このスレッドはロックされています。記事の閲覧のみとなります。
トップページ > 記事閲覧
2006年・さくらくらの年間ベストほんやく本
日時: 2007/01/23 07:36
名前: さくらくら

すみさん、にえさん、はじめまして。
私は、どちらかというと翻訳本の方が好きで、
逆になかなか日本の作家さんのものが読みにくくて
苦心しております(^^;)

@「きらきら」
シンシア・カドハタ

日系アメリカ人として始めてニューベリー賞を
受賞したシンシア・カドハタさんの作品。
困窮する生活や日系人としてのアメリカでの暮らし
ぶりは、辛いことの方が多いですが、
妹ケイティの素朴で明るい語り口が作品を
輝かせています。私の人生を大きく変えた作品。
翻訳者の、代田さんの翻訳が素晴らしい!

A「草花とよばれた少女」
シンシア・カドハタ

昨年発表された最新作です。
これも日系人家族を取り上げた作品です。
南カリフォルニアに住む花農家を営む一家が、
真珠湾攻撃の影響で、強制収容キャンプに
送られることになり、そこでの生活を少女スミコ
の視点で時にユーモラスに、時に胸にせまる
リアリティたっぷりに描かれています。
これも、代田さんの翻訳が見事です。

B「みんなワッフルにのせて」
ポリー・ホーヴァート

これもニューベリー賞を受賞した作品。
ワッフルが好きなので魅かれて読みました(笑)
児童文学のカテゴリながら、子どもであっても
容赦の無い語り口とストーリー展開がいい!
淡々と冷めた調子の主人公の少女が面白いんです。
随所にちりばめられたブラックユーモアに、
吹き出してしまう場面も多々あります。
でも、深い。家族とは、子どもが大人になるための
瞬間、がしっかりと描かれていてきゅんとします。
他の著作も、とっても面白いです。

C「穴」ルイス・サッカー

いわずもがな、有名な作品です。
とにかく、アイデアが素晴らしいです。
わかりやすく、よくまとまった文章なのに、
新鮮なオレンジからたっぷりとジューシーな
果汁があふれ出てくるような味わいがあります。
生きるって辛いけど、生きていると奇跡は起こる
ものなんだ、あきらめなければ、と思わされます。

。。。と、児童文学、ヤングアダルトのカテゴリ
が多いですが、海外のものは、大人でもあまりある
読み応えのある作品が多いので挙げてました!
メンテ

Page: 1 |

Re: 2006年・さくらくらの年間ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2007/01/24 00:55
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

さくらくらさん、はじめまして、ご参加ありがとうございます♪
おおっ、シンシア・カドハタさんが1位、2位独占ですね。私たちは「きらきら」だけですが、たしかに翻訳文、よかった〜。
ルイス・サッカー「穴」は文庫化されて、読む方が増えるので嬉しいですね。まだまだ邦訳されそうな作家さんだし。
メンテ

Page: 1 |