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2003年上半期・アルパカのベストほんやく本
日時: 2003/07/05 12:11
名前: アルパカ

はじめまして
いきなり通りかかりの者ですが、楽しそうなことをなさっているようなので、勝手に私も投票させてください。
最近は楽しい物語モノにとても弱いわたしです。そして、無理に?みなさんと少し外した本で、なんとなく映画がらみで(なんで?)出してみました。そして、気づいてみれば、今年の本はないのかもお。順位はありません

○「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」レベッカ・ウェルズ
いや、こんな本があるなんて知りませんでした。映画のおかげなのだけど、米国南部文学マニア(そんなものがあるのか)や、エイミ・タン(どうしてるのかしら)、アン・タイラーあたりを好きな人には、その並の思惑以上に気に入るしかないはず。

○「セイラーズ・ホリデイ」バリー・ギフォード
こ。これもリンチの映画つながりで、結局、彼に辿り着いてしまった。一昨年に3冊連続出版された短編から気になっていたのだけど。あの短編の勢いをそのまま長編で読まされるとは。ようやくDVDになったリンチの「ワイルド・アット・ハート」は、まさしく、ギフォードの味。いや、逆なの?

○「エンペラー・オブ・ジ・エア」イーサン・ケイニン
イーサン・ケイニンはなんといっても、あの長編ですけど、ようやく他人の本棚から見つけた一冊。
こんなに何度も読み返した一冊はありません。読み返す度に印象が変わるのですが、今は「夜の旅人」がイチバンのおすすめ。もちろん、映画は、こっちじゃなくて「宮殿泥棒」の方ですが。

○「精霊舘たちの家」イザベル・アジャンデ
これは、映画もみてなくて、この人のことも全く知らなかった。そして、知らなかったことが不幸で幸せだった。これはレッキトシタ南米文学でした。ひれ伏しました。物語はいいな。いいなっつ。と、物語の力に感心するのでした。すぐに「エヴァ・ルーナ」を読んでしまいました。。

○「ビリー・ザ・キッド全仕事」マイケル・オンダーチェ
そもそも彼の地は、これなのね。コラージュが詩的というところから、さらに通した物語性へ響いてる。ギリギリおかしいと思える彼の小説。チェ。チェっ。って感じ。

○「ガール・クレイジー」ジェン・バンブリィ
よくありそうで、あまり見かけない巻き込まれ系ポップな女ハードボイルド小説。ヤン・デ・ポン監督でキャリスタ・フロックハート主演で映画化。というあとがきはどうなってるの?

○「供述によるとペレイラは・・」アントニオ・タブッキ
タブッキマニアの人からは違うう!と怒られてしまうかもしれないのだけど、遅れてきたタブッキ好きなわたしがはじめて読んだのがこれで、むしろ短編や他の幻想性に満ちた小説よりも、しみいりました。これも映画になったとか?みてないよお。

○「愛・アマチュア」ハル・ハートリー
ポール・オースターの小説は出るたびに読んでしまって。その度に面白がっているのだけど。どこか、手前で勝手に終わられてしまっているような、そんな不満を感じてしまう贅沢なあなたへ。この小説か、彼の映画を観ることをおすすめ!手前でなくて、見当違いなところの着地感をあじわってえ。

○「海をみたことがなかった少年」ル・クレジオ
ル・クレジオというと、とっつきづらいフランス文学。というイメージだったのに、逆に映画から再読して、その文章の美しさに気づいた次第。

○「めぐりあう時間たち」マイケル・カニンガム
映画を先に見てしまったのが、ちょっとふしあわせ。

でも、今年イチバン読んだといいますか、読み返したのは、やはりカーヴァー全集かも。

番外。なんてくくる意味全くなしだけど。。
ピーター・マシーセン、コーク・マッカーシー、ラッセレル・バンクスの色々な意味で重い小説にも感服。だけど、ドン・デリーロ、トマス・ピンチョン、リチャード・パワーズは、疲れて挫折。完敗!
今、読んでる途中の「リス」アナトリー・キムは初めて読む作家ですけど。すごい。
と、たぶん、こちらによくいらっしゃる人から教えてもらった、「ヴァイオレット&クレア」「ティモレオン」「ラヴリー・ボーン」「儚い光」などなども、たいへん面白かったです。いや、映画つながりでないので、ここに。


元気ですか?わたしは、それなりに元気になりました。
メンテ

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Re: 2003年上半期・アルパカのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2003/07/05 21:22
名前:

げっ。な、なんか人違いなさっているのでは?……と反応しているところが既にバレバレ〜(泣)人が悪いわアルパカさん、見てるなら見てるとひとこと言ってくださればいいのに。動揺しちまったぜい。でもお元気そうで何より(笑)
あ、折角サイン本を送っていただきながら私のベストには入ってない『ラブリー・ボーン』ですが、確かに軽やかで不思議な魅力はあったけど、ラスト甘過ぎなかった
ですか?なんか私は照れちゃいました(笑)
『ティモレオン』はきっとお好きだと思ってましたよ。

反応したいところはいっぱいあるのですが、そう、ケイニン!こちらでも時々思い出したように営業しているのですが、『宮殿泥棒』以外はまだ人気がないみたいで……『エンペラー・オブ・ジ・エア』も良いですよね♪ 「夜の旅人」もいいですが、今の時期だったら表題作「エンペラー・オブ・ジ・エア」の美しさも捨てがたい(もうすぐ七夕だし)

アジェンデは素晴らしいですよねっ。アルパカさんがご存知なかったなんて意外ですけど。

『愛・アマチュア』は是非読んでみたいと思いました。

カーヴァー全集……欲しい。譲ってください(笑)
メンテ
Re: 2003年上半期・アルパカのベストほんやく本 ( No.2 )
日時: 2003/07/05 22:04
名前: Hiro

アルパカさん、はじめまして♪
『供述によるとペレイラは・・』はいいですよね。
私もタブッキマニアでないせいか(笑)、タブッキの作品の中では今のところ一番好きです。
ケイニンはとても興味があるので、『エンペラー・オブ・ジ・エア』も是非読んでみたいリストに入れています。まだ探せてないだけですよ。(笑)>雫さん
それから、レイモンド・カーヴァーは私も好きなんです。
全集も最近やっと揃えました。(最初からだと、10年以上かかったような・・・)
もっとも、揃えただけで安心してしまって、読んでないのもあるんだけど。(^^;
メンテ
Re: 2003年上半期・アルパカのベストほんやく本 ( No.3 )
日時: 2003/07/06 00:29
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

あらま、はじめまして、と思ったら、雫さんのお友だちの方でいらしたのですね。お友だちのお友だちということで、私たちもこれからよろしくお願いします♪

私たちもタブッキは、初期の幻想的なものも好きなんですが、やっぱり「供述によるとペレイラは……」は傑作中の傑作と思ってますね。これは良いですよね〜。翻訳本としても飛び抜けて優れているし。映画があるとはビックリ!
あと、「ビリー・ザ・キッド全仕事」(オンダーチェ)と「海をみたことがなかった少年」(ル・クレジオ)はぜひ読みたいと思ってるところなので、やっぱりいいのか〜と読む気が増しました♪
メンテ
Re: 2003年上半期・アルパカのベストほんやく本 ( No.4 )
日時: 2003/07/12 00:26
名前: H2
参照: http://www2.ocn.ne.jp/~h2tea/

アルパカさん、はじめまして。
『ペレイラ』を読んだとき、『インド夜想曲』や『レクイエム』と作風が違っていたので途惑ったのですが、いま考えるといい本だと思っています。いつか再読したいと思っているのですが、なかなか...。映画化されていたとは知らなかったです。
『海をみたことがなかった少年』は好きなんです。これも映画化されていたのですか。観たいです〜!
メンテ

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