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2006年・ブー介の年間ベストほんやく本
日時: 2006/12/26 20:49
名前: ブー介

今年は頑張って、たぶん400冊くらい読みました。小説ばっかじゃないですが。
今年でた作品のみにしぼったんですけども、われながら面白みのない選択に……。
上半期も参加させていただいているので、下半期に読んだ小説のみを対象にいたしました。

1『家畜』フランシス・キング

ゲイですゲイ。どこを褒めていいのかよくわかりません(笑

2『雪』 オルハン・パムク

ノーベル賞おめでとうございます、でもノーベル賞とったんだから、2位でもいいよね、ってことで。
出版時期は今年の最初のほうでしたが、読んだのは7月でした。

3『コレラの時代の愛』 G・ガルシア=マルケス

実はほんとうのNo1。裏のNo.1を1位にしてしまったばっかりに3位に……。
パムクが受賞していなかったら、こっちを2位にしたかも。

4『ライオンの皮をまとって』 マイケル・オンダーチェ

ぎりぎりはいってきたオンダーチェです。メイン掲示板のほうでも書きましたけど、『イギリス人の患者』のキャラたちがでてるだけでもたまりませんでした。

5『キングとジョーカー』P.ディキンスン

初ディキンスンでした。他のも読みたい、と思わせてくれました。

6『でかした、ジーヴス』 P.G. ウッドハウス

正直、でかした〜がどんな話だったのか覚えてないです(笑
ジーヴスシリーズ全てにささげる、ということで。

次点『フーコーコレクション1〜6』 ミシェル・フーコー

小説じゃないのでこの順位に。
読んだんだぞ!とちょっと自慢したいのでいれました(笑
これが文庫ででたというのがすごいと思います。


夏ごろ、ナボコフ、カネッティ、ベルンハルト、サラマーゴ、シンガー、ゼーバルト、ブロッホ、ムージル、クンデラあたりを固め読みしました。
んで、それぞれ一冊ずつでもランキングにいれたいんですが、古いのばかりだったり、過去に他の方がすでに挙げてしまったり、なにより過去作品もいれてしまうと収拾つかなくなりそうなので泣く泣く見送りました。
検索したかぎり、ベルンハルトの『消去』が話題にのぼってなかったような気がするんですけど、あれはすごいので読んでない方にはぜひぜひ読んでもらいたいです。ページを捲る手が止まりませんでした。い、いや、ならランキングいれろよって話なんですけども。
というか、調べているうちにすぐおはなさんにいきあたってしまって、勝手にライバルだと思っています(笑
来年はもっともっとマニアックな作品と古典の読みこぼしにあたりたいです。
メンテ

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Re: 2006年・ブー介の年間ベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2006/12/26 00:02
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

ブー介さん、ご参加ありがとうございます。
400冊…すごすぎます、日にちを超えてる(笑)

さすが400冊読者、「面白みのない選択」とおっしゃりながら、1位でいきなりどこを褒めていいのかわからない本を(笑) なんだかわからないけど全部がツボって感じだったんでしょうか、そういうことってありますよね。

私たち的にはディキンスンが入っているのが、なんといっても嬉しいですっ。『ライオンの皮をまとって』は気になるところ。どうせ読むんだったら、『イギリス人の患者』再読もあわせてやりたいところです♪

来年も期待しておりますよ〜。はい、おはなさんと熾烈なマニアック争いを繰り広げて、私たちを楽しませてくださいませ〜っ。
メンテ
Re: 2006年・ブー介の年間ベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2006/12/26 00:36
名前: おはな

ライバルのブー介さん(笑)。
度胆を抜く400冊!その中から選ばれた一位がこれまたどこでも感想を見かけたことのない「家畜」とはっ。これが出た頃なんとなくカートに放り込んだままその存在すらも忘れ切っていましたが、400冊読者に押されては俄然気になって来ます。是非どこぞで感想をお載せ下さいよ。
ジーヴスには私もシリーズとして愛を送りたいデス。
それにしても、読み固めされたという著者の面々がすごすぎる。頭の調子、大丈夫ですか(笑)。
メンテ
Re: 2006年・ブー介の年間ベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2006/12/26 21:16
名前: ブー介

>すみさん、にえさん

レスありがとうございます。

その、「家畜」を抜いたらわりと話題作ばかりなので、もうひとつインパクトが欲しいなあ、と思いました(笑

ディキンスンはよかったです。もしこちらのサイトをみていなかったら、ディキンスンの存在を知っていてもスルーしていたかも。
ずっと、すみさん、にえさんが特別扱いするディキンスンて何者じゃと思っていたからこそ、今回読んでみようと思ったんですよ。

たぶん、イギリス人と再読したら、鼻から腎臓がでてくるぐらい楽しいと思います。いや、どうだろう。

来年もよろしくお願いいたします。

>おはなさん

おお、ライバルのおはなさん!(笑
レスありがとうございます。

いや、しかし、おはなさんのHPみてみると、誰これ、みたいな人がいっぱいいて、ライバルというより、超えるべきぬり壁みたいな存在だと(笑

これは誰も知らないだろうと得意になって、カネッティ夫人の書いた小説ってなんだっけと検索して、おはなさんのHPに辿りついたときのショックといったら!!

「家畜」は手元に本がないので、詳しい感想は書けないんですけども、ちょうどゲイ文学っておもしろいなあ、という時期に読んだのでツボったんです。
たしか、主人公の中年のゲイがイタリア人の男に惚れて下宿させるんです。なんですけど、このイタリア人、惚れた弱みにつけこんで、いいように主人公を利用するんですよ。
主人公は常識的で、同上深く、理性的な人間であるにもかかわらず、ふりまわされてしまって、その辺の切なさと馬鹿馬鹿しさが、すごいおもしろかったんです。
日本人もでてくるんで、読みやすいと思うのですが、彼はネタバレ的なポジションにいるので、あまり詳しいことをいえないです。
みすずから出版されているっていうのと、タイトルなんかで奇書の類かなと思ったんですけど、そんなことなく、誰が読んでもおもしろいんじゃないかな、と思うのですが。でも、それだとおはなさんには物足りなかいかな(笑

固め読みしていた当時、ものすごいハイで楽しかったんです。たぶん、ちょっと調子がずれていたんじゃないかと(笑
でも、幸せでした。
メンテ

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