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2007年上半期・なおこのベストほんやく本
日時: 2007/07/12 13:48
名前: なおこ   <naokooz@hotmail.com>

はじめまして。
いつも楽しく拝見するとともに、非常に参考にさせていただいています。
すみさん、にえさんや常連のみなさまほど読書量も読解力もない(汗)のですが、末席を汚させていただければ。

1. G. ガルシア・マルケス「百年の孤独」
南米文学を読むこと自体はじめてだったのもあって、かなり度肝を抜かれました。

2. オルハン・パムク「雪」
個人的には政治的、文化的背景にも興味があったのですが、それに加えて人間ドラマや雪の情景の印象深さもあり、深刻なテーマなのにエンターテインメントでもあって(やや日本語に翻弄されましたが)、周囲に勧めまくってしまいました。

3. サラ・ウォーターズ「夜愁」
しみじみ。「荊の城」のほうが夢中で読んだんですが、余韻はこちらの方があったような。

4. イタロ・カルヴィーノ「冬の夜ひとりの旅人が」
初カルヴィーノでした。もっと難解な作家さんだと思い込んでいたので、独特の軽妙さが心地よい驚きでした。

5. エミール・ハビービー「悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事」
こちらのサイトで見なかったらまず読まなかった本です(感謝!)
書かれている状況は深刻且つ悲惨なのに、そこに笑いで立ち向かう作者の姿勢に感服するとともに、翻訳者・編集者の方々の愛が感じられる注にも打たれました。

ほかに、未訳だと思いますが、David Mitchell の“Cloud Atlas”もすごく面白かったです。
先日、これもこちらのサイトで教えていただいた、東京国際ブックフェアで、莫言やカルヴィーノやアジェンテを買い込んできたので、また楽しみに読もうと思います。
メンテ

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Re: 2007年上半期・なおこのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2007/07/12 22:51
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

なおこさん、ご参加ありがとうございます♪

おおっ、1位がマルケスで2位がパムクですか。ノーベル賞作家が並んでいるっ。しかもこの二人は、ノーベル文学賞の中でも特に読者に印象を残しつづける二人ですよね。ホントにホントに読む楽しみを味わわせてくれます〜。そうそう、「悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事」の注には心打たれますよね。ああいう愛情って、こちらも受けとめなきゃって気にならせてくれますよね。

東京国際ブックフェアに行かれたのですね〜。私たちは行き損ねちゃいました(T_T)(T_T) 莫言やカルヴィーノやアジェンテですか。これからうかがえる感想が楽しみですっっ。
メンテ
Re: 2007年上半期・なおこのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2007/07/14 09:34
名前: なおこ  <naokooz@hotmail.com>

すみさん、にえさん、コメントありがとうございます。

おお、指摘されるまでノーベル賞並びに気づいてませんでした。
>読む楽しみ
本当ですね。時に「好みじゃなかった…」っていう本に当たることがあっても、こういう本に出会える可能性があるから読書はやめられませんね。

ではでは、またレビューなどなど楽しみにしています。
メンテ

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