２００５年・水井の年間ベストほんやく本

２００５年・水井の年間ベストほんやく本

日時： 2006/01/05 16:05
名前： 水井芳憲: ３８歳公務員の水井芳憲と申しまして、二度目の投稿ですが、一年振りなので、ほとんど「はじめまして」です。

とりたてて「翻訳本を渉猟している」わけではないのですが、常日頃愉しく読ませてもらっているので、まあぁ枯木も山の賑わい程度の軽い気持ちで投稿。

第１位：輝く断片（スタージョン）
第２位：ヴィーナスプラスＸ（同上）
第３位：虚数（レム）
第４位：公正と正義再説（ロールズ）
第５位：あなたの人生の物語（チャン）

以下、ロリータ、エンベディング、ヨットクラブ、しあわせの理由、高い城、ツァラトゥストラ・・・という感じ。

別に「ＳＦファン」とかそういうわけでもないのに、ＳＦものが上位を独占、っちゅうても１位の「輝く断片」は「スタージョンが書けば何でもＳＦだから」ＳＦ、というだけのことですが。

・・・以下、簡単にコメント・・・
①短編集「輝く断片」は、後半の盛り上がりが尋常ではなく（その一方で「釣りますぜ的なストレートな戦略に見えてイヤ」という御仁もいらっしゃるけど）、特にマエストロを殺せが大傑作。
②長編「ヴィーナスプラスＸ」は、世評と違って「現在のアメリカ」パートが気に入らず。
③架空の書物の序文集（←ウソ）「虚数」ですが、これはまぁコメント不能。ゴーレム講演集が気に入っていますが、さて・・・。
④公正と正義再説は、いわゆる「学術書」。でもまぁエンターテインメントとしてもよくできてる（と、思う）。
⑤短編集「あなたの人生の物語」は、やはり標題作の結構美に尽きるのではないでしょうか。バベルとかも好きですが。

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Re: ２００５年・水井の年間ベストほんやく本 ( No.1 )

日時： 2006/01/06 00:54
名前： すみ＆にえ
参照： http://park8.wakwak.com/~w22/

水井芳憲さん、ベストご参加ありがとうございます。いえいえ、年に１回も大歓迎ですので、お久しぶり～ってことで♪

おお～、上位２つがスタージョンですか。ですよね、スタージョンはＳＦって括りに納めちゃうのも、もったいないような。ブンガクの味わいがありますよね。
『公正と正義再説』は私たちがまったく読みそうにない本なので、逆に気になってしまいました。

Re: ２００５年・水井の年間ベストほんやく本 ( No.2 )

日時： 2006/01/18 20:30
名前： にぃにぃ魔女☆

水井さん、初めまして。ベスト拝見させていただきました。SFがほとんどで、SF馬鹿のあたしは共感しまくりです。1位ではあたしは表題作が一番心揺さぶられました。スタージョンって本当に素晴らしいですよね～
3位のレムのコレクションが順調に刊行されてますね。3巻の「天の声・枯草熱」の異常さはさすがというべきですよね。

Re: ２００５年・水井の年間ベストほんやく本 ( No.3 )

日時： 2006/01/26 13:19
名前： 水井芳憲

にぃにぃ魔女☆さん、はじめまして。

言及いただいていたのに気付かず、すっかり返信を遷延してしまい、申し訳ありません。

受験生だそうですが、大学とかですか？
試験前にディレーニを読んだりして、感嘆文の和訳に「そ」を使ってしまう・・・なんてことのないようにご留意ください。
（っていうか、いまの受験って英文和訳とか和文英訳とかあるんでしょうか？）

ＰＳ）ところで、順調に刊行されているレムコレですが、この刊行の仕方で「順調」と評されてしまう・・・こういうところが、何とも国書ですねぇ。

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