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2006年上半期・チャチャのベストほんやく本
日時: 2006/07/05 22:16
名前: チャチャ

こんにちは。チャチャといいます。初めて参加します。2006年上半期のベストはこんな感じでしょか。

1位 ジョゼ・サラマーゴ「白の闇」
   ※今年はサラマーゴとパムクに出会えたことが印象に残る1年になるでしょう。特に「白の闇」は凄すぎです。文句なしの傑作!
2位 マーガレット・アトウッド「昏き目の暗殺者」
   ※決して読みやすいとはいえない出だしですが、最後まで読み通したあとの感動は何とも言えませんね。
3位 オルハン・パムク「わたしの名は紅」
4位 オルハン・パムク「雪」
   ※パムクが日本語で読めるようになった幸せをまずは喜ぶべきでしょう。
5位 セース・ノーテボーム「これから話す物語」
   ※中編の長さしかありませんが、いつまでも余韻の残る作品です。
6位 カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」
   ※一晩で読んでしまえる読みやすさに、再読せずにはいられない深みをもった上半期一番の話題作でしたね。
7位 莫言「酒国」
   ※何ともいえない莫言節に酔いしれました。
8位 W・G・ゼーバルト「アウステルリッツ」
   ※これもまた、ゼーバルト節とも言うべき従属文が続く文章はいつまでも頭の中をぐるぐるとまわっています。
9位 アントニオ・タブッキ「供述によるとペレイラは・・・」
   ※今まで読んだタブッキの小説で一番読み応えがありました。
10位 ジョゼ・サラマーゴ「修道院回想録」
   ※ポルトガルの歴史小説。ちょっととっつきずらかったけど、「」のない会話文等サラマーゴ独特の言い回しが印象的な小説です

こうやって振り返ってみると上半期は語りに特徴のある小説を読んできた感がありますね。下期は未読の莫言の小説等を読んでいきたいです。これからも良い本をいろいろ紹介してくださいね。
  
メンテ

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Re: 2006年上半期・チャチャのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2006/07/06 00:54
名前: すみ&にえ
参照: http://park8.wakwak.com/~w22/

チャチャさん、はじめまして、ご参加ありがとうございます♪
おおっ、1位はジョゼ・サラマーゴ「白の闇」ですか。これは凄かったですよね〜。ノーベル文学賞受賞作家については、いつも疑いながら読むんですが(笑)、これはさすがと言うしかなかったです。
あとのも、読んでない5位以外は私たちが好きな作家が並んでいて、1作ずつ、そうそう、あれは〜と腰を据えてお話したいところ。あ、アントニオ・タブッキ「供述によるとペレイラは・・・」、これもやられましたよね。抑えた言葉のなかに迫力があって。
メンテ
Re: 2006年上半期・チャチャのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2006/07/24 22:47
名前: チャチャ

上半期のリストは、結構すみ&にえさんの評価の高い作家さんが並んだようですね。5位のノーテボームは翻訳も一冊しかなく、あまり知られていないかも知れませんが、思索性のある作風の中に茶目っ気もあり、ヨーロッパではクンデラやエーコに比較される作家でノーベル文学賞候補にもなっているようです。次の翻訳が鶴首して待たれる作家さんです。手放しでお薦めできるかはわかりませんが、結構おすすめの作家さんですよ。
メンテ

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