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2003年上半期・ききみみずきんのベストほんやく本
日時: 2003/07/05 07:17
名前: ききみみずきん
参照: http://www5d.biglobe.ne.jp/~kikimimi/

順位はありません。

ゾルゲ引き裂かれたスパイ ロバート・ワイマント 1999 新潮社

映画「スパイゾルゲ」は、時代の描写に力を入れていますが、
この本では、ゾルゲの苦悩・苦痛が描かれており、こちらの方がドラマチックで感銘が深い。

レイチェル リンダ・リア 2002 東京書籍

日本では「沈黙の春」の著者として有名なカーソンの伝記。
時代の中でその生涯を描き、仕事の推移を詳細に追う。
これまで未公開の資料と関係者の証言とに大きく拠っている。

ダルジール警視と四つの謎 レジナルド・ヒル 1997 早川書房

一昨年から去年にかけ、「骨と沈黙」から「武器と女たち」まで読んだ後をうけて、この短編集で再会。

マイクル・コナリーのボッシュシリーズ

ナイト・ホークス     1992 扶桑社
ブラック・アイス     1994 扶桑社
ブラック・ハート     1995 扶桑社
ラスト・コヨーテ     1996 扶桑社
トランク・ミュージック  1998 扶桑社
堕天使は地獄へ飛ぶ     2001 扶桑社
シティ・オブ・ボーンズ   2002 早川書房

孤独な闇を心に抱いた刑事ボッシュが主人公で、ロスを舞台にしたハードボイルド。
作を追って巧くなり、背景(音楽・時代)の加味も良質になる。
この作者の作品として、シリーズ外の「ザ・ポエット」も忘れ難い。
メンテ

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Re: 2003年上半期・ききみみずきんのベストほんやく本 ( No.1 )
日時: 2003/07/06 01:15
名前: すみ&にえ
参照: http://www.aw.wakwak.com/~w22/

あ、『ゾルゲ 引き裂かれたスパイ』は私たちもちょっと読みたいかも、と思ってるんですよ。なんか知らなかったことばかりで驚かせてくれそうですよね。
メンテ
すみ&にえ姉さんへ ( No.2 )
日時: 2003/07/06 09:41
名前: ききみみずきん
参照: http://www5d.biglobe.ne.jp/~kikimimi/

『ゾルゲ 引き裂かれたスパイ』は、伝記ものですから、徹底してゾルゲの立場で書いております。
オートバイ事故を頭に置き、それをターニングポイントにして、
彼の気持ちを汲み取るように書いて、私は納得させられました。
映画の方は、ただの挿話に止まって、それはないでしょう!と、突っ込みたい。(笑)
訳者もゾルゲ伝記を書くつもりでしたが、この本が出て筆を折りました。
でも、訳の仕事がまわって来た時、自分の調べた事と照らし合わせて直させてもらう条件を出し、著者にも了解してもらえたそう。
言わば、共著とも言えます。
外から日本史を見られ、アーネスト・サトウの評伝共々、新鮮な読書でもありました。
メンテ

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