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2003年上半期・もぐらのベストほんやく本
日時: 2003/07/13 02:57
名前: もぐら
参照: http://www.valley.ne.jp/~maulwurf/

やはり再読ばかりであまり読んでないんですけど、それでもいくつか挙げさせてもらっちゃいます。

1.リチャード・マシスン:ある日どこかで
やはりこれが一番かな、と。『奇跡の輝き』は映画が好きだったんだけど、原作はまだ。もぐら夫人によると、映画も良いけど、原作はもっといい、とのこと。楽しみぃ〜♪

2.ハル・クレメント:一千億の針 / 20億の針
小学生の頃、少年SF文庫で読んだものが創元SF文庫の復刊で出ていたもの(前者)。もっともっと面白かった!やはり子ども用に書き直されているより、現実味というか、迫真の表現がいいですね。

あと何だろう?うぅ〜ん、結局入るのかなぁ...

3.スタニスワフ・レム:『ソラリスの陽のもとに』
読み込むのにかなり苦労した分、まぁいいかな、ってかんじですね。もうちょっとしてから、再読すると、別の視点で読めて、それはそれで面白く感じるかもしれませんね。

4.なし

ぐすん、新たに読んだ翻訳本って、これくらいしかないです...
かといって、日本語の本を読んだ、というわけでもなく、やはり再読を繰り返していた、というかんじですね。
あ、『Der Vorleser(朗読者)』を放り投げたことがありましたが...(笑...松永先生、ごめんなさい)
メンテ

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Re: 2003年上半期・もぐらのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2003/07/13 23:42
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

わ、3作中の2作がSFですか。いつのまにやらSFのもぐらさんだ〜(笑)
挙げていただいた3作とも、私たちは未読で、ぜひ読みたいと思っている本ですね。うっ、楽しみ♪
メンテ
Re: 2003年上半期・もぐらのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2003/07/14 00:40
名前: グラニット

・『一千億の針』のジュブナイル版とは、岩波のSFこども図書館『星からきた探偵』でしょうか。
これなら私もリアルタイムで読みました。
今でも細部までよく覚えている本の一冊です。

・転じて『ソラリスの陽のもとに』を読んだのは去年です。
小難しそうなテーマなのに、話そのものはサスペンスタッチでさくさく進むんですよね。
で、意味を深くとろうとすると迷宮に入る。
それ自体が作者の真意だったりするw
ソラリスの海のイメージがまた途方もないんですよね。
本はけっこう薄いのに。
主人公クリスが「自分は幻覚を見ているのではない」と科学的に証明する下りが自分には面白かったな。
映画は、新作は観てませんが、『惑星ソラリス』は駄目でしたね。
原作の冒頭のつかみが台無しになってしまってて・・・
メンテ
Re: 2003年上半期・もぐらのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2003/07/17 00:57
名前: もぐら
参照: http://www.valley.ne.jp/~maulwurf/

お返事(?)ありがとうございます。
>すみ&にえ さん
SFもぐら、というわけではないですけど、SFは好きです。特に宇宙ものが。
本屋に行くと、自分の専門に近いものを買うことが多いので、それ以外となると、なるべく積読は避けるためにも、手軽なものに走ってしまうわけです。

>グラニット さん
その通りです。いや、『宇宙人デカ』といったかもしれませんが、それだと思います。あのシリーズは最高でした。子どもができたら、そろえてあげたいですね(笑)
さて『ソラリス』。恥ずかしながら自分のHPに感想文を載せました。
「迷宮に入る」のが作者の真意だったりする、というのは、かなり当たっているかもしれませんが、それだけだと困った作品だなぁ、と思いますね(笑)
またそのうちに読み込んでみますね。
メンテ
Re: 2003年上半期・もぐらのベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2003/07/18 22:20
名前: グラニット

や、これは言葉足らずでしたね。
「大宇宙における超知性というものは、従来のSFで示されていたように、人類の敵であるか、味方であるかというような、単純な尺度を許すものではなくて、もっと異質なものであっていい筈ではないか」
というのが作者の考え方なんですね。
ソラリスには人間の科学的考察がさっぱり通用しない。
海の行動に意図はあるのか?
まず「意図」という感覚が人間のものとは全然違う。
我々の考える損得を超越しているわけですね。
だから人類のアプローチはことごとく的外れである。
この意味で「迷宮に入る」というわけです。
しかし、異質な世界に存在感を与えることが難しいのは言うまでもありませんね。
レムは、海の雄大なイメージと、惑星上で起こる怪現象を描いて、「ソラリス」という世界を表現することに成功しています。
私が言いたかったのはそういうことです。
それを踏まえたうえで、なお作者の暗喩を理解しよう、というのは、また別の話になりますが。
メンテ
Re: 2003年上半期・もぐらのベストほんやく本 ( No.5 )
日時: 2003/07/21 03:18
名前: もぐら
参照: http://www.valley.ne.jp/~maulwurf/

うわっ、スゴイなぁ〜!
脱帽です!>グラニットさん!
そう、人類の認識という枠組みを越えているんですよね、この「海」は。
西洋の近代以降の自然科学 vs (いわゆる)反自然科学
という枠組みすら、非常に小さな対立として移ってしまうような世界観というか、−−うん、そんな言葉は要らない−− 見方の存在を示しているわけですよね。
『ソラリス』、恐るべし!
しかし、そういった意味での「異質」感(観?)を言葉にして、一つの世界として表すことのできるレムという人は、あらためて、そのすごさに脱帽です。
メンテ

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