2005年・Hiroの年間ベストほんやく本 |
- 日時: 2006/01/09 13:25
- 名前: Hiro
- 毎度の事ながら、順位をつけるのが大変でした。
結局1位のマクラウドは最後まではずせず、したがってイエ・グワンチンの2位も間違いないのですが、その後の順位はあまり気にしないでください。(^^; なお、前期のベスト10にあげた作品のコメントは省略させていただきました。
1.『彼方なる歌に耳を澄ませよ』 アリステア・マクラウド 2.『貴門胤裔』 イエ・グワンチン 時代の波の中で没落する一族をテーマにしながら、重苦しくなり過ぎることもなく、ユーモアとペーソスの匙加減が絶妙な美しい物語でした。 大好きな作品なので、これを2位にするのはもったいなかったです。 3.『回転する世界の静止点』 パトリシア・ハイスミス
4.『シンポジウム』 ミュリエル・スパーク
5.『クリスマスの食卓』 モーヴ・ビンキー 2005年はビンキーにもハマっておりました。『銀婚式』『イブニング・クラス』などどれも面白かったけど、代表でこれにします。 温かく優しく、ちょっとほろ苦いお話がたっぷりの素敵な短編集です。
6.『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』 ウーヴェ・ティム 暗い時代を逞しく生き抜くヒロインがとても魅力的♪ このレーナの明るい生命力とサバけた人柄が作品全体を彩って味わいのある物語です。
7.『フリアとシナリオライター』 マリオ・バルガス=リョサ 8.『サトラップの息子』 アンリ・トロワイヤ 9.『犬は勘定に入れません』 コニー・ウィリス ユーモア小説はあまり得意な方ではないのですが、年間のベスト本にもしぶとく残りました。 読んだ直後はここまで愛着が湧くとは思っていなかったのですが。(笑)
10.『エデンの東』 ジョン・スタインベック 昔、挫折した小説ですが、新訳のおかげでサクサク読めました。面白かったです。 この作品に注ぐ作家の愛情が感じられて、ちょっと力が入りすぎている部分にさえ親しみを覚えました。
次点.『貴婦人と一角獣』 トレイシー・シュヴァリエ
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