戦場の×× ラストステージ actファイナル



しばらく続いた沈黙を破り。

三村が笑いながら呟いた。

「いーっつも、おいしいトコは杉村が持っていくんだよなぁ。」



「だから杉村嫌いっつーんだよねー。」


そう言うと同時、三村はもう一度弘樹に銃口を向ける――

――――――迷わず撃った。

弘樹もまた、相馬光子から奪った銃をベルトから引き抜くと、構え

撃った。


二発の銃声が、同時に響いた。


三村、杉村両名が、地面に膝を付く。

弘樹は右太腿を抑えている。

三村はというと、若干腹をかすったようであり、すぐに元の体制に戻ると、

とどめをさすべく、銃を構えなおした。


「動くな!!!」


秋也だった。

いつの間に、と三村は思った。

秋也の手には、三村のベルトに差し込んであったはずの、シグザウエルが包まれていたのだ。

一時は秋也の手に渡ったものであったが、自動的にすべての銃は三村が管理をしていたのだが。

多分、弘樹を撃つ直前だとかに、奪われたのだろう。


「三村、お前、何考えてるんだよ。」

銃口を三村の眉間に向け、訊ねる。

「七原こそ・・・銃向ける相手間違ってんじゃねぇの?」

「杉村を撃ったのは?紛れも無く三村だろ。」

「杉村も俺を撃ったんですけどね?」

自分を含め。

三村との会話が、まるでままごとのようで。

お互いの手の中には、人を殺せてしまう飛び道具が納まっているのに。

気持ち悪かった。

もっと緊迫してもいいはずな場面なのに。

銃を向けられても、向けても、撃っても、撃たれても!

平然としている三村が急に恐ろしく感じられた。

「俺、国信がでー―ッ嫌いだったの、七原知ってた?」

突然の話題の転換に、秋也は顔をしかめる。

弘樹は黙ってその様子をうかがっていた。

タイミングを見て、銃弾を除けなければならない。


「七原と一緒に暮らしてて、俺より七原のこと知ってて。・・・俺よりポジションが上で。」


「このゲームに参加するってわかったときにさ。一番にぶっ殺してやろうと思ってたんだぜ。」


「でもあっけなく、兵士にやられるんだもんなぁ。ま、手間が省けたけど。」


「これで誰にも邪魔されないで済む―――とか思ったら。そういえばいたんだよ。もう一人嫌な奴が。」


「――――――なぁ、杉村?」

そこまで喋り、三村は弘樹に視線を投げた。

秋也に銃を向けられ、自分は弘樹に銃を向けて・・・


「国信がいた頃はあいつばっかウザかったんだけど。よくよく考えれば中なかお前もいいところにいるよな。」


「今回だって、七原と逃避行だろ?は・・・」


「あんまり気にしてなかったけど、結構ムカツイてたわけ。俺としては。」


「だから、絶対に殺しておかなきゃなんねーんだよ、杉村だけは。悪いけど、今日でサヨナラ?」

口の端を上げ、ニヤリと笑う。

三村はトリガーに掛かっていた、人差し指に神経を集中させようとした。


「動くな!!!」

涙がこぼれそうになるのを抑え、叫ぶ。

秋也は三村の眉間に銃を押し付けた。

嫌な感覚が神経に伝わり、腕が震える。

抑えようとしても、自然と全身がぶるぶると震えてしまった。





「震えてるぜ?七原クン。杉村はさっさと始末するからちょーーっと待っててネ?」

三村は自分に向けられている銃を握ると、それを下に下げる。

震えるあまりか、力の入っていなかった秋也の銃口は、

あっけなく足元まで下がっていた。



「やめ・・・やめろ!やめろ!!三村!!」

手首を抑えられたまま、半懇願した。

「杉村を殺すなんて・・・やめろ・・・頼むから・・」


「ちょっと黙ってろって・・・」

少し疲れたような返答を返すと、三村はもう一丁あった拳銃を七原の額に向けた・・・・

秋也の表情が。

一瞬にして固まる。

また、隙あらばと様子をうかがっていた杉村までもが。

三村信史が、特別に想っているだろう、秋也にだけは。

銃を向けないだろうと思っていたからだ。

「み・・・」



「七原!!」

とっさに弘樹は叫び、さきほど撃たれた反動で手から滑り落ち、

数メートル先に転がっている、相馬光子の銃に飛びつこうとした。

撃たれた脚がとてつもない痛みをプレゼントしてくれたが、この際関係が無い。


パン、と乾いた音がし、弘樹の目の前で土ほこりが舞う。

目の前に銃弾が埋め込まれている・・

後数センチずれていたら、頭が破裂していただろう。

そう考えると、弘樹はゾっとした。

身を動かすことが出来なかった。

「クソ・・三村、目を覚ませ。」

秋也に言った言葉を、もう一度口にする。

「五月蝿いんだよ、杉村。友達なんだから、一発で楽にしてやる。」














「やめてくれ、三村・・御願いだから・・・俺、お前を殺したくない。」

喉の奥から声を振り絞り

自由が利くようになった右手で、もう一度シグザウエルを持ち上げ、

秋也は三村の心臓に銃口を向けた。

「三村。」

力強く、彼の名前を呼ぶ。

もう、幾度となく、読んだその名前。

これほどまでに勇気がいるのは、こんな状況だからだろうか。




「撃てるわけないよなぁ?七原・・・・?」

いつものようにニヤリと笑うと、三村は銃が向けられてるのもお構いなしに、言った。




「さて。そろそろケリつけますかね?」



「・・・・そうだ、終ったらセックスでもしてみる?俺、結構上手いと思うぜ。ま、男は試したことねぇけど。」



そういって、三村は秋也に無理やり口付けた。

深く

深く。

さすがに額に銃を向けたままではやりにくので、横からこめかみをポイントした。

「・・・・・!!」

学制服のボタンが外されたところで。









――――――秋也の銃の引き金が引かれ。

三村の腹を貫通した・・・










少し跳ねた身体は、それでもまだ秋也から離れる様子は無く。


首筋にシビレを感じ、秋也はもう一度引き金を引いた。




何度も、何度も。


カチンカチンと音を立てた銃は、もう鉛球をその中に残しておらず。

すべて三村の身体を通りぬけていった・・・



確実に三村の体から力が抜けていくのを感じとり・・

思い切りしがみつかれたかと思うと、唇に軽く、触れた。

血で、秋也の唇までもが真っ赤に染まった。







倒れるまでの三村が。

スローモーションで脳裏に焼きついていて・・・

それはいつもの皮肉めいた笑顔で。

ただ違っていたのは、真っ赤に染まった三村の唇と、身体。




かすかに、呟かれた、言葉・・・・






そばに落ちた、三村の銃。

秋也に向けられていたもの・・

弾は装備されていなかった。

桐山との時、切れた状態のままだったのだ。







最初から、三村は秋也を撃つ気なんてなかったわけで・・・・





















秋也は、ただただ、泣きじゃくるしかなかった。























end・・・・・?







ハハハ。
と、とりあえず終りました。
あーあああ・・・
ま、自分的には満足デスvv
でもかなり非難されそう、ごめんなさいいいいいいい!!
七原と三村がお互いに銃を向けるシーンが書きたかったんです。
そのためだけの戦×。
いかがでしたでしょうか・・・
感想などいただけると悦びます。
あ、杉村の登場理由は、話をすすめるためでございます(笑
川田でも良かったかもなんですが、杉村じゃないと上手くいかなくて(笑
それにしてもラストステージは長かったです。
だって二ペーシに分けたくらいですもんね・・・
ウハハハ(汗
なんとなく解説
話が良くわかんなかったぜ・・って方は読んでくださってもいいかも。
自分で色々考えたいなーって方は見ない方が(どんなんや)
ってゆーか今読み返して思った。
このラスト・・・ちょっと某作品パクリなんじゃ(汗
今まで気付かなかった・・Y先生の作品知ってる方ならあら?と思うかも。
ごめんなさいぃぃぃ
でも完璧パクリじゃないでしょ?

三村:最初は七原を生きてが返そうと思ってたんですが、好きだなーとか考えるうちに独占欲が膨らんで、邪魔な(・・)クラスメイト殺害に走るわけでして。
最後に慶時は最初から殺す気だったとか言ってましたが、それも殺す方に回ろうとした時ふと思った程度です。
なんだか色々考えたりしてると、前からそう思ってたような、なんだか妄想と現実が混じった状態になるじゃないですか、そんな感じ。
一応三村脱出する気ではいましたが、どちらかといえば殺すほうばかりに力入れてましたねー、ウワ―。
杉村が出てきて、もう自分の失態(?)を見られたとき、殺される覚悟をしたという設定。もちろん顔には出さないだろうから、文にもしませんでした。
七原に殺されるなら本望ってゆう(笑 でも想いは伝えたいというわけでキス。七原の性格からして動揺して撃ってくれるだろうとも計算済み。
最後の言葉は・・皆さんご自由にご想像くださいませ。
七原:無防備。姫。掲示版でもかなり言われました。アハハ!!
どうも三村視点に行きやすいので、姫になるんですよねー。あんまり秋也の心境は書きませんでしたが、三村信用しまくってました。ハイ。

途中からは怖くて三村を信用できなくなって・・・あんな結末です。
動揺して撃つなんて・・・かなり弱いです、秋也。
最後はスギム派・・・?汗

豊&杉村 さすが幼なじみとお母さん(え?)
三村の目を見れば一発でその変化がわかるという。アハハ。


なんかエピローグ止めることになったので、ここで使えなかったネタを少々。
首筋の痣(キスマーク)が消えなければいいのに、とか。
典子は別になるんだけど、三村はなんだかんだいって秋也を手に入れたーとか(これは某漫画のパクリなので使えなかった・笑)
なんだか一杯あるからカット。

とにかくこの後はスギムに案内され典子と秋也が出会い、
後は大体原作通りに進むという設定。
ハハは
まぁ、細かいことは掲示版等でお話しますわvv
何でも聞いてくださいまし!笑

ではでは、長々とありがとうございました。
またいつか(いつか?)ダァク書きたいです。
×もやらないとなんですが、当初の話を忘れてどうしようもない・・・汗
ではではー!!

キユリ




   


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