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２００７年上半期・こぶたのベストほんやく本 日時： 2007/07/07 15:53 名前： こぶた いつも楽しく見ています！ ２，４，５，８位は、このサイトがなければ、手にとることはなかったので、本当に感謝です。他の方のベストも興味深々で、下半期も何を読もうかなーっと楽しみです。 ★１　わたしを離さないで：カズオ・イシグロ あの時ああしていれば...と思いおこすのがたまりませんでした。最後にトムの元を自分で車を運転して去っていくシーンもたまらなかった...　静かなトーンがやるせなくて、これが1位。 ★２　ヒストリー・オブ・ラブ：ニコール・クラウス 最初からラストまで、よかった〜〜 読み終わるなり、その勢いで、ネタばれ掲示板に書き込んじゃいました。（その節はどうも... 書きっぱなしでしたが、フォローいただき、嬉しかったです！) ★３　秋の四重奏：バーバラ・ピム 人生、いいことばかりでもないけど、悪いことばかりでもないし、それは老後も同じなのね、っと嗜虐もあるけど優しく感じさせてくれるようでした。 ★４　テロル：ヤスミナ・カドラ 憎しみの連鎖、を感じさせられた点で、衝撃的でした。捨てられるもの、捨てられないもの、人それぞれで違っていて、でもそれがテロにつながってしまう、という世界はやりきれないような... ★５　わたしの名は紅：オルハン・パムク 日本語が変で読みにくかったのが残念。 オスマン・トルコといえば、ベニスを脅かした強国という印象でしたが、強い側にもこういう混乱があったのだなーと、新鮮でした。絵師たちが、神に反するかもしれないと畏れながらも、ヨーロッパの絵画に惹かれ、心乱されてしまう姿がよかったです。トルコの視点からの歴史の流れが、絵師から感じられるようでした。 ★６　白い黒人：ネラ・ラーセン 原題は、passingで、人種をいつわること、主に白人になりすます黒人のことを言うそうです。 母親として、妻として、社会的な地位も完璧といえる黒人主婦が、白人になりすまして成功している幼馴染と出会ったことから波紋が発生する、というストーリー。中篇ながら、よくまとまった作品だと感じました。 ★７　数学的にありえない：アダム・ファウアー 確率論、物理のなんとか論が出てくるSFっぽいミステリ。前半はばたばたしている印象でしたが、後半はもう夢中に。作者の罠にひっかかりました。 ★８　百年の孤独：G・ガルシア＝マルケス 生ぬるそうな風、じめっとした気候が感じられ、アメリカでもヨーロッパでもない人々の暮らしがあったんだーというすごい存在感。 屋敷に漂いはじめる退廃的な雰囲気は、カポーティ、フォークナーなどの米南部の小説と似ているように思いました。（気候のせい？） ★９　僕と１ルピーの神様：ヴィカス・スワラップ くすっと笑いながら読めて、楽しかったです。 読書量の少ない私は、実は、上半期に読んだ翻訳本は、この9冊だけなのでした。でも、どれもおもしろくて、ハズレなしだったので、順位つけて全部載せちゃいました。それじゃあ、ベストにならないかもですが... こぶた

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Re: ２００７年上半期・こぶたのベストほんやく本 ( No.1 ) 日時： 2007/07/07 23:01 名前： りつこ 参照： http://d.hatena.ne.jp/mritu47/ こぶたさん、はじめまして。 １位と２位が同じだーー！とうれしくなってしまいました。 「秋の四重奏」も「テロル」も良かったし。 オルハン・パムクは挫折してしまったんですが…。 「白い黒人」「数学的にありえない」は未読なので、早速チェックしてみようと思います。 Re: ２００７年上半期・こぶたのベストほんやく本 ( No.2 ) 日時： 2007/07/08 00:11 名前： すみ＆にえ 参照： http://park8.wakwak.com/~w22/ こぶたさん、ご参加ありがとうございます♪ おおっ、１位は「わたしを離さないで」ですか。なんとも忘れられなくなる一冊ですよね。２位の「ヒストリー・オブ・ラヴ」、ホントに読んで良かったですよね。タイトルで逃げなくて良かった（笑）　「白い黒人」は気になってたんですよね。けっこう良かったのですねえ。 まあ、ハズレなしの半年でしたか。下半期も引き続きってなることを願いたいところですよねっ。 Re: ２００７年上半期・こぶたのベストほんやく本 ( No.3 ) 日時： 2007/07/08 22:41 名前： こぶた りつこさん、すみ・にえさん、ありがとうございま〜す。 りつこさんのベスト、私も、「1位と２位は一緒だー」っと思って見てました！マーガレット・アトウッド、読んでみたいです。 下半期は、「ソフィーの選択」やシュリンクなど、第2次大戦にちなんだものを集中して読んでみようと、実は漠然と考えていたんですが、皆さんのベストを見ているだけで、「ウォーターシップ・ダウンのウサギたち」「香水」サラ・ウォーターズ、「チャパーエフと空虚」...と読みたい本続出で、どうしよう〜と、嬉しく悩んでます。 こぶた

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