007年ベストほんやく本 ( No.5 )
日時: 2008/01/11 21:01
名前:
参照: http://yonosk.at.infoseek.co.jp/

やっぱり一位のプラムディヤが光ってますねー。わたくしも未読です。時折古書市では見かけるものの、第四部まで息長く翻訳されているとは知りませんでした。そうそう、もっといろんな国の作品に触れてみたいですね。
メンテ
Re: ブー介の2007年ベストほんやく本 ( No.6 )
日時: 2008/01/13 01:37
名前: ブー介

コメントありがとうございます。

プラ友が欲しいのです。坤さんもぜひ。
せめて刊行予定があるものの止まってる某社のシリーズなどが甦ればそれだけでも嬉しかったり、違った国のも読めるのですけれども。仕方ないからぼちぼち英訳に手を出そうかという思いです。
メンテ

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