このスレッドはロックされています。記事の閲覧のみとなります。
トップページ > 記事閲覧
2006年・けーはいの年間ベストほんやく本
日時: 2007/01/03 12:21
名前: けーはい

すみさんにえさんお久しぶりです&あけましておめでとうございます。書き込みはほとんどしなくなってしまったけれども、HPは毎日のぞいています。今後も是非是非頑張ってくださいっ。

今年は趣味に没頭するあまり『わたしを離さないで』を読んでないという不束者ですが、僭越ながら参加させて頂きます。

■10位■
『マイ・ロスト・シティー』スコット・フィッツジェラルド

小説よりインタビュー&エッセイの方に惹かれました。「魂の漆黒の暗闇はいつだって午前三時」とか、格好よすぎじゃないですか。これを書いたときのフィッツジェラルドはあまり格好よくなかったみたいですが。

■9位■
『ハルーンとお話の海』サルーマン・ラシュディ

よくある少年の冒険譚を徹底的にコメディ化しているような気がして好きでした。政治臭が強い少年小説は初めて読んだので。

■8位■
『明るい部屋』ロラン・バルト

バルトの写真論ですが、ほとんど小説ですよね。

■7位■
『年をとった鰐』レオポルド・ショヴォー

山村浩二のアニメから入ったのですが、良かったです。シンプルな動物寓話のなかで人間の悲哀がコミカルに浮かび上がってきます。

■6位■
『ミスター・ヴァーディゴ』ポール・オースター

今年の後半は、中期〜後期のオースターばかり読んでました。『ミスター・ヴァーディゴ』・『偶然の音楽』・『リヴァイアサン』・『ムーンパレス』・『ティンブクトゥ』。そのなかでも純粋に一番ワクワク出来たこちらを6位に。

■5位■
『夜間飛行』サン・テグジュベリ

フライト後半の、美の極致みたいな描写に耽溺・惑溺・興奮しました。

■4位■
『ぼくのともだち』エマニュエル・ボーヴ

主人公の駄目人間が、もう現代日本ニート小説を読んでいるようで、一応若者としてはなんとも身をつまされると言うかなんと言うか。

■3位■
『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド

村上春樹さんの言う「微妙に、この上なく微妙にぶれる文体」は僕の手に負えませんでしたが、最後の数行の、涙が出るほど美しい文章に惹かれました。

■2位■
『黄色い雨』フリオ・リャマサーレス

死ぬ寸前の人間が最後に見る長い長い白昼夢のような、夢幻的な雰囲気にのまれました。

■1位■
『インディアナ・インディアナ』レアード・ハント

副題が「夜の暗く美しい部分」、というだけで僕の心の琴線に触れまくりでした。茫漠とした雰囲気の中で立ち込めてくる美しさに息を呑みます。
一見適当にはめ込まれるオーパルの手紙の壊れかたに感動したり。


メンテ

Page: 1 |

Re: 2006年・けーはいの年間ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2007/01/06 01:30
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

けーはいさん、お久しぶりです、あけましておめでとうございます、ご参加ありがとうございます♪
おっ、カウントダウンですね。
レアード・ハントはもっと読みたい作家さんですよね。違った題材を扱うとどんな感じなのか、かなり気になります。
エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』は「きみのいもうと」を見てから気になってるんですよ。そうですか、だめっぷりが切ない感じなのかな。やっぱり気になります〜。
メンテ
Re: 2006年・けーはいの年間ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2007/01/06 14:46
名前: けーはい

レアード・ハントは、人によってものすごく評価が割れそうですよね^^
なんとなくですが。
『土星の環』にインスピを受けたとか言う三作目がとても気になります。
ボーヴは多分大方の人にとっては切なく無くて、駄目っぷりが「うわこいつ駄目駄目じゃん」と言う感じなのですが、作者が自分で自分の駄目さを自覚してるのか、ものすごく微妙にはぐらかすように書いているのがおかしみになっていて面白かったですね。
僕がせつなかったのが身に覚えがあったから(はぁ)
メンテ

Page: 1 |