にぃにぃ魔女の2007年ベストほんやく本 |
- 日時: 2007/12/31 15:15
- 名前: にぃにぃ魔女
- こんにちわ^^気がつけば、2008年になろうとしています。今年もたくさんの本を読んできました。そんな中でのベストを作ってみようと思います。
1位 「双生児」☆クリストファー・プリースト >変わらず、1位でした。「魔法」や本書のようにアクロバティックな作品をどんどん翻訳していただきたいです。 2位 「土曜日」☆イアン・マキューアン >今週読んだばっかりの滑り込みランクインです。9/11以降の世界をリアルに描いた大傑作です。ブッカー賞は逃しましたが、間違いなくマキューアンの最高傑作だと思います。それにしても、初期作から、「アムステルダム」「愛の続き」「贖罪」とどんどん深化していっている気がします。すごいし、ちょっと恐いです。 3位 「また会う日まで」☆ジョン・アーヴィング >新生アーヴィングが愉しめる作品です。今までは作っている感じ(それもまたいいのですが)が作品の中にあったのですが、この作品にはその感じがなく、むしろ自然さが際立っているくらい。たくさんのエピソードがちりばめられていて、笑いながらページを繰っていると、もう終わり。アーヴィングの中では「ガープの世界」「ホテル・ニューハンプシャー」と並んで大事な作品だと思います。 4位 「血と暴力の国」☆コーマック・マッカーシー >まさかマッカーシーがこんなミステリーを書くなんて、思いもしませんでした。読み心地はよくありません。でも、ノワール・ミステリーが好きな人にはすごくおすすめです。シュガーのパートにはゾッとさせられました。 5位 「夜愁」☆サラ・ウォーターズ >推理文庫から、出ていますが、ミステリーじゃないです。現代文学です。物語は現在から過去をさかのぼり、最終章では胸をぐっと鷲掴みにそれること必至です。 6位 「アナンシの血脈」☆ニール・ゲイマン >今年はゲイマン祭りでした。3作とも当たりなんて、すごすぎます。ゲイマン未体験の方には「スターダスト」>「グッド・オーメンズ」>「アナンシの血脈」の順に読まれることをおすすめです。 7位 「マジック・フォー・ビギナーズ」☆ケリー・リンク 8位 「観光」☆ラッタウット・ラープチャルーンサップ 9位 「[ウィジェット]と[ワジェット]とボブ」☆シオドア・スタージョン 10位 「千年の祈り」☆イーユン・リー >7〜10位は短編集でまとめてみました。7位は「大いなる離婚」、8位は「闘鶏」、9位は「必要」、10位は「不滅」が素晴らしいです。 >短編集では「空中スキップ」「聖母の贈り物」「悪魔の薔薇」「すべての終わりの始まり」も良かったです。 >また、別格ですが、「アレキサンドリア四重奏」が今年読めて幸せでした。オールタイムベストで、これからも再読するだろう、と思います。
>以上です。ありがとうございました。みなさんよいお年を&来年も読書を愉しみましょう^^
|
|