2005年・Gyo-Tの年間ベストほんやく本 |
- 日時: 2005/12/29 14:24
- 名前: Gyo-T
- ■1位■
ジェフリー・ユージェニデス「ミドルセックス」 今まで読んだ小説の中で一番素晴らしいと思いました。読了するのに少し時間がかかりましたが読み終えたときの静かながらも深い余韻は読んで良かったと強く思わせるものでした。 ■2位■ ジョン・アーヴィング「ホテル・ニューハンプシャー」 初ジョン・アーヴィングでした。やはり素晴らしいストーリーテリング、そして個性的で愛らしいキャラクター。 ■3位■ スティーヴン・ミルハウザー「エドウィン・マルハウス」 多くの人が絶賛するとおりの怪作。考えれば考えるほど中身の濃さが見えてきます。情景描写には圧巻。 ■4位■ ジョー・R・ランズデール「ボトムズ」 面白さも読みやすさも一級。更にそこにランズデール作品では毎回取り扱われているテーマが盛り込まれて文学的でもある作品でした。ランズデールの最高傑作だと思います。 ■5位■ チャック・パラニューク「サバイバー」 今年はパラニューク作品をよく読みました。好みの分かれる作家ですが、個人的には共感できる部分が多く、気に入っています。こういうのもありかな、と。 ■6位■ カズオ・イシグロ「日の名残り」 「信用できない語り手」を用いてこう展開していくとは、やっぱりイシグロは凄い作家さんでした。 ■7位■ ポール・オースター「ムーン・パレス」 NY三部作では若干読みづらい部分もありましたが、これにはぐいぐい引き付けられました。オースター唯一のコメディ! ■8位■ V・S・ナイポール「ミゲル・ストリート」 他作品とは少し違う印象の本でした。少し懐かしいかんじもします。 ■9位、10位〜■ チャック・パラニューク「チョーク!」 このラストにもやっぱり驚きました。台詞のリフレインは一番好きかも。 チャック・パラニューク「ララバイ」 テーマは違えどマンガ「DEATH NOTE」にちょっと似てる。 ゾーイ・トロープ「14歳でごめんなさい」 去年の12月から少しずつ読みました。小説ではないですがお気に入りです。 ジェフリー・ユージェニデス「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」 少し読むのがダルくなる部分もありますが、やはりユージェニデス。この手に取るようなリアルな感触は。 カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」 こんなストーリーテリングがあるなんて、ビックリです。 レベッカ・ブラウン「体の贈り物」 これは入れるべきか悩みましたが、やぱり初期衝動の強さで入れました。 スティーヴン・キング「IT」 個人的にはそんなに好きではないスティーヴン・キングですが、この作品は気に入ってます。 フランチェスカ・リア・ブロック「ヴァイオレット&クレア」 これはリア・ブロックの幻想的でキラキラした文章の中でもかなりキレてる作品ではないでしょうか?しかしいつもどおりストーリーテリングはあんま上手くない。不思議な作家。 ■番外■ リジー・ハート「ミシシッピ・シークレット」 これは決してオススメはしません。ストーリーは無茶苦茶だし、キャラはむやみやたらと多い。でも何故か好きなんですよね。
新刊本がほとんどないのでスレッド作成をためらったんですが今年は良い本にたくさん巡り合えたので作ってみました。こう見るとすみさんにえさんを含む皆さんが絶賛されてる本ばっかりですね(汗 とにかく今年は皆さんのおかげで素晴らしい本を多く読むことができました。ありがとうございました。
![メンテ](http://park8.wakwak.com/~w22/img2/mente.gif)
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