下回り(フロント)

チェック項目をしっ かりと押さえよう!
 チェック方法の目安として は、「以前と比べてハンドリ ングにシャープさが欠けてい る。乗り心地が悪くなった。 ハンドルを轍にとられやすい。 直進性が悪くなった。タイヤの内べりが激しい。ステアリングを切ったときに異音がする」といった具合に、「前と比べて悪くなった」というと ころがポイントとなる。
 フロント部分の下回りには各種アーム類が多数あり、可動部分が多いだけにチェック も難しいと考えがちであるが、 ポイントさえ押さえてしまえ ばある程度自分でチェックす ることができる。  
 ロ−ダウン車で注意しなく てはならないのは、車高の下 げ過ぎによって生じる各部の 「こすり傷」である。「ローダウン車だからこすって当然」 と考える前に、一度じっくり 下回りを見ることだ。放って おくと重大な事故につながる 可能性も否めない。
 チェック項目で気になる箇所を発見した場合、消耗品な どは交換することで解決できるが、口−ダウン特有の症状の場合には様々な解決方法が考えられる。例えば、その部 分を加工・修正する必要があ ったり、車高をある程度上げ ることで対応したり、逆に足を固めることで対応すること だってできるのだ。そういっ た解決方法は自分のクルマのカスタム状況などに応じて変 わってくるので専門ショップ に相談するといいだろう。

オイルパンのこすれチェック
 
特にローライダーの場合、エアロはも ちろん、腹部をこする事も多いはず。 通常、腹をこする場合、クロスパイプや メンバーが最初に当たるわけだが、それ以上、 無理して走行すると次はオイルパンに 除ってしまう。その招集、オイルパン に亀裂を生じ、知らない間にオイルが抜 切り、エンジンまで壊してしまうケー もある。また、96モデル以降はオイル パンがアルミ製となったことで、衝撃に く弱くなった点も否めない。走行中に腹を こすってしまった時は、無理せず慎重に走行することを心がけよう。  

クロスパイプチェック
  V6ポルテックは左右に3気筒ずつのシリンダーを配している。 その排気ガスを−つの触媒につなげるには、ボディの一番下を通し て集合させなければならない。その名の通りボデイをクロスしてい るエキゾーストパイプがクロスパイプであるが、これはメンバーよ りも低い位置に配されるので最も地面に接しやすいところなのだ。 ローダウン車でこの部分をこすっているようであれは下げ過ぎと考 えられる。最悪の場合、排気漏れの原因にもなるので気をつけよう。

アイドラアームのガタチェック
 
最近、ハンドリングが鈍くなったと感じるオーナーは、一度アイドラアームをチェックしてみよう。アイ ドラアームとはハンドルを切った時に、タイヤの向きを直接変える大切なパーツである。アイドラアームの ガタも基本的にはブッシュの確認だ。ブッシュにクラックなどができるとその分ブッシュ自体の剛性が落ち ジョイント解分に余計な「遊び」ができてしまう。その「遊び」のせいで本来固定されてなければならない 部分が上下に動いてしまうのだ。そうなるとハンドルを左右に切った時、遊びめ部分だけ反応が鈍くなって くる。ステアリング操作に対してワンテンポ遅れてタイヤが反応するようになり、クイックな回頭性が損なわれてしまうのだ。加えて、「遊び」の分だけ、アイドラアームが外側にズレていまい、それに伴ってタイヤが外側に傾いてしまういわゆる 「卜一アウト」となってしまい、タイヤの偏摩耗も顕著になる。

各ブッシュチェック
 
下回りに関しては雨や泥などの跳ね返りの影響を直接受けるだけに各種ブッシュのへたりは要チェックだ。ラバー製のブッシュはヘタっていればヒビ等を確認できる。フロントにダブルウイッシュボーンを採用するアストロでは、大 きくて頑丈なロアアームが非常に大切である。ロアアームのブッシュがヘタっていればダブルウイッシュボーンの最大の特性でもある細かな精度と確かな乗り心地を損ねてしまう。ブッシュに関して言えば、ロアアームだけではなく各種アームなども細かく確認するとよい。ヘタったブッシュを交換するだけでも乗り心地やきしみ音の解消など全体的な剛性感のアップ に駕く程の効果を発揮する。

可動部のガタチェック
 
各種アーム類やショックなど走行中に可動する パーツは、実際に手で触れて上下左右に動かすこ とで取り付けがしっかりとされているか、またク ラックなどガタがでていないかをチェックしよう。 その際にボルトの増し縮めをするとよい。触って動きが大きい場合は、ブッシュ等の交換の必要性も考えられる。特に足回り周辺のバランスをきちんと調整せずにローダウンしているクルマはその負担がブッシュをはじめとする各パーツに出やすいので要チェックだ。

ポールジョイントのガタチェック
 ロアアームのポールジョイント のチェック方法はタイヤを左右に 切るといい。ヘタリがあればジョ イント部分が上下に動いてしまう。 理由としてはアイドラアームと同 じ事がいえる。また運転中、ハン ドルをいっぱいに切って動きだす ときに「カキン」といった金属音 が聞こえるようであれば、ポール ジョイントのガタである可能性が 高い。ボールジョイントにはブッ シュを介在させていないため、金 属音が同こえるのである。この場 合は、ロアアームアッシーを交換 しなくてはならない。ただし、適 切なローダウンを施さない事で足 回りに負担をかけ、ポールジョイ ントにガタが出た場合、ロアワー ムアッシーを交換するだけでは、 根本的解決にはならないぞ。

ショックのこすれチェック

 ローライダー車であれば、ロア アームから顔を出すショックの下 部がこすれてないかをチェックし よう。車高の下け過ぎでこの部分 をこすっているクルマが意外と多 い。また、これにはタイヤが小さ すぎるといった理由も考えられる。 見た目の格好良さを追求するだけ のローダウンではこうした不具合 を生じてしまうことがある。


下回り(リア)

干渉箇所を重点的にチェックするべし!
 ハンドルを介して情報を入手 しやすい操舵系のフロントとは 違い、駆動系のリア回りは、通 常走行中にその情報を手に入れ ることが、なかなか難しい。そ れだけにジャッキアップする機 会がある時にはぜひ細かくチェ ックをしておこう。
 特にリア回りは、ローダウン することで干渉する部分が多く 出てくる可能性が高いので、そ ういったポイントを重点的にチ ェックするといいだろう。
 ミッションマウントの腐食に よる不具合や、デフとボディー の干渉などは背中越しに干渉音 が聞こえてくるので、そうした 点からでも状況を把握すること ができるはずだ。また、ブレー キパイプとフレームの干渉によ るブレーキパイプの破損などは、 放っておくとそこからオイル漏 れを起こし、重大な事故を巻き 起こす可能性も高いので十分に チェックしたいところだ。同様 に、リアのローダウンに多く用 いられているフリップキットな どの社外品は、リアのカスタム の中心となるポイントなので忘 れずにチェックしよう。新たに 人の手を介するカスタムポイン トこそ最も大切なチェックポイ ントであると言える。
 気になるポイントが見つかっ た場合には、フロントの場合と 同じことがいえる。その症状と 自分のカスタム内容に応じた対 応が大切である。

ブレーキパイプの干渉
 ローダウン車の場合、リーフスプリングの上を通るブレーキパイプがその上のフレームに干渉している事もある。フレームにパイ プ跡がないかチェックしよう。これは車高の下げ過ぎが原因と考えられるが、ブレーキパイプをフレームに当たらないように手で押し下げることで簡単に解決できる。押し下げた後にタイラップなどで固定するといいだろう。

デフとボディーの干渉チェック

 デフ上部のボディーを見てみよう。デ フとの干渉傷が付いてないだろうか?付 いているクルマはローダウンし過ぎであ るといえる。また、干渉が見られるよう であれば、走行中も後部から「ゴツン」 といった書力澗こえるはずだ。また、デ フ上部を通るブレーキパイプがボディー に干渉してないかも要チェック。

ハブからのオイル漏れチェック
 ローダウンの仕方によっては、デフとプロペラシャフトのジョイント部分が「へ」の字型に曲がってしまっているものもある。これではデフのハブに相当な負担をかけてしまい、異音の元にもなる。また、ハブからオイル漏れを起こす場合もあるのでチェックしよう。
              
シャフトとタンクカバ−との干渉

 プロペラシャフトの真横には大きなガソリンタンクがボディ ーに取り付けてある。そのタンクを保護するために、タンクの 周りにはタンクカバーが装着されているわけだが、ローダウン 車の場合は、車高が落ちることでプロペラシャフトとタンクカバ ーが干渉しているケースもあるので干渉跡がないかチェックしよう。

可動部のガタチェック
  フロント同様に各可動部のガタチェックをしよう。リア回りは基 本的に可動部が少ないのでプロペラシャフトとショックぐらいで 済んでしまう。手で簡単に動いてしまうようならガタが出ている証拠。

プッシュチェック
 ブッシュはサスペンションなどの単なる取り付け用の補助ではない。サスペンションだけでは補えない細かな振動や衝撃などを吸収しているのだ。そのため、ブッシュがヘタってくると細かな振動などを吸収できずに乗り心地を悪化させてしまう。フロント同様リア回りでもブッシュのクラックは要チェックだ。

ミッションマウントの腐食チェック
 ミッションはミッションマウントを介してフレームに搭載されており、 衝撃を吸収する意味からもマウントの存在意義は大きい。 ミッションには車速センサーが取り付けてあるが、車速センサーの真下にミッションマウントがある。車速センサー部からオイル漏れを起こした場合、漏れたオイルがミッションマウントを  腐食させてしまうケースがある。アクセルを急激に踏んだ時やパックする時など、ミッションに高負荷がかかった時にお腹の辺りから「ゴツン」といった音がするような時は要チェックだ。ミッションマウントが腐食していても運転に直接的影響ははとんどないが、長期的にはミッション及び、各機関に影響を与えるので、マウント交換がベストだ。

フリップキットのチェック
ローライダーの揚合、リアのローダ ウンの方法としてフリップキットが 多く用いられる。このフリップキッ トにクラックがないか確認しよう。 走行中に後部をよくこすったり、 「ギコギコ」音がするような場合、 またはリア回りが異様に傾いている ようであればフリップキットの破損 が考えられる。フリップキットはリ アアクスルとフレームを結合する重 要なパ−ツだけにしっかりとチェッ クしたい。フリップキットのような いわゆる「後付けキット、社外キッ ト」はクラックなど要チェックだ。 また、チェックした際にボルトの増 し締めをやっておくといい。

エンジンフード内

SES(サービスエンジンスーン)

SES(サービスエンジンスーン)

パッド

ディストリビューター