=「すみ」です。 =「にえ」です。 | |
「銀河ヒッチハイク・ガイド」 ダグラス・アダムス (イギリス)
<河出書房新社 文庫本> 【Amazon】
ロンドンの喧噪を逃れ、村に築30年の見栄えのしない家を買って、それなりに楽しく暮らしていた30歳のアーサー・テントは、立ち退きの危機に瀕していた。バイパスを通すので、アーサーの家を取り壊すというのだ。しかも、すでに黄色いトラックが家を取り囲んでいた。 そこに現れたのが友人の一人、役のつかない俳優のフォード・プリーフェクトだった。じつはこのフォードは俳優なんて嘘、名前も嘘、それどころか、地球人であることすら嘘だった。異星人である彼は、「銀河ヒッチハイク・ガイド」という地球では知られていないけれど、 銀河系内では大ベストセラーを誇るガイドブックの現地調査員で、調査のために立ち寄った地球で、次にヒッチハイクする宇宙船が見つからず、15年も足止めを食らっているのだった。アーサーはフォードに連れられ、銀河へヒッチハイクに旅立つことに。 映画公式HP | |
映画化にともなって、新訳が出たというので読んでみました。 | |
オバカだよね〜(笑) 壮大なスケールのオバカなSFだった。 | |
でもさあ、私はこの本のおかげでわかったよ。笑える小説っていうのが苦手でわりと避けまくってたんだけど、こういう想像を膨らましまくったようなオバカな小説はけっこう好きかもっ。 | |
凄いよね。これを読めば地球の存在意義から宇宙の真理までわかっちゃう。わかったとたんに腰くだけるけど(笑) | |
それにしても不思議な出来の小説だよね。あんまり考えて読まないほうがいいんだろうけど、オバカなりにきっちり理由づけがしてあるところもあれば、まったく説明がないところもありで。まあ、理由があるなんて期待してないから、理由が出てきたほうが驚いちゃうんだけど(笑) | |
私は最初にこういうストーリー展開だろうなってのがあって、それと違ってたから、そっちにばかり驚いてた。強烈キャラクターに巻き添えを食らっちゃう話かと思ったんだよね、でもちょっと違ってた。 | |
ああ、銀河1のプレイボーイにしてワーストドレッサーの銀河系大統領ゼイフォードが強烈な存在感を放つからね。 | |
そうなの、そうなの。最初は銀河ヒッチハイクに誘うフォードに振り回されるのかなあ、と思ったんだけど、強烈キャラのゼイフォードが突如として現れたでしょ、こりゃもうこの人が徹底して無茶をやって、最後まで主人公のアーサーは振り回されっぱなしなんだわ、と思ったの。 | |
ゼイフォードは後半、意外と存在が薄まっちゃったよね。それにしても、最初のほうでゼイフォードが現れたときには、う、やっぱSFって読むの大変、話についていけなくなるかも、と焦った(笑) | |
最初のところは、ふ〜ん、そういう人がいるのね、ていどで把握しておけば大丈夫だよね。あとからちゃんとストーリーにからんでくるから、最初は何じゃこりゃってぐらいの把握で充分かも。 | |
意外な、というか、かなりむちゃな感じでからんでくるけどね(笑) でもなんか、あとになってみたら、予想していたほどゼイフォードはぶっ飛んでなかったかも。 | |
あとから出てきたときは、やたらとひがみっぽいロボットのマーヴィンと、やたらとなれなれしい陽気なコンピュータがセットで出てくるから、そっちに気を取られちゃうしね。 | |
うん、マーヴィン、かわいかった〜。とにかくねえ、銀河をヒッチハイクするために必要なのはタオル、そして「パニクるな!」、これが重要らしい(笑) | |
タオルは私もぜったい持っていこうと思ったよ。でも、銀河へヒッチハイクに出たそうそう、アーサーもフォードも、タオルも「パニクるな!」もぜんぜん役に立たない状況に立たされるけど。 | |
「パニクるな!」はこの文庫の帯にも書いてあるけど、小説のなかでは銀河的大ベストセラー「銀河ヒッチハイク・ガイド」の表紙にも書かれてるのよね。 | |
うん、そりゃそうだとは思うけど、パニクらなくても危機から脱出できるってものでもなくて、やっぱりタオルのほうが大事だよ。タオルってすごく便利(笑) | |
とにかくまあ言わないけど、アーサーがフォードと旅に出る理由からして驚くよね。これは読んでのお楽しみってことで。 | |
楽しんでいいんだろうか? でもホント、笑えたし、期待以上・・・いや、期待はあんまりしてなかったんだ(笑)、それにしても楽しめた。まあ、どんな感じか気になった方は、映画の公式HP見れば、一発でわかるかも。 | |
マーヴィンがデカすぎるよ〜(笑) | |
ということで、私たちはかなり楽しめましたってことで。あ、あと続編もあるそうで、読みたいですっ。 | |